「全盛期以降」を生きる
好きになった瞬間を、覚えている。
それは全盛期の残像。永遠に繰り返す甘い記憶。
「あ、似ている」と気づく。
忘れていた記憶が鮮明に蘇る瞬間の懐かしさと、もうそれは「今」ではなく「記憶」になってしまったのだと気付かされる切なさが胸をつく。
新しいスターが誕生した確かな手応えに喜びの中で、似ていることの残酷さを噛み締めていた。
CSファイナルで奥川くんの投球を久しぶりに見たとき、あまりに菅野のピッチングと似ていて驚きを隠せなかった。プロから見れば違うところはたくさんあるのだろ