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489.【WACK峮峮スピンオフ創作ノート#4】なおみさんのスミレの花

なおみさんに写真を撮ってもらおう!

そう思い立って、なおみさんに連絡したのは4月30日のことでした。なおみさんから快いお返事をいただき、写真撮影となったのですが、ここからドラマが待ち受けていようとはつゆ知らず・・・

WACK峮峮スピンオフ」が電子書籍になることは決まっていましたが、表紙と扉をどうするのかで悩んでいました。幸い表紙は、私の知り合いでデザインできる人がいたので頼むことができましたが、問題は扉です。

そんなとき閃いたのが、花の写真です。「この小説で重要なポイントを占めている、ローズマリーとスミレの花を扉に使ったらいいんじゃないか」と思ったのです。そして、なおみさんに頼んだのですが、これはなおみさんの感性が合うのではないかと思ったからでした。

ここから、なおみさんの冒険が始まりました。ローズマリーもスミレも、なかなか見つからなかったのです。

そして5月2日のこと、商業ビルの植え込みに咲いていたローズマリーを発見!

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この写真、峮峮チュンチュン)が公園のような別世界で出合ったローズマリーと、ピッタリでした。これはスゴい!何かに導かれてると思いました。

問題はスミレです。なおみさんが調べたところによると、スミレは冬から初春がピークで、今の時期は市場でも流通しておらず、どの花屋さんからもこのあと入荷する予定はないということでした。

「しまった!時機を逸してしまったのか」と思っていたのですが、鉢植えのスミレをネットで注文したということで、ホッと一安心。

「鉢植えのスミレなら、Julieと同じだな」と、そのときは安易に考えておりました。

ところが、購入したスミレは開花終了したもので、涼しくなる秋頃に開花する可能性のあるものでした。これが5月6日。

これを聞いたとき、開花時期を知らず、無理なお願いをしてしまったことに気づき、反省することしきりでした。5月では遅かったのかと思って途方に暮れていたのですが、なおみさんが北海道のお店を見つけてくれたのです。

そして5月12日、ようやくスミレが開花。5月18日まで、いろいろな写真を撮っていただきました。

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まさに、スミレを探して街中を歩き回っていたJulieに重なります。

なおみさん、本当にありがとうございました。

 スミレは森で香りを漂わせ、
 ミツバチはその魅力に誘われる。
 私が最初にあなただけを愛してると言ったとき、
 あなたも私だけを愛してると言った。
 栗の花が空き地で輝き、
 コマドリは木の上から高らかに歌う。
 私が最初にあなただけを愛してると言ったとき、
 あなたも私だけを愛してると言った。

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