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【日本最大級!探究の祭典⑫】「1度敗北を知ってから勝ち上がってきた人間はずっと勝ってきた人間たちとは違う強さを持っている」ソーシャルチェンジ出場チームの声

探究学習の成果発表の場「クエストカップ2023 全国大会」(2月18~25日)。出場チームの皆さんから送られてきた、これまでの学びの振り返りと、本番に向けた意気込みをまとめました。

「クエストカップ2023 全国大会」には266チームが出場。当日はYouTubeLiveで配信します。
※タイムスケジュールは公式サイトで公開予定
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自ら見つけた社会課題を、どうしたら解決できるのか考え抜き、発表する、社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ」、その英語版「ソーシャルチェンジ・イングリッシュ」の出場チームを紹介します。

栃木県立佐野高等学校附属中学校 「エクスカリバー」

作品の概要
横断歩道などの道での、車が急に飛び出してきたことによる「ヒヤッ」をなくすための、危険を察知するマシーン「SACCH」の企画についてです。

苦労したこと・テンションが上がったこと
最も苦労したのは、最終的に決まった企画になるまでの過程で意見がまとまらなかったことです。また、最もテンションが上がったのは、アプリとカードのデザインをカワウソとビーバーをモチーフにすると決まったときです。

発見や成長
日本は世界主要国の中で交通事故件数が第2位となっており、佐野市も交通事故が多く発生しています。特に栃木県は、通学中の自転車事故で中高生が過失の重い「第一当事者」になった割合が全国でワースト1位になっていたりと、身の回りで交通事故が起きる可能性がとても高いということを発見しました。横断歩道を渡るときに、交通事故の危険性を今まで以上に意識して、渡れるように成長しました。また、将来私たちが車を運転する立場になったときに、歩行者を意識して運転したいという思いを持てるようになりました。小さな子供からお年寄り、障害者の方々まで幅広い人々の交通事故を減少させられる可能性を見出せたことにやりがいを感じました。

意気込み
時間いっぱい思いを伝えて、皆さんに私たちの企画が届くように頑張ります!

東京都立立川国際中等教育学校 「しらす」

作品の概要
私たちの班は虐待を受けて苦しんでいる子どもたちと、虐待をしてしまうほどに苦しんでいる保護者の方々の力になりたいと思い、活動を始めました。そのためにまず私たちは、アンケート調査やインタビュー調査などを通じて子育ての現状を把握しました。その結果、人との交流などによって子育ての不安やストレスを解消できること、子どもたち自身に、悪いことをしたとしても暴力を振るわれていい訳ではないということを伝えることが、問題解決の上で重要になると考えました。そこで私たちは保護者向けのマッチングアプリの試作や、絵本の制作をしました。また絵本に関しては実際に読み聞かせを行っていただき、効果の程を検証してみました。

苦労したこと・テンションが上がったこと
テーマが虐待というセンシティブなものであることもあり、体験された方に直接お話を伺うというのは難しいため、どうすればより児童虐待の実態を知ることができるかを考える点、言葉の表現等も気をつけなければならない点で苦労しました。テンションが上がったのは、自分たちが作った絵本を置いていただいた保育園からの感想を読んだ時でした。自分たちの伝えたいことが子供達に伝わったのを感じたり、保育園の先生からも評価をいただき、とても嬉しかったです。

発見や成長
今まで様々な社会問題に取り組んできましたが、壮大な問題ですと無意識的に避けてしまう傾向にあったと思います。しかし、今回の作品を通して、困っている人を主体的に、自分ごととして身近な存在と捉えながら解決策を考えていく姿勢が芽生えました。最もやりがいを感じた瞬間は、自分たちで作成した本を実際に読んでもらい、子供たちだけでなく大人の方達にまで感想を頂き、児童虐待というとっつきにくい問題についての考えを深め、意識が変わってくれたことを実感出来た点だと思います。私たち学生でも、何かできることがあるのだと、自信を与えてくれた活動でもあると感じました。

意気込み
5人で協力したのはもちろん、アンケートに答えてもらったり、インタビューさせてもらったり、たくさんの人に協力してもらってこの大会まで行き着くことが出来ました。 多くの応援をいただきここまで来ているので、頑張ってグランプリをとりたいと思っています!

