見出し画像

孤独な仕事こそ、オープンに。

スタートアップ業界にいると、大企業に勤めていたころは聞いたこともなかったような職種がたくさん出会います。

UIデザイナー、グロースハッカー、エバンジェリスト、コミュニティマネージャー…。

それ以外にもその会社独自の役職もあり、名刺交換した際に「えっと…どんなお仕事をされてるんでしょう???」となることもしばしば。

そしてそんな新しい役割を中身もよくわからないまま振られる、ということもよくあります。

ただでさえ少人数で動かしているスタートアップでは、仕事の進め方がわからなくても周りの人が教えてくれる余裕もなく、とにかく自分で学んで実践して、PDCAサイクルを回していくしかありません。

これまでの日本企業は会社そのものが小さな社会であり、その中だけで学び、働き、教えるという流れができていました。

しかし技術の進化が飛躍的に上がった今、ガラパゴス化した自社のやり方はあっというまに世間から遅れた非効率なものになってしまいます。

だからこそこれからは自社内の縦のつながりだけではなく、会社の垣根を越えた "横のつながり"を意識して作ることが重要になるように思います。

とはいえIT業界ではエンジニアを中心に会社の垣根を越えた勉強会や交流が活発に行われているものの、ビジネスサイドではまだまだ少ないのが現状です。

同じようなつまずきを共有したり、なかなか社内では伝わらない自分の職種ならではの悩みを吐露したり、そういうサードプレイスはこれからビジネスでクリエイティビティを発揮しようとする人たちにとって重要な場所になるはず。

私は今コミュニティマネージャーやカスタマーサクセスのグループでそうした横のつながりを発展させるために試行錯誤していますが、参加してくれている方々の声を聞くとやはりみんな「他の人はどうしてるんだろう?」「こう思ってしまうのは自分だけなんだろうか…」という不安や悩みを発散させる場所を求めているのだな、と感じます。

来週1/23(月)に開催するコミュニティマネージャーサミットでは、まだまだ日本では職業として認知の低いコミュニティマネージャー同士が集まって、横のつながりをつくっていきたいと考えています。

イベントページ:コミュニティマネージャーサミット2017
(ちなみにこのイベントでモデレーターをやる予定です…!)

名刺の肩書きに「コミュニティマネージャー」がついている人と話すと、ほとんどが1人でやっていて、且つ社内初のコミュニティマネージャーのため何のナレッジもないままに試行錯誤でやっている、と聞きます。

そしてコミュニティマネージャー同士で話すと、すぐ解決に至らなくても「あるある」という話をするだけでみんなすっきりした顔になり、明日もがんばろう!という活力に満ち溢れる光景をよく目にしてきました。

知識や経験をシェアしつつ、新しい職業だからこそ起きる心が折れそうになる瞬間をみんなで支え合う。

孤独な仕事こそ、オープンに横のつながりをつくっていくことが重要なのではないかと思います。

今目の前の仕事に煮詰まっている人も、自分と同じ仕事をしている人と会って話をするだけで胸のつかえがスッととれるはず。

まずはその "一歩"を踏み出してみてはいかがでしょうか。

***

あわせてこちらもどうぞ。

サポートからコメントをいただくのがいちばんの励みです。いつもありがとうございます!