知らないことは、伝えていけばいいのです。

会社員という守られた立場から離れてみて痛感するのは、時間の価値の重さです。

これまでは一定の労働時間さえ守れば給料が保証されていたけれど、今は自分の働いた時間が収入に直結します。

必然的に「この時間に記事の1本でも書けたな…」と思ってしまうし、以前ほど気軽にあちこち顔を出すことが難しくなってきました。

そんな中で目にした、塩谷さんが運営するWebメディア「milieu」のMEDIA GUIDE

そこには、milieuの記事広告や塩谷さん個人への仕事依頼の相場金額がずらりとまとめられていました。

特に私が衝撃を受けたのは「ブレスト参加」や「クリエイター紹介」にも値段がついていたことです。

自分の名前で発信したり、仕事を受けたりしていると、「とりあえず会ってみたい」というお声がけを多々いただきます。

時間が許す限り応じたいと思いつつも、ランチの1時間+往復の時間をあわせると3時間ほど経ってしまうこともしばしば。

その時間で記事を2本書けば、数万円の稼ぎになったりするわけです。

この時間感覚は実際に自分がその立場になってみないとわからないことで、私も会社員時代はフリーランスの人に安易にお声がけしてしまったなと反省しているところです。

ただ、私自身の感覚としては「知らないものはしょうがない」と思うんですね。

フリーランスにかぎらず、あらゆる職業における「当たり前」は、外側から見たらまったく「当たり前」ではありません。

特にこれから新しいものづくりが必要とされる中で、異業種同士の協業はますます増えていくはずです。

そのたびに「こんなこともわからないのか」「普通はこうでしょう」と押し付け合うより、知らないことはしょうがないと割り切って、自分たちの当たり前を言語化して伝えていくしかないと思うのです。

そういう意味で、塩谷さんの「MEDIA GUIDE」は、フリーランスを経験したことがない人たちにとって、軽い打ち合わせやブレストにも人の労力がかかっているのだと知ってもらうきっかけになったように感じます。

フリーランスだけでなく、あらゆる業界の当たり前や「依頼するときはここまでまとめてほしい」という要望などが、もっと可視化されていけばいいのにな、と改めて思いました。

***

「知らない」ということ、それ自体は善も悪もないフラットな状態だと思います。

困らせてやろうとか、自分だけ得してやろうという悪意があるわけではないはずです。

であれば、その人がまた別の人にも同じことをして「困ったクライアントだ」という扱いをされないように、業界内の「当たり前」を伝えていくことも、業界全体の底上げのために必要なことだと思います。

知らないことは、伝えていけばいい。

そのスタンスこそが、異業種同士のコラボレーションにおいてもっとも重要なことだと考えています。

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(Photo by tomoko morishige)

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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勉強になります。
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