東京都立立川国際中等教育学校 「命の配達員」

作品の概要
私たちが考えたアイデアは、長時間労働や人員不足、再配達の増加などにより深刻な過労問題を抱えている配達ドライバーの方々を助けるために再配達を使うとポイントが減る、使わないもしくは宅配ロッカーを使うなどでポイントが付与される、というポイントシステムです。資金については、再配達が減少することにより産まれる利益の一部を検討しています。再配達の割合が現状かなり高いことから、十分な資金が集まると想定しています。また、システムのコストを考慮した余剰分の資金を用いて、賃金について、休暇についてなどのその他の取り組みもできると思っています。

苦労したこと・テンションが上がったこと
最も苦労したのは、インタビューです。私たちは、立川労働基準監督署の職員の方と佐川急便に務めるドライバーの方にインタビューをしました。その一環で、インタビューのアポは今までやったことのないことで、とても苦労しました。
最もテンションが上がったのは、自己推薦枠で選ばれたことです。自分たちが今までやったことが、認められたことがとてもうれしいとともに、達成感を感じました。

発見や成長
自分たちが良いと思っていたことも他者から見れば問題点がいくつも見つかるという発見がありました。私たちはポスターを作っていく中で試行錯誤を繰り返し、自分たちなりにいい作品に仕上がったと思っていましたが、ほかの人から意見を募ってみると構成などに問題点が見受けられました。
自分たちにとって痛いことを突かれることもありましたが、そういった意見を取り入れて作品がだんだんと良いものになっていくのにはやりがいを感じましたし成長したなと思いました。

意気込み
実は私たちは学校の推薦枠には選ばれなかったんです。その時は本当に納得がいかなくて。それで自己推薦枠に応募して、全国行けることになって、とても嬉しかったんです。言わば敗者復活戦で上がってきた私たちですが、正直私たちは相当強いグループだと思っています。
かの有名なM1グランプリでも敗者復活戦から上がってきたコンビは上位に入りやすい、という事例もありますし、1度敗北を知ってから勝ち上がってきた人間はずっと勝ってきた人間たちとは違う強さを持っている。そう思っています。というわけで勝ちますよ。なんならグランプリとります。絶対に。

東京都立立川国際中等教育学校 「なりゆきAMY」

作品の概要
知的障がい者の方々は、目には見えないけれど周りの人の理解や支援が必要な特性をもっています。周囲の人がそれを認識する手段が少ないゆえに知的障がい者は不便な思いをすることがあります。私たちは特別支援学校や知的障がい者の交流の場へ訪れてインタビューを行い、それを解決する方法として「ウィズマーク」というものを考えました。これは知的障がい者の方の特徴を一般の方でも簡単に視認できるようにしたものです。ウィズマークが社会で出来ることについてお話します。

苦労したこと・テンションが上がったこと
決めた課題に対し自分たちだけで調査していくことは、初めての経験でとても苦労しました。お話を伺っていく中で、私たち自身も無意識に障がい者に対して失礼な言葉遣いをしてしまっているとご指摘を頂いたこともありました。今回の探求を通して、さらなる偏見を助長しないよう、言葉遣いには一層気をつけるようになりました。楽しかったエピソードとしては、ボランティア活動へ行き、実際に劇の練習に参加したりなど障がい者の方と関わりをもてたことです。また、探求を進めるうちに班のメンバーの仲も深まり、協力して1つのものを完成させることができ本当に良かったです。

発見や成長
解決すべき社会課題というのは、限定したテーマに絞ってもなお身近に多く存在していること、その課題に対して、自分たちができることや効果的な解決方法を生み出すのは非常に難しいということを学びました。限られた時間の中で、正確かつ実用性のある情報を入手・分析するために、チームで協力しあいながら計画を立て、突然の事態にも臨機応変に行動する力が身に付きました。また、自分たちで思いついたアイディアを人に伝えようと努力や工夫を重ね、その思いが相手に届いたと感じたときはとても嬉しかったです!

