コンテンツ(試合)で勝負する時代はもう古い! これからのやきうUXを考える #BPstudy

やきうの時間だあああああああああああああああああ

ということで、「いつもとテンションが違う」と各所で話題の最所のやきうネタのお時間です。

いやー、今回は発表直前に長期出張が入り、監督からも「キャンプ中にインフルエンザにかかった状態」と評されるほどの調整不足だったのですが、先頭打者としてきっちり責務を全うできたようで何より。
(訳:発表の順番がトップバッターだったので、前座的に場を温めることができてよかった)

ちなみに、今回は普段クリーンナップとして登壇することが多いのでホームラン狙いの重厚感ある発表を意識していたのですが、今回は「繋ぐために塁に出る」を意識して、場の緊張感が解けるような内容に仕上げました。

<過去記事一覧>
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ということで、いつもよりさらにゆるゆるですが、お約束の記事書き起こしをしたいと思います。

※発表スライドはこちらに格納しています。

コンテンツ(試合)で勝負する時代はもう古い!
これからのやきうUXを考える
〜素晴しい先輩の名言を添えて〜

今回の発表テーマを思いついたきっかけは、はじめて所沢(※謎のオブラート)を訪れた妹が放ったこんな一言でした。

(※妹は私とだいたい同じ顔なので私の写真で代用)

我が妹さまはホークス生まれホークス育ち、花火が上がるのは日常茶飯事!という子なので、野球観戦という体験に求めるレベルが非常に高く、球場に入るまで応援歌が聞こえてこないことにびっくりしたそうです。

そのとき思ったのは、
野球も試合というコンテンツに頼りすぎず、駅に着いてから帰るまでのUXを総合的に考える必要があるのでは?
ということ。

私はUXの専門家ではありませんが、小売店の体験全体を考察することも多いので、リアルの場のUXという視点から考えてみたいと思います。

💡 立浪ポイント💡

あ、タイトルに「〜素晴しい先輩の名言を添えて〜」と入れている通り、ちょいちょい立浪先輩の名著「攻撃的守備の極意」から私がグッときた守備の名言を差し込んでいきますので悪しからず!

ちなみに↑のフレーズをチョイスしたにも関わらず、スライドのバックアップをとっていなかったために開始1時間前にデータをすべてなくすという愚行を犯すなどし、まったく先輩から学んでいないことが露呈してしまいました。お恥ずかしいかぎりである。

閑話休題。

まずは野球のUXについて考える上で、意識すべきことをまとめてみました。

観戦体験の設計というとみんな2.の「世界観の体験」を目指しがちなのですが、UX的に考えると実は1.の「体験をスムーズにする」というフェーズの方がまず先にあるべきなのですよね。

どんなに素晴らしい世界を作り上げても、そこに入るための仕組みがわかりにくかったり体験中のストレスが大きいと、世界観に投入するどころではありません。

とにかくストレスを感じさせないスムーズな体験を作ること。

それこそが野球観戦のUXを考える上でまずはじめに着手すべきことだと思っています。

また、世界観を作る上でも、ひとつひとつの体験を「点」で作るのではなく、全体を「線」で捉える必要があります。

例えば、ユニフォームをはじめとするグッズの配布に関しても、配りさえすれば一体感がでるわけではなく、配るときの説明を丁寧にしたり、グッズを使用する機会を試合終了後のセレモニーで作るなどの全体デザインが必要なのです。

💡 立浪ポイント💡

(これはほんと内野守備において大事なやつ。坂本はこれを意識するようになってからトンネルしなくなったんじゃないかなーと個人的には思っている)

次に、野球観戦のUXを考える上での制約条件についてまとめたのが下記のスライドです。

リアルの体験はWebとは異なり、ハード面での制約が多々あります。

特に駅からの距離や座席の種類、球場の広さなどは、そう簡単に変えられるものではありません。

ちなみに制約条件の最上位に位置するのが3.の「球場の管理運営権」で、そもそも管理運営権をもっていなければどれだけお金があったとしてもハード面の改修は一切できません。

