誰にスポンサードしてもらうか、という意識

思考のきっかけが本であることが多いため、このnoteでも本の紹介を絡めるた記事が多い私。

時々「アフィリエイトのリンクとか貼ってるの?」と聞かれることもあるのですが、基本的にはすべてふつうのリンクを挿入しています。

なので、私のnote経由で本が売れたところで私には1円も入りません。

なぜならば、アフィリエイトリンクを使うと元・販売員の悲しい性としてどうしても「売りたく」なってしまうから。

記事がその本を売るためのPR文になってしまう、と思うからです。

本来は何かを表現する上で、その裏づけや根拠として本の紹介をいれていたはずが、いつのまにか主従が逆転して本の紹介をするために文章を書く、という順番になってしまうことが怖いのです。

これはアフィリエイトを否定しているわけではなく、何のために書くかという目的の違いで、自由に書き続けるためには「誰にスポンサードしてもらうか」を意識することが重要だと思っています。

何のビジネスでもそうですが、一番頭が上がらないのはお金を払ってくれる "お客様"です。

誰にどんな価値を提供して、その上でお金を払ってもらうのか。

有名な言葉で「無料で何かを受け取るときは、私たち自身が商品になったいるのだ」というものがあります。

例えば、街で配られるポケットティッシュ。

無料でもらえてラッキー!と受け取るポケットティッシュにも、広告主がいて彼らの広告宣伝費として予算をかけて作られ・配られています。

だからこそ街で配るお兄さんたちには配るノルマがあり、受け取る側の迷惑も顧みず無理矢理渡そうとしてくるのです。

またWebメディアも、そのほとんどは無料で読むことができます。

しかし運営する人がいる以上は誰かがお金をだしていて、その大半はバナー広告や記事広告を含めた広告に依存しており、読者の方を向いていると見せかけて実際の "お客様"は広告主であることが多いものです。

このビジネスモデルが危ういのは、売上という意味で読者の方を向くインセンティブがないために、一度数字偏重主義に陥ると歯止めが効かなくなってしまうことです。

売上を最大化しようと思ったら、広告主の満足度をあげるために広告量を増やしたり、誤クリックを誘発するようなUIに変えていかざるをえません。

はじめは読者の方を向いていても、いつのまにか売上の数字ばかりを追うようになってしまうのは組織という生き物の悲しい性だと思います。

だからこそ、はじめから暴走しないように仕組み自体を整える必要があり、そのためのひとつのやり方としてエンドユーザーと広告主どちらからもお金をとるというものがあります。

例えば雑誌はその売上の多くを広告で稼いでいるものの、無料ではなく購入して読む必要があります。

最終的に価値を受け取る相手にも課金することで、読者の満足度を追わなければならない仕組みになっているのです。

ちなみにディズニーランドでは、入園料やパーク内の飲食、お土産は来園者が支払う仕組みですが、各アトラクションにスポンサーがついていて、入園者が使うお金だけに頼らないビジネスモデルになっています。

このように、最終消費者も含めた複数のスポンサーをもつことで、経営を安定させるとともに、強制的に三方よしを実現している企業は長く続いている印象があります。

私のnoteの記事に話を戻すと、現段階でAmazonのアフィリエイトリンクをいれると「売る」ための文章になってしまい、面白みが半減するのではないかと考えています。

それよりも本当に面白いと思ったもの、これはぜひ読んでほしい!と思ったものを、実際に売れるかどうかの結果を追わずに紹介する方が私の文章を読みたいと思ってくれる方を増やすことにつながるのではないか、と。

ビジネス書でも小説でも、私が勧めたものが売れてその何%をもらうよりも、私の書評なら買ってでも読みたいと思ってもらえる力をつけることの方が、私にとって大切なこと。

なにごとにも資産をつくる時期とその資産を運用する時期があって、私の場合はまだまだ資産をつくる時期なので、今のタイミングで資産を切り売りしてしまうと小さくまとまってしまいそうだな、なんてことを考えながら日頃noteの文章を書いたりしています。

自分の活動は、誰に価値を与えていて、誰にスポンサードしてもらっているのか。

実現したいことからズレないためにも、そのバランスを絶えず意識しておくことが重要なのではないかと思う今日この頃です。

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(Photo by tomoko morishige)

私のnoteの表紙画像について書いた記事はこちら。

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最所あさみ

現場からは以上です。

「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、考えたこと。組織や働き方、伝え方、モチベーションといったワードに関心があります。 (photo by tomoko morishige)
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