Perfil: Sergio Higuita, el niño que se quedó disfrazado de ciclista

セルヒオ・イギータがエリートのナショナル選手権を制した。

彼は2016年のロンダ・デイサールの最終ステージで勝利していた。山岳が厳しい159kmのステージだった。エウネスからサンジロンの間のコースで、コロンビア人達が最強だった。エルナン・アギーレが勝者で、その後マンサーナポストボンに活躍の舞台を移した。

セルヒオ・アンドレス・イギータがボジャカのトゥンハで行われたコロンビアナショナル選手権のロードレースで優勝した。彼はその2016年のレースでアギーレをアシストする役目だった。監督であるルイス・アルドリアガが指示し、実行した。

勝利を祝う中、サルドリアガは彼らの顔を見て、あるレースを思い出していた。それはとても雨と風が強く、寒い一日だった。しかしセルヒオはイギリス人のジェームス・ノックスを引き連れて全力を振り絞った。

ラスト2kmに差し掛かった時、一台のモトが道を拓いた。

それは右に曲がったが、正しいコースは左であった。ポストボンは数日前試走していたが、この日の嵐が記憶をあいまいにした。これにより、ノックスとイギータは勝利の選択肢を失った。

苦い記憶を乗り越えイギータは22歳にして、リゴベルト・ウランとダニエル・マルティネスが所属するエドゥケーションファーストに在籍する。昨年はブエルタ・ア・エスパーニャの第18ステージで人生最大の勝利を挙げた。

セルヒオ・アンドレス・イギータは1997年の8月初旬にメデジンで生まれた。彼の情熱は常に自転車とあった。2歳の時に父が子供用の自転車を買い与え、メデジンを走り回った。それから、マウンテンバイクを再び父から貰い、彼を満足させた。

サン・フダス・タデオの小学校に通う頃、体育の教師が生徒たちを自転車レースに招待した。そのアイデアはEl Mundo紙が主催するイベントに参加するものだった。セルヒオは手を挙げた。そして父と共に自転車に乗り始めた。

14歳になるまでそれは家族の一大イベントだった。妹のラウラも同様の道を歩んでいる。空手を習い、スケートやバスケットボールも経験した。

セルヒオの夢は自転車選手だったが、簡単ではなかった。いくつかの援助はあったが、他の選手達のように両親から手厚い金銭的な支援を得ることは出来なかった。

ところで、イギータはとても良い学生だった。勉強を怠ることはない。テストもいつも好成績だった。学生最後の年、体育の教師はこのままでは落第してしまうと忠告した。セルヒオは真面目に練習し、テストに臨んだが、受からなかった。

彼の取り組みを見て教師は言った。
“君は狂っている。ここでそんなにも真面目にする必要はない。君はスポーツ選手なんだ。このテストで無理をする必要はない。気にせず次の目標に向かっておくれ。”

母のマルレニーはセルヒオの自転車への情熱を理解していた。誕生日には自転車のジャージを買い与えた。そのジャージは白地に青のラインが入っているもので、子供の日である10月31日に渡された。受け取ったセルヒオはこう言った。夢は自転車選手だと。

順調にキャリアを積むセルヒオに二人の出会いがあった。”ヌエバ・ヘネラシオン”という若手育成を行うクラブを運営するフェルナンドとアンパロである。
彼らはルイス・サルドリアガの育て親のような存在であった。サルドリアガは前述の人物で、このころは4-72と呼ばれるチームを運営していた。
ルイスは週に2日チームの選手を指導した。セルヒオは学び、意見し、成長した。

サルドリアガはセルヒオと弟のレオナルドに援助し、4-72の一員として招いた。このチームは後のコンチネンタルプロチームとなるマンサーナポストボンの前身である。

イギータの身長は163cmで止まった。とても小さいが、サルドリアガはそれ以上に彼の強靭なメンタルに将来を見出していた。エネルギーに満ち溢れ、レースを学習することにも真剣だった。インテリジェンスも持ち合わせていたのである。

マンサーナポストボンが解散しスペインで走り始めた時、自分自身の将来を考え始めた。偉大な選手たちと走ったからである。
アレハンドロ・バルベルデやダン・マルティン、ルイ・コスタやイオン・イサギーレと肩を並べてレースを走った。

そしてアンダルシアで行われたレースのハイライトとなるステージで勝利した。超級山岳を3つ超える厳しいステージだった。

当時エウスカディという小さなスペインのチームに在籍していたが、エドゥケーションファーストの監督であるジョナタン・ボーターズに見出された。そうしてワールドツアーのチームにステップアップを果たしたのである。

物事はそこから良い方向にばかり進んだ。セルヒオは戦い続け、勝利し続けた。

翻訳元記事：コロンビア・El Tiempo紙
Perfil: Sergio Higuita, el niño que se quedó disfrazado de ciclista
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