だからこそベースターズが横浜スタジアムを所有できることになったのは彼岸達成とも言われ、今後さらなる改革が進んでいくものと思われます。

体験全体をデザインする上では、その場所自体の設備を変える権利が不可欠なのです。

💡 立浪ポイント💡

この名言、あらゆる仕事に置き換えられますよね…。
きた球に食らいつく執念はいつも忘れずにいたいものです。

さて、ここからは具体的な事例をみていきます。

当日Twitter実況でも賛同の声が多かったのですが、球場の高速フリーWi-Fiは観戦体験のストレス軽減において一番改善しやすく、早急に対応すべきポイントです。

「高速」を赤字にして強調したのは、球場にかぎらず「フリーWi-Fiあります」と謳っているWi-Fiのほとんどが低速すぎてお話にならないから。

「Wi-Fiの速さは富の象徴」

と以前友人が言っていましたが、現代においてはあながち間違いではない気がします。

また、2.のチケットレスに関しても野球に限らずのポイントではありますが、いまだに大半の球場はコンビニ発券や郵送など、チケットという紙でのやりとりが当たり前。

そうすると、誰かが遅れて来る場合はいちいち私にいかないといけないし、万が一チケット所持者が遅刻でもしようものなら大ブーイングです。

こうしたトラブルを避けるべく、チケットレスに取り組む球団も少しずつ増えてきました。

私が実際に使ったことがあるのはベイスターズだけなのですが、アプリで購入すれば当日はゲートで見せるだけでよく、また友人にLINEで事前に送っておけるのも便利だなと感じました。

発券やもぎりは毎回並ばないといけませんし、スムーズな入場のためにもチケットレス化はもっと普及してほしいところです。

次に、「世界観の投入」の事例を2つご紹介。

観戦体験を考えると駅から球場までの距離が近い方がいいのは当たり前ですが、「カープロード」のようにコンテンツ化してしまうことで逆に楽しめるコンテンツに変えてしまう逆転の発想も。

日ハムも駅からの距離があるのですが、「クラブハウス」というグッズショップが途中にあるので、飽きずに歩けるそうです。

ちなみに外苑前駅から神宮球場までの間にはなぜかタイガースショップがあり、ビジターの阪神ファンに優しい設計となっております。謎い。

また、「ベースボールパーク構想」はメジャーも含めあらゆる球団が掲げていますが、ステークホルダーが多くなる分、伝統的な球団よりも新興球団の方がチャレンジしやすいのかなと。

特に楽天の本拠地・コボスタには一度行ったことがあるのですが、試合のダイジェストを流している巨大なビジョンがあったり、楽天市場の人気店舗が出店していたり、観覧車やミニバッティングセンターなどの遊戯施設が揃っているなどハイレベルだなと思いました。

観戦にきた人を楽しませるだけではなく、「チケットがなくても楽しめる場所づくり」こそがベースボールパーク計画で重要なことなのかなと。

ということで、今回の発表をまとめたのがこちらです。

「野球のUX」というと「今流行りのベースボールパーク構想でしょ」と思いがちですが、野球観戦という体験自体をデザインする上では、このように目立たない土台部分をかためておく必要があるのです。

よい土壌がなければ美しい花は咲かないように、華やかに見える野球観戦を支えるのは、スムーズに観戦するための仕組みや世界観に投入してもらうための細やかな仕掛けづくりなのです。

立浪先輩も以前、「いい選手」についてこんなことをおっしゃっていました。

これはもちろん守備をチェックする際に見ている部分でもありますが、自分に言い聞かせていることでもあります。

ギリギリの球に飛びつけば、素人からは「ファインプレー」に見え、守備がうまいと評されることもあるでしょう。

しかし、本当にうまい守備職人は、守備位置のとり方や一歩めの踏み出し方を工夫し、ギリギリではなく余裕をもって捕球できるように工夫しているものです。

これは仕事でも同じことで、「徹夜してがんばった」「体調が悪いけどやりきった」という人よりも、何ごともなく涼しい顔で淡々と進行できる人の方がその組織を大黒柱として支えているケースは多々あります。

だからこそ、野球観戦のUXを考える上でも、華やかなイベントの企画ではなく、そもそも観戦自体をどうシームレスに、スムーズに体験してもらえるかを考えることが重要なのです。

UXを考えるのは目立たないし
「ファインプレー」にはみえづらいけれど、
実は一番才能と努力を要する分野である

UXの専門家でもないくせに長々と語りましたが、今回の考察がなにかしらみなさんのお役にたてば幸いです。

あとこれぜひみんな読むべし!

このパ・リーグ球団の「野球以外」がすごい!
攻撃的守備の極意

※1.毎度言っていますが、素人の遊びコンテンツなので適当な気持ちで読んでください
※2.一部いじりや貶しが入っている部分もありますが、すべてお決まりのネタなのでわからない方はなんJを半年ROMりましょう
※3.参考文献二冊はとても良書なのでぜひ読んでください
※4.立浪さんは素晴らしい先輩です!!!!!!

ということで、2018年プロ野球本日開幕!

ホークスの先発は球界の至宝・千賀です!楽しみじゃ〜!

本年も、どうぞよろしくお願いいたします!

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最所あさみ

白球を追いかけて。

"野球"の面白さについて、女子的なきゃっきゃした視点とか突然ビジネスっぽい視点とかちょっとななめな感じからおとどけします
2つのマガジンに含まれています
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