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【12/4】今週のリテールトピック #新小売概論

「新・小売概論」では、毎週海外ニュースを4〜5本ピックアップし、海外トレンドをベースにアパレルや小売を取り巻く環境について考察していきます。

国内ニュースのピックアップは毎朝NewsPicksでも行なっていますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

NewsPicksアカウント:https://newspicks.com/user/159187

今週の主要ニュースはこちら!
1.小売の未来は「コミュニティ」にあり
(Amid ‘Retail Apocalypse,’ The Future of Commerce Is Community)
2.ショッピングセンターは、デジタル世代に向けて再興できるか
(How the mall business can reinvent itself for the digital age)
3.Everlaneが初の実店舗を計画中
(Everlane to open first physical stores)
4.Z世代はブラックフライデーで買い物をしない?
(Gen Z is late to holiday shopping)
5.小売店やブランドにとって、「真実の瞬間」は過ぎ去ってしまった
(For retailers and brands "the moment of truth" has already passed)

1.小売の未来は「コミュニティ」にあり

記事URL:https://www.businessoffashion.com/articles/voices/amid-retail-apocalypse-the-future-of-commerce-is-community

結果として、店舗はメディアになる必要があります。店舗はもっともパワフルで測定しやすく、管理しやすいメディアであるにも関わらず、ブランドがクローズに取りかかっている形態なのです。
“As a result stores must become media… stores are the most powerful, measurable, manageable form of media that a brand has at disposal.”

この記事の中で言われていた
“Media is becoming the Store, Stores must become Media"
つまり、店舗とメディアの垣根がなくなっていくというのは私もずっと昔から考えていたことだったので、すっきりまとまった一言に感動を覚えました。

これからは、ショップがメディアになっていく時代が本格的にやってくるのだなあ、と。

「店舗は、ただ商品を流通させるだけの場所ではいられなくなる。今後は店舗を減らす代わりに物語を増やし、体験を供給する必要がある。」
 “Stores can’t be just about distributing products,” he explained.“They need to be about distributing experiences — less stores, more stories.”

店舗はこれまで商品の流通を担ってきましたが、今後の流通はどんどんオンラインが担っていくことになると思います。

そのとき、店舗が流通させるべきなのは「経験」であって、これはテレビや雑誌、Webといった「情報」を流通させるだけのメディアとは大きく異なる部分です。

だからこそ、店舗数を絞って1店舗あたりのクオリティを上げることが重要になっていくのだと思います。

ちなみに、タイトルにも出ている「コミュニティ」の話でいくと、

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