意気込み
一年間取り組んできた探究活動。初めてメンバーを知った四月には、クラス代表、学校代表、全国大会、とここまで来られるとは微塵も思ってもいませんでした。応援してくださっている先生方、校内選考の度に「おめでとう」とかけよってくれたクラスメイト、そしてこの1年、部活動や勉強で忙しい中合間を縫って頑張ってきた“なりゆきAMY”の仲間。社会をより良くしたいという私たちの想いを全て全国大会の場で伝えきり、支えてくださった方全員に感謝の気持ちを伝えます。“なりゆき”で始まった真面目理系女子四人組の力を見せつけちゃいます!

暁高等学校(6年制) 「MASA」

作品の概要
思いやりある社会へ

苦労したこと・テンションが上がったこと
全国大会出場の発表が決まった時は、凄くテンションが上がりました。

発見や成長
社会の問題点は私たちが想像している以上に多いことに気がつきました。

意気込み
社会を変えていけるようなプレゼンを目指して頑張ります。

暁中学校・高等学校 「JSIK」

作品の概要
精神的・肉体的に傷つけられ苦しむ人や過去同じ経験をし今も悩む人に向けて、電話やメール、LINEを活用し、まずは連絡を取る。一度きりで終わる従来のホットラインとは違い、数回に亘って相談を受け付ける。その後、相談によって回復を目指すか、提携したスポーツクラブなどで、スポーツを過して回復を目指すプログラムに参加するかを選ぶ。体を動かし成功体験を増やすことで、心身共に健康な状態を目指し、また同じプログラムの参加者と触れ合い、孤独感を軽減するプログラムを提案する。このプログラムで高額な治療費を払い、向精神薬依存になってしまうその前に、もっと開放的なエナジー溢れる場所で遊び自分自身を好きになってほしい。

苦労したこと・テンションが上がったこと
初期の構想を練る時点では、明確にアイディアを標榜できていなかったためブラッシュアップの時間では他のチームからなかなか痛いところを突かれた。

発見や成長
模造紙や原稿をつくる段階に入った時、4人全員でそれぞれできることを分担し、チームワークの良さを発揮できたことと大切さを再認識したこと。

意気込み
新しい時代や状況に私たちが直面する時、大抵、新しい困難や課題をもたらします。しかし、そんな状況でも、強く、聡く切り抜ける勇士が、古今東西いるものです。倒幕やのちの維新を成功させるきっかけを作った坂本龍馬、クラスや部署の先頭に立ち集団を率いるあなたの友人…挙げればキリがありません。さて、見たこともないトラブルがあちこちで巻き起こるこの時代に生まれた私たちも、そんな勇士たちに一歩近づくべく、社会問題を解決する魁にならんとしています。私たちJSIKは、スポーツと回復コミュニティを融合し、心と体の健康を両立させる「SLIDE FOR PLIDE」を皆さんに有します。コンテストでお会いしましょう。

大阪学院高等学校 「SHY Games U.Y」

意気込み
初めまして!僕たちはSHY Games U.Yです!シャイな自分たちが,世界の『シャイ』な人間を『ジョイ』できる人間に変えてみせます!


