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金輪際表れない完璧で究極のアイドル・中島健人への感謝と尊敬と信頼と、恩返しとしての応援と。

ケンティが、グループを卒業する。

そんな選択肢があること自体、すっぽり頭から抜けていた自分にまず驚いた。「ケンティ」と「卒業」のワードがどうやっても結びつかなくて、現実を受け止めるとかではなく、その一歩手前で新たな概念として自分の頭に理解させるのに苦労した。

ケンティの、そつぎょう。それって、つまり、どういうこと──?

ケンティは、ずっと同じ場所で光を放ち続けてくれている北極星のような存在だ。もちろん、生身の人間だからいつか結婚もするかもしれないし、アイドルを引退する日だってくるかもしれない。少なくともグループ名は近日中に変わるのだから、そのうち「SexyZoneの中島健人」ではなくなるのだし、もしかしたら事務所の移籍だってありうるかもしれない。

そう、そこまでは私たちだって「ありうること」として予想していた。いざそのときがきたら賛否両論が巻き起こるだろうし、動揺もするだろうけど、彼らが歩んできたこの12年で積み重ねてきた信頼は、簡単には揺らがない。いつも私たちファンのことを一番に考えて、最善を尽くしてきてくれた。だから5人がどんな選択をしたって、少し時間が経てば応援できるようになる。そんな自分への信頼すらあった。

のだけど、ケンティの卒業はあまりに予想外すぎて、脳が処理しきれずにしばらくフリーズした。どんな時も私たちを明るく照らしてくれていた光が、なくなってしまう。まさに「天変地異」という言葉がしっくりくる。

大袈裟でも比喩でもなく、ケンティに救われた人はごまんといると思う。私もそのうちの一人だ。疲れたとき、辛いときに中島健人を浴びると健康になる。太陽並みのエネルギーを常に発している人だから、少し摂取するだけでぽかぽかのパワーをお裾分けしてもらえて、このキラキラに負けないように私もまた頑張ろう、と思える。中島健人は、歩く充電スポットなのだ。

そして何より、彼にはとてつもない「安定感」がある。ファンを一瞬たりとも不安にさせない。常に期待を超えるためにストイックに取り組むケンティの泥臭い努力が、流れ星が通ったあとの星屑のように私たちの心をきらめかせる。辛いことがあっても、私たちにはケンティがいる。その安心感に、どれだけ心救われてきたか。寄り添い支えてくれる身近な人への感謝とは別に、遠くから照らしパワーを与え続けてくれたケンティに、私は多大な恩義を感じている。

ケンティのすごいところは、何をやっても「ケンティ」でありながら、そのケンティらしさが常に私たちの期待を超えてくるので、飽きることなく毎回新鮮に「ケンティ…!おもしれえ男…!」と思えること。

そして彼のその「中島健人らしさ」は、どこまでもファンファーストな彼の性質に根ざしている。ファンはもちろんのこと、共演者やスタッフさんにいたるまで、相手が喜ぶであろうことを自分の100%の力でやり切る。それが結果的に「王子様」「神対応」と称賛されているだけのことで、本人はただただ大真面目に期待に応えているだけなのだ。だから彼の言動には嘘がないし、無理もない。

こういう王子様キャラは、がんばって演じようとするとどこかでメッキが剥がれるときがくる。きっと他の人がケンティの振る舞いだけ真似しようと思っても、どこかで無理が出て長くは続かない。ケンティは計算ではなく素で「ケンティ」を生きているので、何年経っても常に伝説を更新し続けることができるのだ。

ケンティがケンティを全力で発揮している姿を見ると、とても安心する。この世にもずっと変わらない、揺るがないものがあるのだと、いつでも帰れる場所がそこにはあると思えるからだ。

もちろん彼と彼らのパフォーマンスは年々レベルが上がり、曲の雰囲気やコンセプトも変化していく。でもその根幹にあるキラキラしたアイドルパワーとファンの心の拠り所でありつづけようとしてくれる想いは未来永劫、ずっと変わらない。このまま一緒に年をとって、おじいちゃんおばあちゃんになってもペンライトとうちわを振って、ファンサに色めきたって、「おじいちゃんになってもやっぱりケンティは死ぬまでケンティなんだな〜!笑」と言い合ったりする未来を描いて、いた。

思い返してみれば、たしかにこの数年でケンティの個人仕事の方向性はだいぶ変化を遂げていた。特に海外への意識の高まりと、実際に英語を習得して仕事のオファーも受け、着々と道を切り開いていく姿に、私も刺激を受けていた。

ケンティがグループからの卒業を決断した背景には、本当にたくさんの葛藤と迷いと話し合いがあったのだと思う。あれだけファン想いな人が、ファンが悲しむ(少なくとも短期的には)ような決断を、自分のわがままだけで通すはずがない。彼らがリリースや個人ブログで言っていたように、長い目で見てよりよい未来を目指すために、この決断に至ったのだと、頭ではじゅうぶんに理解ができる。

