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東京ギタージャンボリー2015

年度末の仕事がいろいろたくさんで、正直ギリギリまで行くかどうか迷っていた。

それは、会場が東京だったから。飛行機で移動。ホテル泊。時間的に拘束される。締め切りが迫っている仕事を抱えていた。

しかし、結局は行っても行かなくても、時間の使い方次第で何とかなると思い直して行くことにした。

3月14日 ホワイトデーの日。先日、同僚に食事会の日を調整しているとき、この日は都合が悪くてと言うと、「デートですね。」と冷やかされた。デートではないが大好きな人に会いに行くと言う点では間違っていないと思う。

7時の飛行機に乗り、9時半くらいには羽田に着いた。そこから両国まで地下鉄で移動。両国国技館前に辿り着いたときには11時を過ぎていた。

もう、人が並び始めていた!早い。国技館目の前のホテルに宿泊することになっていたので荷物を持ったまま列に並び、グッズの引き替えをした。手ぬぐいだった。はっぴの形になってて可愛かったが、実家に北島サブちゃんの似たようなのがあることを思い出してた。

その後ようやく、宿泊するホテルへ向かい荷物を預けて身軽になった。開場までまだ時間がある。ノープランでいたので、直感で近くにあったちゃんこ屋さんに入った。霧島さんのお店だった。

1人でも美味しくいただき、おまけに真っ昼間からビールです。こんな事していてよいのでしょうか。「まっいっか」

前回来たときは、日帰りだったので美味しいものも味わう余裕無かった分、「ああ!これが本物のちゃんこか。」と平らげてしまいました。

お店を出たのが、12:30過ぎた頃。開場されどんどん入場していくお客さんの波にのり、私も自分の席を探した。

グッズ売り場が気になり行ってみた。「お!まだ人が少ないじゃん」と思っていたら最後尾ずっと先で諦めた。

私の席は向正面の2階席。
オープニングアクト、レイクさん、と観た後、奇妙礼太郎さんが始まった頃に飲み物を買いに席を立った。自販機の販売停止されていたのでほんとに不便。

しばらく並んでいた。礼太郎さんの強烈な曲を聴きながら並んでいた。ようやく買えたときには、次のアーティストさんが始まっていた。

竹原ピストルさん。「あっ、この人、ラジオで聴いていいなと思っていた人。」さっきまで座っていた席に戻ると「?」誰かが座っている。

「すみません、そこ、私の席なんですけど…。」何の疑いもなく言ったあと、お互いに確かめたら私の方が間違っていたことに気付く。
そう、さっきまで私は人の席に座って観ていたのだ。本当に申し訳ないことをした。お詫びを伝えて、本来の自分の席を探す。
向正面か。。。背中で歌う竹原ピストルさんを観ながら嫌な予感がした。

竹原ピストルさんの次は藤巻さん。。。こちらを向いて歌ってくれた。が、
私が1番観たいと思って来たのは岸田繁さん。出演者の名前を見てみると、。。。ナオトインティライミさんが先か繁さんが先かで歌う向きが違ってくる。土俵下には次のアーティストさんのギターなんかが準備されている。それを見ると多分、次は繁さんだろう。

予想は的中し、繁さんは背中を向けたまま、演奏を終えた。歌は素晴らしい。ギタージャンボリーと言うだけあって演奏も凄い。だけど、やっぱり、大好きなアーティストさんを観たいと思って来たのに、ずっと背中しか見えないなんて、悲しすぎます。そんなことをTwitterで呟いていたら、次のナオトさんは画期的な物を持ち込み演奏を始めた。

そう、マイクスタンドと譜面台とが一緒に回転する素晴らしい椅子。両国国技館という会場をよく考えてくれた心遣いで、会場が一気に1つになった。
よく考えたら、交代に正面向いてくれる席ならまだしも、ずっと横顔しか観ていなかったお客さん達もいたのだから、嬉しいはずです。会場中の同じ思いをしていたお客さん達の歓声が響いた。

奥田さんは、椅子に座っての演奏だったから対応しきれなかったんだと思うけど、玉置浩二さんは立って歌っていらっしゃったから、マイクスタンドを移動して全面のお客さんみんなに向かって歌ってくれた。
ラストのトータス松本さんも同じく。そうだ。こうでなくちゃ。
チケットは届くまで席がどの辺か分からない。運試しみたいなものだ。
だけど、時間とお金といろんな都合をつけて大好きなアーティストのステージを見に来ているわけだ。ずっと背中しか観られないなんて。
Twitterで呟いたからではないと思うけれど、思いが通じたようで嬉しかった。
次回のギタージャンボリーに期待している。

長くなったので感想を少し書くと、玉置浩二さんのステージを観るのは初だった。伸びやかな声と声量は想像していたけれど、言葉ではうまく言い表せない空気が会場を包んだ。
「メロディ」は懐かしい曲だったので、当時を思い出し余計に涙が止まらなくなった。
最後に歌った「男はつらいよ」は、噛みしめるように大事に歌い上げ、歌詞の重みというか厚みというか印象さえ変わって聞こえた。
歌詞がバシバシ胸のど真ん中に届き、号泣に近いくらい泣いた。
隣の席の人のことが気になっていたけれど、そんなのお構いなしに泣いた。
素晴らしいアーティストさんを知る、出会いの日となった。

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