見出し画像

フィリピン保健省DOHは新型コロナPCR陽性者をどこまで追跡するか?

DOHとは?

DOH = Department of Health = フィリピンの保健省です。フィリピンに限らず、英語圏の国では保健省をDOHと呼ぶことが多いかと思いますが、こちらのnote内でDOHと書いた場合はフィリピンの保健省とお考えください。

とても多い質問

2022年7月、私はフィリピン・セブ島で日本帰国前に受けたPCR検査で陽性診断され、政府指定の隔離ホテルで5日間の隔離生活、最終的には領事レターで帰国しました。詳しくは以下をご参照ください:

セブでの隔離生活が決まった時点で、ツイッターアカウントを開設、そしてセブ隔離生活のレポートをしてきたのですが、まだまだ開設したばかりのアカウントです。こちらのnote執筆時でフォロワーは約50人ほどしかいません (ちなみにこのアカウントを育てるつもりはないです)。

しかしながら、これまでにフォロワー以上の人数の方からツイッターのDMで質問を受けてきました。質問内容として多いのが以下になります:


DMでの質問ランキング

1位: 領事レターについて
2位: 回復証明書について
3位: DOHのコロナ陽性者追跡について


領事レター・回復証明書に関するお問い合わせ数には負けますが、多くの方がDOHがどこまでコロナ陽性者を追うのか気になっているのです (怖がっているといった方が適切かもしれません)。

先に私のストーリーを話します

当初、私は正直DOHを舐めてました。テキトーなフィリピンです。仮にコロナ陽性になっても厳しく追跡されないだろうと高を括っていました。

なので、実際に2022年7月18日のPCR検査で陽性診断されても、帰国予定日までにどうにか陰性証明書を取得すれば帰国できると信じていました。無症状に近かったことも大きかったと思います。

当然、滞在先ホテルにも自分が陽性診断された事を伝えず、どのタイミングで3回目のPCR検査*を受けに行こうかと考えていました (*1回目のPCR検査で陽性診断された日の午前中に2度目のPCR検査を受けにいき、再度陽性診断されました💦)。

しかしながら7月20日の早朝に現実を知りました: 

DOHは陽性者を厳しく追跡する

まさか滞在先ホテルにまでDOHが連絡をしてくるとは思っていませんでした。いや、厳密に言うと、頭に少しよぎってはいましたが、私の頭の中で導き出したのは「フィリピンだし、そこまでは追跡しないでしょう」という結論でした (浅はかで申し訳ないです)。

本人 (私) の連絡先にも電話が入っていたようです。ただ私はローカル携帯番号を持っていないので、自分の連絡先記入欄にフィリピン人の友人の#を入力していました。その友人にも迷惑をかけてしまいました。


MEMO

PCR検査予約時(又は検査日)にフィリピンでの滞在先情報と自身の連絡先情報を入力する必要があります。

ここでデタラメな滞在先情報及び連絡先情報を入力して、物理的に連絡を取れなくすることは可能です。

しかし個人的にはお勧めできません。後々問題が大きくなる可能性は否めないかと思います。予約時/検査時にパスポートを確認されていますからね。


DOHに追跡されたのは私だけでない

滞在先ホテルにPCR結果を伝えず、DOHからホテルに直接連絡が入ったのは私だけではありません: DMでやり取りしたWさんも、私と全く同じパターンでホテルに連絡が入ったようです。

この事からも少なくともフィリピン・セブでは新型コロナ陽性者の追跡をかなり厳しく行っているのは間違いないかと思います。

DOHから連絡が入る前に陰性証明書GETで帰国できた事例もあり

その一方、知り合いのフィリピン人(日本在住&セブには一時帰国で滞在)で

1回目のPCR検査陽性診断 → その後すぐにセブ最速のPCR検査所「Biopath (詳しくはこちら)」で再検査を受け陰性証明書取得 → 日本帰国

を成功させた人間もいます。

ただこれには後日談があり、その後彼女の家族にまでDOHから連絡があったようです(本人の携帯は国際電話出来ない契約で、日本帰国後は連絡不可の事情あり)。そこまで"追う"とは驚きです😳

その時から現在まで彼女はセブには帰国していません。何のお咎めもないのか、または帰国時に何かしら影響があるのかは今の時点では分かりません。何事もなければ良いのですが。

彼女はフィリピン人です。仮に何かペナルティがあったとしても、そこまで大きな事態にはならないような気がします。

ただ私たち日本人はフィリピンでは当然外国人です。外国人旅行者には不法滞在が判明した時のように一定期間のフィリピンへの渡航禁止が課される可能性も0ではないと思います。考えすぎですかね🧐

場所や時期で変わるから一概には言えない

コロナ禍の始まり頃、日本でも陽性者及び濃厚接触者は保健所に厳しく追われました。しかし現在は、保健所の追跡が機能しているとは言い難い状況です(それで良いと思います)。また個人情報保護の観点で日本はフィリピンより厳しいので、保健所が深く踏み込めない点も影響しているかと思います。ある種、今の日本は無法地帯です。

フィリピンでも同じ事が言えるかと思います。私がDOHで厳しく追跡されたのは2022年7月下旬のセブでの話です。マニラとセブではそもそもの渡航者数が違うでしょうし、どちらのエリアも今後日本からの直行便が増加予定です。エリアや時期で状況が大きく変わってくる可能性があります。

今後は今のようにコロナ陽性者を厳しく追跡しなくなるかもしれないですし、逆にさらに厳格化する可能性もあります。常に最新の情報を押さえておく事が大切になってくるかと思います。

最後は自己判断・自己責任です

上記に書いた事を踏まえたうえで、どのように行動するかを決めるのは自分自身です。旅行を楽しみましょう😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?