2018年にくじらに関わってくれた全ての人へ。感謝を込めて、初の無料note

くじらです。

2018年も今日で終わり。正月休みとかゴールデンウイークだからといって、思いっきり休みを満喫しようとするよりも、いつも通りのペースで過ごしたほうが疲れないことに気づいたので普段とあまり変わらない生活を心がけています。


明日死ぬとわかっていても、いつもと同じことをしたいと思っているので、一年の区切りをつけることにはあまり意味を感じないんだけど、振り返らないと思い出しもしないと思うので今日くらいやってみたいと思う。


2016年の9月頃から突然恋愛マスターという肩書きが増え、芸人と恋愛マスターという二足のわらじ生活が始まった。


アメブロで恋愛に特化したブログを始めてからPV数が飛躍的に上がり、SNS戦略に興味を持つようになった。


それまではお笑い芸人として、ただ日記のようなブログや、ツイッターで思うがままのまさに「つぶやき」をしていただけだったから(笑)


2017年頃から始めたSNS戦略。一年かけてSNSで恋愛マスターくじらを地道に宣伝し、フォロワーを増やし、2018年の目標として、本を出版できたらいいなと考えていた。


そしてやってきた2018年。いきなり本の出版は決まった。まだ一月のことだ。ちなみにオレがやったSNS戦略は毎日の恋愛ブログの更新と、LINE @での毎日の恋愛相談。


毎日のようにお笑いの舞台に立ち、打ち上げで酒を飲む生活をしていたオレにとっては生活リズムを変化させる以外にこのノルマをこなす術はなかった。一年かけて徐々に生活のルーティンを変えていった。


生活のリズムを変えるのは中々大変だ。強い意志が必要になる。


しかし、毎日恋愛相談に真剣に答えている中で、相談者さんたちからお礼の返事を頂いたりすることもあり、それがモチベーションを維持することにつながった。


感謝されることがシンプルに嬉しいと思うようになったのだ。 


感謝されるのが嬉しいなんて当たり前じゃないかと思うかもしれないが、お笑い芸人として20年以上生きてきたオレにとっては「面白い=正義」だったのでこの心境の変化はとても大きい。

ものすごく正直に書くと、お笑いのお客さんに「面白かったです!」と感謝されるよりも、自分が面白いと感じたかどうかが全てだった。なんて自分勝手な芸人だろうか(笑)


とにかく、自分でも驚くほど自分が変わっていくのがわかった。


そんな中、1月から本の執筆が始まった。毎日のブログ更新やLINE@での恋愛相談に加えての本の執筆。仕事のほとんどが「書く」ものになっていった。もはやライターだ(笑)


本の執筆は何から何まで初めてでかなり戸惑った。そもそもオレはパソコンすら持っていなかったからだ。SNSはすべてスマホでやっていた。
本の執筆というと何ヶ月もかけて旅館なんかで缶詰めになって書くというイメージがあったが、執筆期間はわずか3週間。マジで冗談かと思った(笑)


どっちにしても締め切りが迫ってこないとやり始めそうにもないので、まあいいかと取り掛かった。書く仕事をずっと続けてきたわけでもないのでプライドもプレッシャーも特にない。技術で勝負できるわけもないので、とにかくオレの恋愛に対する熱量をぶつけることを意識して書いた。担当編集の方が優秀だったので、おかしな仕上がりになったら直してくれるだろうと妙な安心感もあった。


ギリギリ3週間で本はなんとか完成した。通常新人作家の本は初版3000〜5000部くらいのところ異例の初版1万7千部で発売された。
Amazon恋愛本ランキング の一位にもなり、テレビ番組にも多数取り上げていただいた。このおかげか、11月には2冊目の本「君はモテないんじゃないフラれてないだけだ」の出版も決まった。


なんとか今年中に本を出版したいと思っていたのに、まさか一年で2冊も出せるとは。恋愛マスターくじらの名前も徐々に浸透してくれたようで、女性誌の連載が決まったり、テレビ番組への出演も増えた。
夫婦でさんま御殿に出演したのは、今思い出しても笑ってしまう。


