見出し画像

剛・柔

〈剛拳、柔拳〉

努力とは、1人で行うものである。
その意味では、結晶性知能を用いた、IQに近いものがある。単純作業が多く、量がものを言い、まさに、努力している感がある。
対して、努力ではないこと、共同で、2人以上のひとの機嫌や、気分を察知して、やるか、やらぬかを決めるところがある、流動性知能を用いる、HQに近いものがある。知的な作業が多く、質がものを言い、努力している感がまったくない。
ここに、前者を、剛拳、後者を、柔拳と名付けて、どちらも、必要十分にするつもりだ。

〈この年は、柔拳寄りだった〉

柔拳は、2人以上で行われる、共同作業だ。
従って、1人だけの気分ではどうにもならない。つまり、計画通り行かないということが、明らかだ。この、共同での作業は、流動性知能を発揮しやすく、HQを鍛えるのに、持ってこいな場である。
知的な作業であり、不定期で、不安定であることが、普通で、計画通り行った試しがないが、統計的には、完成しているというものが多い。
例えば、クイズや、問答、読書会といったものだが、これらは、共同でしか行えず、共同で知恵を出し合い、クリアしていく内容でもある。
対して、剛拳は、ゴリ押す感覚が強く、結晶性知能を発揮しやすく、IQを鍛えるのに、もってこいだ。
例えば、語彙力(ボキャブラリー)を鍛えたり、数学や、物理、といった、1人で推し進められるものが多く、単純化できるものである。また、定期的にできるため、計画通りにいくことがほとんどだ。
ひらたくこの剛拳を言い表すと、“手堅い”、柔拳を、ひらたく、言い表すと、“知的で、優しい”ものといえる。
ここで剛拳に向くものと、柔拳に向くものを紹介しておこう。

[剛]

①語彙
②数学
③物理
④読書・多読法
⑤理系の演習


[柔]

①クイズ
②問答
③読書会
④文系の演習


このようなものがそれであるといえるだろう。
どちらが、ダメで、どちらが、善いということは、なく、むしろ、性質別にわけられているだけで、それほど、性質上の問題だけのことで、良い悪いということはないが、ただ、弱点があるということだ。

[剛の性質]

①手堅い
②毎日・定期的
③deep
④頭が固くなる
⑤演習に向いている
⑥暗記に向いている
⑦量
⑧結晶性知能寄り
⑨意味記憶


[柔の性質]

①あてにならない
②不定期
③shallow
④頭が柔らかくなる
⑤演習には向かない
⑥知的で、頭を使うものに向いている
⑦質
⑧流動性知能寄り
⑨エピソード記憶

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?