関西学院高等部 「small voice "ブラボー"」

作品の概要
私たちは戦争シミュレーションを提案します。内容は自分に馴染みの深い地元や地域が破壊される様子を再現し、VRのシミュレーションとして体験できるようにしたものです。戦争を他人事だと思っている人たちに我が事として考えてもらえるようになることを目的にしています。私たちは戦争を我ごととして考えるキッカケを作ることが平和構築の一歩に必要不可欠な部分だと感じたため今回のシステムを考案しました。

苦労したこと・テンションが上がったこと
苦労したことは、AIを使ったシステムの内容について、私たちの知識だけでは力不足なことが多かったことです。そのため、検索をたくさんしたり、大学の教授に質問をするなど、情報の一つ一つを掴んでいかなければいけなかったところが大変で、難しかったです。

発見や成長
みんなで話し合いやプレゼンを重ねていくうちにどんどん課題が見つかり、人によって課題に対するアプローチの仕方が違ってくるため、たくさんの意見に触れて考えながら、内容が深まっていくところが楽しかったです。また、実際にリアルタイムで起きている問題に対して、調べながら、私たちなりに出来ることを考えて、作りあげれたことが良かったです。

意気込み
みんなで力を合わせて考え抜いた1年間の集大成「ノイナタウン」で、グランプリ勝ち取れるよう頑張ります!


栃木県立佐野高等学校附属中学校 「チームさのまる」

作品の概要
佐野市のポイ捨てをなくすためにポイ捨てが多い植え込みをアートする「植え込みアート」を企画しました。 

苦労したこと・テンションが上がったこと
苦労したエピソードは、模造紙や画用紙のまとめ方と実際に植え込みを刈ったことです。テンションが上がったエピソードはリハーサルを何度もしたことや、発表中に行う寸劇の練習をしているときです。

発見や成長
私たちが暮らしている佐野市の問題点を解決するためにたくさんの視点で解決策を考えられたことにやりがいを感じました。そして、企画を考えるにはメンバーの助けや絆が大切だと気付くことができました。

意気込み
今までやってきたことを活かして頑張ります!


おおぞら高校 立川キャンパス 「ラフライス」

作品の概要
「店員さんとの会話が苦手で、洋服屋さんに入りづらい」という悩みを抱えている方は多くいらっしゃると思います。そんな人たちのために、「LINEを通して店員さんと会話をする」という方法を私たちは考えました。これにより、お客様にとっての店員さんとの会話のハードルが今よりも下がり、より快適に買い物ができるようになる方が増えると私たちは思っています。

苦労したこと・テンションが上がったこと
店員さんとお客様が直接喋らずに、双方の意思を伝え合うための方法をを考え出すことが1番苦労しました。案が出たとしても、何かしらの不備が毎回見つかり、その度に案を練り直すということを何度も繰り返しました。そのため、現在実行している案が出たときは、メンバー全員テンションが上がりました。


発見や成長
今回私たちが助けたいと思っている「店員さんとの会話が苦手な人たち」は、まさしく私たち自身です。そのため、この活動する前までは「話すことを嫌がる人が多いのに、なぜ店員さんは話しかけてくるのだろう」と疑問に思っていました。しかし、活動を通して、店員さんは様々な考えのもと、お客様に話しかけているということが分かりました。そして、そんな店員さんの配慮を無駄にはしたくないと、メンバー皆思えるようになりました。


意気込み
昨年の12月、自分たちはとても良い作品が作れたと実感していたため、学校内予選を勝ち上がれなかったときはショックを受け、悔しい気持ちで一杯でした。しかし、自己推薦枠で選ばれ、全国大会に出られることをとても光栄に思っており、審査してくださった方へ感謝もしています。予選での悔しさをバネに、皆さんの期待に応えて優勝したいと思っています。

阪南大学高等学校「つるぱっぱ~ず」

私達は阪南大学高校で出会い、このチームを結成しました。この半年間、私達は可能な限りチームで過ごす時間を増やし、お互いの考えを共有し続けてきました。具体的な案がひらめかず、打ちのめされることもありました。様々な議論を行うなかで、意見が対立することもありましたが、その度に問題と向き合ってきました。今日はこれまで私達の探究してきた全てを伝えます!

阪南大学高等学校「momodan」

チームmomodanです。高野山のインバウンドについて探究をしました。高野町の方から実際に高野山の名産である山椒をもらってスイーツを試作したりもしました。チームで協力して頑張ってきたので見てください!

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