ファッションこそが、文化をつくる。最高級のジャパンテキスタイルを発信するアパレルブランド・ TH_READ #ブランドインタビューリレー

年に二回新作を発表し、ショーや展示会を通して、セレクトショップや小売店にアプローチする。

これまでファッションブランドは、そんな伝統的な方法に沿ってビジネスを展開してきました。

しかし最近になって、直販ECはもちろんクラウドファンディングやポップアップショップなどを通して、「新しい届け方」を模索するブランドも増えてきました。

「#ブランドインタビューリレー」では、そんな「新しい届け方」を模索するブランドにインタビューし、これからの小売のあり方を考察していきます。

第三弾は、ジャパンテキスタイルにこだわった洋服をつくり、これまでにない届け方にチャレンジし続けるTH_READ(スレッド)の代表・計良さんにお話を伺いました。

1.「このままでは、日本が誇る最高級テキスタイルは絶滅する。」TH_READ立ち上げのきっかけになった危機感
2.IT系に実はファッション好きが多いと気づいたのは、クラウドファンディングのおかげ。
3.ブランドのビジョンとして立ち返るのは、初期から買ってくださっているお客様の顔。
4.服作りは、すなわち文化づくりである。花の都・パリから学んだファッションのあり方

1.「このままでは、日本が誇る最高級テキスタイルは絶滅する。」TH_READ立ち上げのきっかけになった危機感

▲TH_READ代表の計良さん。パリで服作りを学び、日本企業のメンズデザイナーを勤めながらTH_READを立ち上げた。

最所TH_READは2015年の立ち上げ当初から、クラウドファンディングを活用するなど従来の服作りとは異なる手法をとられてきたと思いますが、現在のファッション業界にどんな問題点を感じられていますか?

計良さん:TH_READは「世界最高級のジャパンテキスタイルを使用したハイエンドブランドを世界に発信する」というビジョンを掲げ、生地メーカーと共同開発で高品質な商品をつくっています。

従来であれば作った商品はセレクトショップに卸すか、自分たちで実店舗を構えるしかありませんでした

しかし、ECを含め新しいサービスを活用すれば、低コストで商品をお客様へお届けすることができます。その分商品にマージンをのせる必要がなくなり、いいものをリーズナブルにお届けすることができるようになったのです。

最所:ファッション業界はアナログな慣習も根強く残っていますし、保守的な人も多いですよね。新しいサービスを活用しようとチャレンジする人が少ないのはもったいないなと私も常々思ってきました。

計良さん:いまだに新しいブランドを立ち上げるとなると年に二回ショーや展示会を開催して、セレクトショップやプレスに営業に行って、という流れが一般的ですね。

でも、そうやって努力しても1回10着ずつくらいしか納品できませんし、セレクショップ側に30〜40%の販売マージンを支払うわけですよね。

今はネットを通せば、実店舗がなくても直接お客様とつながることができる時代なので、これを使わない手はないと思います。

▲TH_READでは、生地メーカーと共同開発して自らリスクをとることで、リーズナブルに商品を提供できる仕組みを作っている。

最所:ファッションはたくさんの工程がある分、原価率が低くなりがちなのも問題のひとつですよね。

計良さん:僕たちもそれは大きな問題だと思っています。

TH_READは、僕が長年テキスタイルに携わってきたこともあって、はじめから生地メーカーさんと相談しながら一気通貫で生地を作り、販売も直接ECやポップアップショップを通して行なっているので、高品質の商品をリーズナブルにお届けできるんです。

最所:たしかに、ジャケットもシャツも、百貨店に並んでいたらこの2倍くらいの値段がついていそうです。

計良さん:中間コストをなくすことで工場の利益も大きくなりますし、いいものをリーズナブルに届けるという考え方はこれからも大切にしていきたいと思っています。

2.IT系に実はファッション好きが多いと気づいたのは、クラウドファンディングのおかげ。

Makuakeで実施したクラウドファンディングは、200万円以上の支援を得てサクセスした。

最所:TH_READはかなり初期からクラウドファンディングにも挑戦されていましたよね。クラウドファンディングを通して感じたことなどはありますか?

計良さん:一番メリットに感じたのは、

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最所あさみ

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最所あさみ

余談的小売文化論

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