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需要を起こしてから供給する

最近ちょうど需要と供給の関係について考えていたところ、先日こんな話を聞いてとても納得しました。

今は技術の進化で『作る』が圧倒的に容易になった結果、どの分野でも商品やサービスは供給過多になっています。

minneやcrema、BASE、STORE.JPといったサービスのおかげでハンドメイド商品や自分が買い付けたものを販売するハードルはグッと下がり、またメルカリのようにモノを作っていなくても売り手になれる時代が到来しました。

その中で選んでもらうための手法として、ストーリーテリングやコミュニティ化など様々な手段が試されていますが、私はどんな時代にも共通する普遍的な真理は『需要を歓喜してから供給すること』なのではないかと思っています。

そしてそれは言い換えれば、冒頭で紹介した通り
『情報量が商品量を上回っている』
という状態のこと。

つまり、誰もが欲しいと思っているところに必要な分だけ供給することこそが、絶対に負けない戦略であるということです。

そして私はこの場合の『情報量』は、最終的にいかに使い手自身に話題にしてもらうかが重要だと思っています。

広告やPRにより露出はあくまで話題にしてもらうトリガーでしかなく、いかにコミュニケーションのネタになるものを作れるか。

単に広告を見ていいなと思って買うのではなく、それを自分の言葉に翻訳して誰かに伝える行為こそが、『自分ごと』になるということだと思うからです。

これはモノだけではなく、本や映画、音楽、さらにはWebメディアの記事にも言えることで、ヒットしているコンテンツは必ず『何かひとこと言いたい余白』を持っています。

その余白によって、コンテンツに接触した人よりも単に言及する人が増えたとき、そのコンテンツは伝説になるのだと思います。

例えば最近ライブチケットをすべて電子化して話題になった矢沢永吉さんも、特に若い世代は彼の音楽をきちんと聞いたことがある人はそう多くないでしょう。(私も実はちゃんと聞いたことがない)

しかし、それでも
勘ですよ、YAZAWAの勘。
様子を見るのはNot my job。俺の仕事はFucking right now!
といった言葉とともにこのニュースが大きな話題を呼んだのは、それだけ『矢沢永吉』というブランドが強固なものだったからに他なりません。

自ら語るより、周りに語ってもらうこと。

これがブランドを作るために必要な、『供給の前に需要を作る』ということなのではないかと思います。

では、どうすれば周りに語ってもらえるようになるのか?

そのために必要なのが、昨日書いたことにも通じますが『満足度を上げる』ことであり、『語りたい余白』をもつことなのではないでしょうか。

しかも、語ってもらうための仕組みだけではなく、強制せずとも思わず語りたくなってしまうような満足度の高い体験、そして抜け感のある面白さや驚き、特別な体験を作ること。

さらに人気が出たからと安易に供給量を増やさず、需要がある程度膨らんでから徐々に供給を増やしていくことで需要と供給のバランスをとることも重要です。

思い入れのあるものであればあるほど、早くたくさんの人に使って欲しいと気持ちが急いてしまうけれど。

本当にたくさんの人に広げるために、需要と供給のバランスをとり続けることが重要なのではないかと思います。

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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