これからは「楽しみ方」を提供する時代がやってくる

普段「おでかけ帖」を書くためにInstagramをチェックしている中で感じるのは、ブランドの公式アカウントよりもInstagramerさんの方が圧倒的にフォロワー数が多く、影響力も大きいということ。

これからは素人の時代と言われますが、公式(=プロ)と素人の違いについて考えるとき、それはつまり「楽しみ方の提供」なのではないかと思いました。

公式と素人では、そもそもゴールが違う

Instagramひとつとっても、写真のクオリティでいえば、カメラマンやスタイリストなど専門家にお金を払うことができる公式アカウントの方が有利なはずです。

それでも私たちが素人であるインスタグラマーの写真に惹かれてしまうのは、両者のゴール設定が異なることが大きな要因のように思われます。

ブランドの場合、営利企業である以上は利益をだす=購入してもらわなければなりません。

すると必然的にモノにフォーカスした投稿が増え、受け手にとっては広告のように感じられてしまいます。

一方で、素人であるインスタグラマーはその商品が売れようと売れまいと自分には関係ないため、自分がより魅力的に見え、楽しんでいる姿を投稿します。

商品を売りつけようとしてくる広告まがいの投稿と、楽しみ方を教えてくれるフレンドリーな投稿。

人がどちらにより惹かれるかは言わずもがなです。

こうした違いを意識せず、インスタグラマーに「売る」ことを目的としてあれこれ投稿の指図をするのは、悪手でしかありません。

公式が「売る」という目的から離れられないからこそ、その補完として「楽しみ方の提供」をインスタグラマーにお願いするという住み分けが重要なのです。

アマチュアだからこそ、好きになるきっかけがよくわかる

これまでファッションの専門家といえば、デザイナーやアパレルメーカーをはじめ、名だたるファッションの専門学校を卒業した人や百貨店・セレクトショップのバイヤーなどほんの一部の人たちでした。

しかし今や、一般層から支持されているのは、そうした専門知識を持ち合わせていないアマチュアの人々です。

もちろん中にはファッションの専門知識をもっている人もいるでしょうが、ほとんどは縫製の仕組みやコレクションなど知らない・興味のない人ばかりだと思います。

むしろそうした専門知識に頼らずファッションを楽しんでいるからこそ、自分が好きになったきっかけも覚えているし、同じ目線で楽しみ方を伝えることができます。

これはファッションに限らずあらゆる分野に言えることで、うんちくや専門知識よりも、そもそもの楽しみ方を教えてくれる水先案内人こそが今求められているのだと思います。

これからは、個人も「やらなきゃ」より「やりたい」を大切にすべき時代。

楽しみ方を提供し、まわりを巻き込んでいける人が、これからますます必要とされていくのだろうなと思います。

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(Photo by tomoko morishige)

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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