会社はこれからもっと 「事務所的」になっていく

フリーランスになって早1ヶ月、いろんなお仕事のお話をいただいてパラレルに活動してみて思うのは、今後はもはや「フリーランス」という言葉自体がなくなってしまうのではないか、ということです。

私自身フリーランスではあるものの、DRTのコミュニティマネージャーというメインの仕事があった上で個人の仕事も受けており、ある意味パラレルキャリアに近い働き方をしています。

今はまだパラレルキャリアや複業というもの自体が社会的に受け入れられはじめた段階なのでこうした働き方を実現するには独立するしかない状況ですが、今後は複数のプロジェクトに関わる人が増えていくはずです。

つまり、主たる仕事を週2、3日やりながら、自分のプロジェクトをもつマイクロ起業家や、人のプロジェクトを手伝うプチフリーランスといった働き方が当たり前になっていくのです。

朝倉さんの「論語と算盤と私」の中で「志低い起業」をおすすめされていたり、柴田陽さんが「会社のエースこそ、起業すべきだ。まずは『こっそり』と」の記事の中で語られている通り、それぞれが好きなことを突き詰めて自由研究的な事業を興すことこそが、新しい産業を育てることにつながるのだと思います。

私自身もフリーランスになるにあたって、主たる収入が確保できる仕事が先にあったからこそ踏み切れた部分も大きいと感じています。

挑戦というと退路を断ってハイリスク・ハイリターンを狙うイメージが強いものですが、リスクをうまくコントロールしてローリスク・ミドルリターンを目指すことも可能なのです。

「1億総フリーランス時代」に求められる会社のあり方

こうした流れがより進んでいくと、大げさにいえば「1億総フリーランス化」の時代がきてもおかしくないと思います。

するとこれからの会社に求められるのは、タレント事務所に近いものなのかもしれません。

特にAKB48の仕組みは、今後の会社のあり方として非常に参考になるように思います。

それぞれ別の事務所に所属しているタレント同士が、ひとつのグループとして活動し、作品を世に送り出していく。

グループの知名度と比例してメンバーの知名度も上がり、個人で活動できるようになったらグループを卒業し、個人のタレントとして別の人と組んだり、新しい仕事に挑戦する。

こうした事務所とタレント、グループのあり方は、そのまま企業と個人、プロジェクトのあり方に当てはめることができます。

これまでフリーランスというと特別なスキルが必要で、業界内でも相当な知名度がなければそう簡単にできるものではありませんでした。

それはプロジェクトやひとつひとつの仕事に個人の名前がついていなかったからで、国民的美少女に選ばれたりミスコンで優勝しないとタレント活動ができなかった時代と同じだと思います。

しかし、今やSNSを通して個人にファンがつく時代です。

まだ個人としては無名でも、自分が参加したプロジェクトの知名度が高まれば個人としての評価も上がり、そのプロジェクトが自分の名刺になっていきます。

つまりこれからの時代、企業に求められるのは、自社の社員をプロデュースして売り出す能力だと思うのです。

社員をどのプロジェクトに参加させて、どういう力をつければ、自分の力で生きていける人になるのか。

命令によって無理に動かそうとするのではなく、まるで事務所がタレントを育てるように、企業側が売れっ子社員をつくることを考える時代になりつつあります。

また、あるプロジェクトが失敗してもみんなでリカバーできるという保険の意味合いもあります。

完全にフリーランスとして活動していると、一度失敗したら二度と仕事がこないという恐怖で小さくまとまってしまうこともあるものです。

しかし共同体として支え合うことができれば、挑戦の幅を広げることができ、結果として大きなリターンにつなげることができます。

ゆるやかにつながるフリーランスの共同体。

それが今後の「会社」という組織のあり方なのかもしれません。

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もちろん急にこうした変化が起きるわけではありませんが、パラレルキャリア推進の先に待っている事務所的な会社のあり方は、先進的な企業から徐々に実現されているように思います。

優秀な人材を囲って独占しようとする時代から、人材もシェアの時代へ。

「企業」という枠の捉え方をアップデートする時代は、もうすぐそこまできています。

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(Photo by tomoko morishige)

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最所あさみ

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