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フォロワー数が重要なワケ

昨年末に話題になった「コルクの社員評価はTwitterのフォロワー数」という話。

【参考】コルクの社員評価ポイントは「ツイッターフォロワー数」のみ 

ここまで振り切れる会社はそうそうないと思いますが、個人の発信力というのは今後の企業や組織を考える上で避けては通れないものになっていくはずです。

なぜならば、最終消費者に直接支持されるのが一番強いことだからです。

業界内のコネや人脈ももちろん必要なのですが、どんな仕事も最終的には買ってくれる人が必要である以上、この「最終消費者から支持される」ことを避けては通れません。

そして直接的に支持を集めることで、政治的なしがらみからもある程度解放されるというのも大切なポイントです。

以前安定と依存を取り違えないという記事で「なにかひとつが抜けても立っていられる状態こそが"安定"」と書いたのですが、何かに依存して利益をあげようとすると、必ず政治や派閥が発生します。

誰に着いていくか、そしてどうやってその人の機嫌をとるかが重要だからです。

自分のボスが出世しなければ自分も引き上げてもらえないし、何か問題が起きようものならトカゲの尻尾切りのように使い捨てられる。

こうした直属の上司や取引先の顔色だけにしか興味がない人は、一度オセロがひっくり返ったらなかなか復活できなくなってしまいます。

対して最終消費者にたくさんのファンを抱えている人は、社内や業界の政治を気にせず、「いいものを作れば評価される」というシンプルな世界で生きることができます。

社内政治によってユーザーの利益に相反する選択をとることがなくなるのです。

そしてもし何かミスがあったり間違ったことをしてしまった場合、直接語るチャネルがあるのも強みです。

身に覚えのないことであれば丁寧に説明し、自分のミスであれば真摯に謝る。

それができるのも、最終消費者へ声を届ける手段があってこそです。
(最近だと、益若つばささんの盗作騒動に対しての謝罪ブログが象徴的だなと感じています)

そしてこれからはSNSにおける時流を読むことも必要なスキルになるように思います。

Twitterをはじめ、はてなブックマークやNewsPicsに寄せられるコメントを読むと可視化された "世の中の声"を感じることができる。

どういう発言・行動が "バズる"のか、逆に "炎上"につながるのかを刻一刻と変わっていく世の中の風向きとともに知ることができます。

そしてただ眺めるだけではなく、自分も発信してフォロワー数というストックを貯めることで、ウケるための勘所が暗黙知として形成されていきます。

大切なのは、1回1回の発信よりもフォロワー数というストックを意識すること。

たった1回の祭りよりも、コンスタントに「いいね」といってくれるファンを獲得できているかを確認することです。

佐渡島さんも記事の中でこう言っています。

だから「ストック型」に変わっていくはずなんです。SNSは単発の拡散じゃなくて、人間関係や顧客名簿をストックできると。

予期せぬ数千RTはあくまで一過性もので、「自分のツイートがバズった!」という興奮くらいしかもたらしません。

それよりも、淡々と自分の想いや好きなこと、専門分野を発信することで「面白い!」と感じてくれる人の集団をつくることの方が確実に自分のこれからにつながります。

記事の中でも「宇宙兄弟」を描いた小山宙哉さんを例に説明されていますが、作品という点ではなく自分にファンがつくことで、チャレンジの幅がぐっと広がるのです。

勝間和代さんの著書「有名人になる」ということの中で「有名人はプラットフォームである」と書かれていましたが、自分をプラットフォーム化することで向こうから「こういうことをやりたい」と言われるようになればさらに世界は広がるように思います。

もちろんそのためのツールはTwitterだけではなくInstagramやYoutubeなど様々な選択肢があります。

全員が全員Twitterという選択肢がベストなわけではないので、自分が発信したい分野やコンテンツの種類、各SNSのユーザー数や拡散力を総合的に見て効果が高いと見込めるところで発信するのが重要だと思います。

自分という資産の価値を決めるのは、積み上げてきた信頼だけ。

それを可視化してくれるのがSNSやコンテンツプラットフォームなのかもしれません。

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(Photo by tomoko morishige)

私のnoteの表紙画像について書いた記事はこちら。

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