ずっと苦労を重ね、メンバーの休業などもありなかなか完全体として活動できなかった時代を経て、マリウスをとても美しいかたちで送り出し、正式に4人体制で再スタートを切り、いよいよこれから、というときに、なぜ。やっと全員で足並みを揃えられて、グループの雰囲気もこれまでの歴史のなかで一番いい、充実したときを迎えているのに、どうして。彼らのこれまでの苦労を知っているからこそ、「もったいない」という気持ちが胸に去来する。

でももしかすると、グループとして、個々人として、やっと揺るがないものが打ち立てられたからこそ、ケンティはこの一番居心地がいい場所から「卒業」しようと思ったのかもしれないな、とふと思った。

きっとこの12年のなかで、もっとネガティブな気持ちで「辞めたい」と思ったことは何度もあったと思う。大人たちに振り回されて、「もういいや」と投げ出したくなるときだってあったと思う。でもそこで逃げることなくグッと耐えて、自分にできることから一つずつ周りの信頼を勝ち得て、大人たちと交渉を重ねて、自分と自分たちの理想に近づいていって。

そうやってグループとして成熟して、メンバーとの絆もより強固なものになっていって。本当に心から大切な場所、自分の基盤となる場所、ホームを作り上げられたからこそ、別の世界に踏み出すというポジティブな気持ちで、巣立つ選択を考えられるようになったんじゃないか。チームを大切に想う気持ちと、そこにいつづける選択とは、必ずしも相反するものではない。どんなに好きでも、一緒にいるのが心地よくても、別の道を選ぶことはある。ふるさとを大切に想う気持ちと、別のまちに暮らすことが、決して矛盾はしないように。

正直なことをいうと、やっぱりまだケンティがグループを抜けるなんて嘘だと思いたいし、悲しいし、寂しいし、4月以降を想像するだけで心にぽっかり空いた気になる。大好きだからこそ、簡単にはいそうですかと切り替えることなんてできない。きっとこの先も、ケンティの不在を感じるたびに寂しさと切なさで胸がいっぱいになる。寂しさは愛した証だから、そう簡単には消えてはくれないだろう。

でも、時間とともに寂しさも角がとれてまあるくなっていく。ときどきピリッと痛むかもしれないけれど、過去の思い出が放つ強烈な光も、陽だまりや木漏れ日のように私たちを優しく包むものになっていく。と同時に、その頃にはケンティも、残る3人も、それぞれの場所でまた別の強烈な光を放っていることだろう。

私たちが愛し愛された「SexyZoneの中島健人」は、今年の3月31日に終わりを迎える。場の空気を一瞬で自分色に染め上げるカリスマ性、音楽番組やライブDVDで見せる天才的なカメラ勘、メンバーといるときだけ引き出される天然でおてんばなキャラクター、そしてセクラバへ惜しみなく注がれてきた愛情。これらはずっと享受しつづけられるものなのだと、私は信じて疑わなかった。

しかし、すべては移ろい、変わりゆく。国破れても山河はあるが、その彩りは季節ごとにかたちを変え、二度と同じ花は咲かない。

グループを卒業しても、ケンティはきっとまたこれまでとは違う喜びを、よりパワーアップした幸せを、与えてくれると思う。それは残る3人も同じこと。

もちろん、以前とまったく同じものが得られるわけではない。だから新しいかたちに心が追いつくまでは時間もかかるし、変化した先が自分の好みとは異なるものになっているかもしれない。

それでも私は、「好きだから」という感情を超えて、これまで与えてもらってきたものへの恩返しとして、5人全員を応援していきたいと思っている。

辛いとき、苦しい時、たしかに彼らに支えてもらった歴史がある。ケンティが「いつでも俺のところへ戻っておいで」とそこにいつづけてくれたから、頑張れたことがたくさんある。私の人生は、少なからず中島健人とSexyZoneに支えてもらってきた。その事実はこれからも変わらないし、過去も、現在も、きっと未来も、5人が大好きな気持ちに変わりはないだろう。

どんなときも揺らがずそこにいてくれるのがどれだけありがたいことか、私は身に染みてわかっている。だから、私も彼らにとって揺らぐことなく振り返ればいつもそこにいる、安心感のある存在でありたい。それが私なりの、SexyZoneの12年間の活動への恩返しなのだと思っている。

きっとこれから卒業の日まで、そして卒業してからも、何度もふとしたときに思い出しては泣くだろう。その存在の大きさゆえに、愛の深さゆえに。

それでも彼らのネクスト・チャプターに声援を送り続けたい。私たちの太陽、私たちの希望、私たちの一番星。その放つ光をより自分らしく、より遠くまで届けるための道に、幸多からんことを。

Sexy Thank you, forever.

\ケンティの30代に幸あれ/

あなたのあさみより。

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