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その一言が、自分の色をつくる

自身のSNSや社内のSlackで記事をシェアするとき、個人的に意識しているのが「自分自身の感想を添えること」。

特に印象に残ったフレーズの引用だけでもいいので、この記事の中で自分が面白いと思ったポイントが伝わるように気をつけています。

これを意識するようになったのは前職の上司がきっかけです。

とにかく情報収集に長けた人で、毎日ガンガン記事のURLや新しいサービスを教えてくれるのですが、無言でシェアされるだけだとその意思を汲み取るコストがかかるので一言でいいのでなにか感想を足してシェアしてください、とお願いしていました。

人の考えや価値観は読んだもので作られると思っているので、そうした価値観を共有するという意味では同じ記事を読むこと自体に大きな価値があります。

とはいえ、記事の内容に対して何を考えたのか・どう思ったのかということまで共有できないと、徐々にズレが発生していくような気もしています。

例えばある会社がこういう考え方で伸びたらしい、という記事を共有したとして、自分は「これを取り入れていきたいね!」という意味でシェアしたとしても、受け手は同じ記事内の別の要素に「なるほど」と思っているかもしれなくて、そこの溝って時間が経てば経つほど深くなってしまうように思うのです。

そしてこの「記事に対する自分のスタンスを表明する」というのは文章を書くためのひとつのステップでもあるように思います。

文章を書くというのは"考える"という工程が最も重要だからです。

「なるほど」「わかる」から一歩踏み込んで、最も感銘を受けたのはどこなのか、それに対してどう思ったのか、そこで得た知識を今後どう生かしていきたいと思うのか。

そういう"感じたこと"を表現する先に"考えるということ"があるのかもしれません。

自分自身のnoteを振り返ってみても、誰かの記事を読んだことをきっかけに考えたことだったり、誰かの発言をもとに自分の中で膨らませたことが大半です。

それは要約すればTwitterの140字に収めることもできるし、こうしてより長く深く掘り下げることだってできる。

自分の考えを一言を添えてみる、そのちょっとした行動の積み重ねが、自分の色、組織の色をつくっていくのかもしれません。

(Photo by tomoko morishige)

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