震災から4年目の今日に

GACKTさんのブログに記されていたものだという。4年前の今日のことを綴っていらっしゃるようです。私も、大切にしたい思いなので、載せさせていただきました。

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僕らは今回のことで、いかに人を助けることが難しいことかわかったはずだ。

一人では。

でも、仲間が集まれば無理だと思うことも可能になり

その輪が広がれば、多くの仲間を救えることを知った。

助けを求める声があれば、国内に限らず、互いに助け合うべきだ。

そう思ってる。

それは自分の中で確信に変わった。

これからも被災地と被災者に対して

やらなきゃいけないことがまだまだ一杯ある。

でも、自分たちのことばかり考えてちゃ駄目だ。

そんな自分たちでありたいし、みんなにもそうあって貰いたい。

それが日本人としての誇りなんだ。

僕はよく、海外の連中に

「日本人はNoと言えないんだろう?」

なんてことを訪ねられる。

それは全く違う。

「僕らはNoと言えないんじゃない。

僕らはNoと言わないんだ」

「No!!!」

と答えることは簡単だ。

それは相手に対する拒絶。

それが敵を生む結果に繋がることだってある。

僕ら日本人が 「No」 と敢えて言わないのは、

相手と時間を掛けて向き合い、相手と自分の意見をすりあわせ、

お互いの着地点を見いだしていくことの出来る国民だからだ。

そんな日本人であることに僕は誇りを持っている。

そんな心や文化を持つ、日本人である僕らが

自分たちのことしか考えていないなんて話にならない。

そうやって助け合える心こそ 「日本人らしさ」 の原点であると。

だからこそ、日本人らしく、

助けを求める隣人に迷わず手を差し伸べられる自分でありたい。

分かってもらえるだろうか・・・

まあ、少なくとも僕はこういう生き方を選んでいる。

たとえ、古いだなんだって言われても僕はこういうオトコだ。

これが日本人の誇りだと胸を張って言える。

僕は自分が日本人であることに誇りを持って生きてる。

色んなファッションが入り乱れる現代、

日本人だって言えるのは外見じゃなく、

その心のそのものだけじゃないのかな・・・

この世の中にそんな男達が、それを理解できる女が

たくさん増えて、これからの復興に携わってくれれば

被災者の心の復興に携わってくれれば、

必ずこの国は立ち直ることは出来る。

そう信じている。

僕たちに残されたやらなければいけないこととは、復興だけじゃない。

僕たちは今、自分たちがこうやって生きてることに感謝しなきゃいけない。

本当に生きたいと想いながらも、

無念の中で逝ってしまった人たちがたくさんいる。

いい加減に今日を生きちゃいけないんだ。

たとえ、目的がない、やることがないと思っていても、

生きることに意味がないことなんて全くない。

今日という日に感謝しなくちゃいけないんだ。

「今日」という日は、

本当に生きたくても、

その願い叶わず死んでいった人たちの大切な未来。

彼らには届くことのない「明日」だったんだ。

「本気で生きる」ってことをやろう。

誰かの背中を押せるように本気で生きよう。

長くなったけれど、

みんなにはわかって貰いたいんだ。

こうやって、生きてることがどれだけすばらしいかってことを。

今、被災地には

生きることに疲れている人たちもいる。

絶望の中で、生きることの意味を感じることが出来なくなった人もいる。

大切な人を亡くして、生きる喜びを失った人がたくさんいる。

すべてを失って、どうやって生きていいか、わからない人もいる。

そんなに彼らを勇気を届けよう。

みんな、それぞれの形で良いんだ。

少しの勇気で良いんだ。

どんな形でも良い。

その勇気が彼らの希望になるんだ。

彼らの生きる希望になるんだ。

生きてて良かったってそう思って貰える勇気を届けよう。

それが、今日を生きる僕らの使命だ。

GACKT

http://blog.gackt.com/?p=1540

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