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コミュニティとコンテンツの関係

ここ最近「コミュニティ」という言葉が注目を集め、コミュニティを作りたいんだよね、という相談を受ける機会も増えてきました。

個人的にここ3年ほどコミュニティ・マネージャーの勉強をしていることもあり、コミュニティの立ち上げも様々な方法を目にしてきました。

そんな中で感じたのは、息の長いコミュニティは定期的なコンテンツ発信の場をもっているということです。

また、メディア発のコミュニティや、Twitterをはじめとするインフルエンサーが運営するサロンなど、何かしら「発信している人」がコミュニティを立ち上げる事例も増えてきたように思います。

これはある意味必然的なもので、コンテンツを核にして集まってきたファン同士は価値観を共有しやすく、自然にコミュニティが形成されやすいのです。

逆に、先に場所やFacebookグループといった "場"だけ用意しても、なかなか思ったように人が集まらない場合はこの核となるコンテンツが明確になっていない可能性が高いと思っています。

コミュニティという人と人とのつながりを作る上で、重要なのはそのコミュニティの共通言語です。

核となるコンテンツがないままに無作為に抽出された人同士が集まっても、共通言語がなければ新しいものを生み出すことはできません。

コミュニティも会社と同じように、理念やビジョンが必要不可欠なのです。

「コミュニティ」と「コンテンツ」は2つで1セット

だからこそ、コミュニティを立ち上げる前には、まずブログやSNSでの情報発信からはじめるのがおすすめです。

情報発信を通してファンを作り、一定数集まった段階でリアルイベントを開催し、そこからオンラインでコミュニティ化していくという流れが、一番熱量の高いコミュニティにつながるはずです。

そこから熱量を薄めず、且つ参加者の流動性を上げていくのはまた別の力が必要になるのですが、核となるコンテンツさえあれば、立ち上げから半年くらいは熱量を保ったまま運営できるのではないかと思います。

逆に言えば、自分がコミュニティを立ち上げる上で、定期的に情報発信できないものは、自分自身の熱量が続かないはずです。

人さえ集まれば勝手にコミュニティが動いていくようにと思いがちですが、実際は逆で、自分ひとりで発信するだけの方がはるかに楽で効率的です。

参加者ひとりひとりの反応に目を配り、人間関係を調整し、場の雰囲気をメンテナンスする手間は馬鹿になりません。

それでも、自分一人で淡々と発信するよりもはるかに大きな学びがあるからこそ、コミュニティを運営していく意味があるのです。

コミュニティを作りたいと思った時、まずはじめに心に刻むべきなのは「参加者のほとんどはTakerである」ということ。

自分からコミュニティに貢献しようとする人は稀で、ほとんどの人はそこから何かを学びたい、黙っていても勉強になる場所に参加したいという受け身の姿勢です。

参加していく中でGiveしてもらう機会は増えるものの、参加者にはじめからGiveを求めるのは難しいものです。

だからこそはじめにコンテンツを通して参加者へGiveすることで、そこに反応するというアクションからコミュニティへの関与をはじめてもらう必要があります。

コミュニティとは、ただ人を集めただけの枠ではなく、意思をもった人同士のつながりの輪のこと。

そして、その核となるのがコンテンツであり、コミュニティとコンテンツは2つで1つのものなのだろうと思います。

コミュニティを作りたいと思ったら、まずは遠回りに見えても核となるコンテンツづくりから着手する方が、長く続くコミュニティにつながるのではないでしょうか。

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そして本日5/23(火)は、長く続くコミュニティの秘訣を学ぶイベントの開催日!

「長く続くコミュニティ」のヒケツとは? #CMCHUB /Community Manager night!

すでに満員御礼のためこれからの参加は難しいですが、後日レポートなどあげたいと思いますのでお楽しみに!

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(Photo by tomoko morishige)

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