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フランス、性虐待報告

(La Croix October 4, 2021)
日本の各紙でも報道されていますが、フランスのカトリック教会で、1950~2020の70年間、33万人の児童性虐待の被害者がいて、それには約3,000人の司祭もかかわっていたという報告が出されました。報告書自体にも、被害者からも、規模の大きさに驚きの声が表明されているようです。極めて、徹底的な調査だった模様です。
2,500ページにわたる報告書が結実したこの調査は、独立調査委員会が行ったもので、各種専門家が入っており、世論調査の専門会社も2社入っているそうです。費用負担について書かれていませんが、相当の金額がかかっているのでしょうか。
今後について45ほどの提案も含まれ、教会による被害者認定と賠償のほか、被害者の声を聞いての予防策策定、司祭教育、教会法の見直し、教会統治の再検討などが挙がっているとのこと。これを受けて、フランス司教団は11月にルルドで、本報告を受け手の司教会議を行うそうです。

(La Croix October 1, 2021)
これは、報告を受けた、フランス司教協議会会長ムーラン=ボーフォー大司教のコメントですが、予想以上で、酷いものだが、反論せず受け入れる、と述べていますね。具体的な取り組みを進めていく覚悟です。

(La Croix October 6, 2021)
こちらに調査の舞台裏が解説されています。22人のボランティアの専門家が聞き取りを行ったそうです。長期に渡る、地道な取り組みだったようです。

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