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白球を追いかけて。

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"野球"の面白さについて、女子的なきゃっきゃした視点とか突然ビジネスっぽい視点とかちょっとななめな感じからおとどけします
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記事一覧

あなたの明るさが、私をすくう

自分のことに関しては驚くほど楽観的なのだけど、なぜか人のことになるとあれこれ気を回して心…

最所あさみ
8か月前
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結果でしか、評価してもらえない世界だから

藤浪が、今日も燃えている。 打たれているという意味でも燃えているし、登板結果が報道される…

最所あさみ
10か月前
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まるでドラマのようだと、誰もが言うけれど。

日本中が熱狂した、侍JAPANの世界一奪還。野球好き以外にまでその熱狂は広がり、この数日はタ…

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理想の幕引き

人生の節目には、いつも涙がある。別れの悲しみも、祝福の喜びも。誰かの人生にひとつ区切りが…

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記録以上に、「物語」が人を励ますこともある

私は「エース」が好きだ。 それだけ聞くと、とんでもないミーハー野郎に見えるかもしれない。…

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成熟とは、緊張の場面が増えること

「今までで一番緊張した」。 その一言で、彼も不安に思うことがあるのだと当たり前のことに気…

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「全盛期以降」を生きる

好きになった瞬間を、覚えている。 それは全盛期の残像。永遠に繰り返す甘い記憶。 「あ、似ている」と気づく。 忘れていた記憶が鮮明に蘇る瞬間の懐かしさと、もうそれは「今」ではなく「記憶」になってしまったのだと気付かされる切なさが胸をつく。 新しいスターが誕生した確かな手応えに喜びの中で、似ていることの残酷さを噛み締めていた。 CSファイナルで奥川くんの投球を久しぶりに見たとき、あまりに菅野のピッチングと似ていて驚きを隠せなかった。プロから見れば違うところはたくさんあるのだろ

「打席に立つ数を増やす」への違和感

ビジネスの世界ではよく「まず打席に立て」「打席に立つ数を増やせ」という言い回しが使われる…

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雨の日も風の日も、12連敗したときも。

6年前も、祈るような気持ちで優勝決定がかかった試合を見守っていた。 神宮に足繁く通い始め…

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たとえ、あなたが世界を敵に回しても

自分の好きな人が悪く言われているのを見るのはつらい。私はその何倍も応援しているのに、数が…

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「回復」に導くことも指導の役割

「結果がすべて」の世界において、緊張はメンタルの問題で語られがちだ。緊張するな、背負いす…

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「好き」は苦しさを背負うこと

「好き」を語ることは楽しくて嬉しい。けれど、好きであればあるほど相手の苦しみを一緒に背負…

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批判される道を選ぶ覚悟

今オフの野球界でもっとも注目されたのが巨人・菅野のメジャー挑戦だった。長年エースとして第…

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すべての経験は「人間形成の道」である #スポーツが育ててくれた

「努力するってかっこいいことなんだ」と気づいたのは、中学三年生になる直前の、春先のことだった。 雑誌に載っていた端正な顔立ちのお兄さんが語っていた、努力の大切さ。田舎育ちでスポ根コンテンツに触れたことのなかった私は、素直な心でその言葉たちを受け取った。 アイドルを追いかけるような軽い気持ちで高校球児に興味を持ったことが、その後自分の人生に大きな影響を与えるとは、まだ知るよしもなかった。 それまで高校野球の中継は好きなテレビ番組が見られなくなる邪魔なものでしかなかったのに