こうやって振り返ってみると今年はとてもいい一年だったのだと思う。


でも個人的に思うのは、こういった目に見える実績の部分ではなく、自分の心境や生活の変化だ。


朝まで当たり前のように飲んでいた生活から、朝の8時か9時くらいには起きる生活に変え、起きたらすぐに散歩して脳をスッキリさせて、午前中の脳が活性化している時間に書く仕事に集中する。
1日の予定を紙に書きだし、スキマ時間をいかに有効に使えるかということを始めた。


この仕事を今日は頑張るんだと思うと、その努力はつらくて続かないので、すべてを生活のルーティンにするよう心がけた。


仕事が終わると息抜きに本を読む。
テレビやラジオよりも情報を効率的に入手出来る本がいい。


この一年で努力することが日常になった。
あまりに生活のペースを激変させるオレを見て、奥さんは心配していた(笑)
そりゃそうだろう、毎日朝まで酒を飲んでバカ話を繰り返していた男が急に朝から晩まで勤勉になるのだ。


しかし、当の本人から言わせてもらうと、別に歯を食いしばりながら頑張っているわけではないのだ。20年以上芸人として好き勝手に生きてきて、本当に沢山の人と出会い、普通ではできないような貴重な経験もいっぱいしてきた。たぶん人の何倍も笑いながら生きてきたと思う。


そんなオレが人に感謝されるという新しい喜びを知った。自分の持てる能力を自分以外の人のために使ってみたいと思ったのだ。奥さんや家族、オレのところに来てくれる相談者さん、一緒に仕事をしたいと言ってくれる人々のために全身全霊を使ってみたいと思い始めたのだ。


今オレは、一番近くにいる奥さんが見ていて心配になるほど仕事をしているそうだ。でも、今のオレは冗談でも何でもなく、休みの日があると「今日は朝から晩までゆっくり仕事ができるぞ」とテンションが上がるようになってしまっている(笑)


これが今年一年の間に自分の中に起こった一番の大きな変化だ。もっと喜んでもらえる仕事を少しでも作ろうと日々試行錯誤している。


急に飲みの付き合いが悪くなり、芸人仲間たちには申し訳ないが、オレは飲み会が嫌になったわけではなく、人に感謝されるという新たな楽しみを見つけてしまっただけなのだ。


おそらく「あいつは変わってしまった」なんてことを言われていることだろう(笑)


人間はイメージを統一したがる生き物だ。
直感的に判断できるイメージを元に統一感のある人物像を作り上げる。


家で暴力をものすごく奮う人が、外で子犬を真剣に可愛がっていたりすると脳がパニックを起こす。
どっちかのイメージに寄っていないと脳がツライのだ。


「あんな暴力的な人が子犬を可愛がるわけがない。あれは嘘だ」とか


「あんなに子犬を可愛がる人が暴力を奮うわけがない。きっとなにか理由があるんだ」とか


イメージを良い人か悪い人に統一させたいのだ。


しかし、人間は多面的な生き物だ。どっちも本物の彼で、家で暴力を奮うのも彼だし、子犬を真剣に可愛がるのもまた本当の彼なのだ。こんなことはよくあることなのだ。


つまり、芸人としてくだらないことをとことんやるのもオレだし、恋愛相談に真剣に答えるのもまたオレなのだ。


芸人のやる恋愛相談なんてインチキに決まってるなんて言う人はまさにこれで、脳がパニックを起こしている。自分の持つ、一つのイメージの中に収まっていて欲しいのだ。


オレはこういう人間の認識能力のあいまいさみたいなものをとても面白いと感じる。


他人に対しての認識がこれだけ危ういもののように、自分がこういう人間だという認識もおそらくとてもいい加減なものだろう。


だからこそ、2019年も自分のイメージの統一感なんて気にせずに、自分を使って思いっきり遊んでみたいと思っている。


自分なんてわからないのだ。


芸人も恋愛相談も作家業も圧倒的に真剣にやる。
考える前にとことんやってみて、自分の可能性を知りたい。


2018年にオレに関わってくれた方々へ、心からありがとう。


2019年もお互いにイメージを混乱させ合いましょう(笑)


人は、どこへでもいける。


オレはそう思っちゃうんだよね。


恋愛マスターくじら


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