見出し画像

私はVault76から繰り出した

Vault76と呼ばれる地下施設で優秀な科学者の両親の間に産まれたデボラは、ここの住人には核戦争で荒廃した地上を再建する使命があるということを教わりながら育った。遂に「再生の日」を迎え否応無しに地上へと出発することになった彼女は、この過酷な世界を生き延びることができるのか。

ーーーーーーーーーーーー

地上の再建をするために繰り出した私はその一歩目から途方に暮れてしまい、今や監督官が残したホロテープの音声ログのみが頼りだ。彼女のC.A.M.P.から更に歩いたフラットウッズで、ターミナルに残されていたデータを見た私はレスポンダーという組織のボランティアに加わることにした。それにしても、この組織のメンバーで生きている者を見たことがないのだが大丈夫なのだろうか。

ーーーーーーーーーーーー

何はともあれ水と食料だ。水も肉も植物もみな放射線で汚染されていてそのまま食べられたものではないがしかし、背に腹は代えられない。水は沸騰させれば幾分か緩和されるし、食物も加熱すれば大抵のものは食べられると教わった。早速狩った野ウサギの肉を焼き、適当に摘んだ花と煮沸消毒した水でスープを作って食べた。雨で冷えた身体が温まる…。

ーーーーーーーーーーーー

そういえばVaultで支給されたジャンプスーツを着たままだった。あそこでは気にならなかったが、外の世界でこのスーツは見た目にも耐久性にも頼りない。幸いレスポンダーの制服が残されていたので断りもなく身につけた。ジャンプスーツは捨て…いや、このコンテナに入れておこう。Vault出身者である証として残しておく。

ーーーーーーーーーーーー

フラットウッズで装備の手入れをしていたら生存者の姿を発見。しかしこちらに声をかけるでもなくそのまま走り抜けていってしまった。妙に慌てていたようだがいったい何だったのだろう。そう思った矢先、銃声が響いた。生存者が走ってきた方向からだ。慌てて身を隠し恐る恐るその音の発信源を確かめると、そこには身長2mは優に超す緑の怪物がいた。それも2体。ハルクが実在するなんて聞いていない。知能は高くないらしく、そのまま息を潜めていたら諦めて帰っていった。あんなのにも対処しなければいけないこの先のことを考えると気が滅入る。

ーーーーーーーーーーーー

廃墟となった空港で人の声が聞こえたので警戒しつつ近づくと、ゾンビのような得体の知れないものが銃を構えてこちらを睨んでいた。後に知ったのだがあれはスコーチと呼ばれていて、言葉を発することはできるものの発狂しており、問答無用に襲いかかってくる存在らしい。排除しつつ探索をしていると、そのスコーチを物資の落下地点から排除してほしいとレスポンダーの通信が入った。指定されたポイントへ向かうとそこには同業者の姿が。Vault76のジャンプスーツを身に着け、頭にはパーティー帽を被っている。おめでたいやつだ。しかし共にスコーチを撃退するうちに徐々に信頼に足る相手だとわかってきた。撃退を終え物資を受け取る頃にはすっかり打ち解けあい、しばし歓談に興じた。

ーーーーーーーーーーーー

というわけで結局Fallout76を買いました。NPCがいないことを除くと今の所良くも悪くもFallout4に近いフィーリングです。でもオンライン故に過去作以上に不安定になっている感じはあるかな…屋内マップでフリーズして、それから1時間もしないうちに再びフリーズした時は笑うしかなかった。こういうところのらしさは求めてないぞ。

また複数人でチームを組んでプレイするのが前提になっているかのように敵が多い多い。孤独のFallout状態なので基本的に戦闘が辛い。V.A.T.S.の大幅な仕様変更(発動しても時間が遅くならない)により突っ込んで戦うとガシガシHPが削られる。結局ライフルで遠距離から倒すスタイルになってしまう。

飢え、渇きのサバイバル要素はオンラインの要素としてはなかなかいい。NVや4では足かせになるからと結局オンにすることはなかったけど、これがあると生き残ることがゲームの目的の一つになる。ただ敵を倒して強くなるだけでなく、食料や水の確保もタスクに加わるのが楽しくなるとは思わなかった。

オンライン専用ということで若干ハード。たまに誰かと協力しても挨拶だけしてその後は気まずくなってしまうので、そういう意味でもハード。現状でもなんとなくやっているうちに数時間が過ぎているような楽しさはあるのだが、まだまだアップデートで良くなるところはあると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?