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遠くのあなたに届けるために、必要なこと。

インターネットによって、個人の興味関心をベースに情報をカスタマイズして取得できるようになった今、あらゆる業界が「ニッチ化」しています。

その結果、好きな人がどんどん好きを深掘りし、新しいファンが入ってきづらい構造ができあがりつつあるように思います。

どの業界の人と話していても、みなこの悩みを抱えており、毎回「新しいファン層を開拓したい」という相談を受けます。

相談を受けて私なりに考えた結論は「新規ファン獲得のための飛び道具はない」ということです。

ファンは、ファンによってつくられる。

自分自身がなにか新しいものに興味をもったタイミングを思い返してみると、いつもそこには「人」がいました。

例えば、ロックフェスやロキノン系と呼ばれるアーティストに興味をもったのは完全に音楽好きの友人の影響だし、アウトドアや筋トレに興味をもちはじめたのも周りの友人からの影響が大きいと思っています。

逆に、私が野球にあまり興味のない友人を観戦に誘ったことで、少しずつ野球に興味をもってくれた事例も多々あります。

人がこれまで全く知らなかったことに興味をもつためには、必ず「人」が必要になるのです。

以前「浮動票は、ファンによってファンになる。」という記事で、ファンがファンをつくるという話について書いたのですが、新規ファンをつくるためには、ファンが非ファンを誘いたくなるようなしかけづくりが一番の近道です。

地方創生も同じことで、東京のど真ん中でその自治体のことをまったく知らない人向けにPRイベントを開催しても足を止める人は少ないですし、他と同じようなマルシェや物産をしても記憶には残りづらいものです。

それよりも、その土地出身の人がより地元愛をもてるような取り組みを通して、人がそれぞれの言葉でその土地のよさを語ってくれるように仕掛けていく方が、遠回りに見えて実は効果が高い取り組みだと思います。

そしてそこで興味をもってくれた人たちが検索した時に、必要な情報や魅力的なストーリーがいろんなメディアで紹介されている。

今後はこうした順番が主流になっていくのではないかと思っています。

Webメディアだけではなく、テレビや雑誌といったマスメディアもリーチ先がどんどん細分化されている今、メディアの役割が「広く伝える」から「深くコミュニケーションする」へ以降しつつあると思うからです。

今後ますます、知らない人に届けていくための飛び道具としてメディアを活用することは難しくなり、代わりに「いかにファンに広げてもらうか」を設計しなければならない時代がきます。

遠くに届けたいときこそ、焦らずにまずは身内から巻き込んでいく。

そんな考え方が今後はより重要になっていくのではないかと思います。

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(Photo by tomoko morishige)

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

現場からは以上です。2nd

「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、考えたことを書き連ねていきます。 (photo by tomoko morishige)
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