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成功者の言う「運がよかった」は、実は必然的なもの

普段仕事でポップアップショップの事例記事を書くとき、再現性のありそうな「成功のポイント」を引き出そうと毎回あの手この手で質問しているのですが、普遍的なことを聞き出すって難しいなあといつも四苦八苦しています。

特に場所探しにおいては「人のつながりで運良く、たまたま見つかって」と言われることが多く、これまでそうした属人的な回答は極力削って記事にしてきました。

しかしあまりにみんなが口を揃えて「運良くたまたま…」と言うので、もしかしてこの「運良く」こそが必然なのかもしれない、と思い始めました。

実は「運良く、たまたま」の種はそこらじゅうに転がっていて、周りにある種と化学反応を起こしやすい人が「運のいい人」なのかもしれない、と。

じゃあどんな人が化学反応を起こしやすいのかというと、本気度が伝わって来る、この1点に尽きるように思います。

実際にインタビューをしていると、本気度が伝わる人には私も「こんなスペースがありますよ」「こんなブランドさんがいるので紹介しましょうか」と提案したくなりますし、そこからつながっていったご縁もあります。

売ることを真剣に考え抜いている人のお話は、こちらとしてもとても勉強になることが多いので、何か返したいという思いに駆られるのです。

つまり彼らの「運がいい」は必然であって、本気度が高いからこそ、すでに周りにたくさんのGIVEをしているのだと言えます。

私の愛読書である「論語と算盤と私」の中にも「理:心:運=1:4:5」と書かれていましたが、5割の運はアンコントローラブルなものではなく、理と心を足した5割を100%やり切ることで引き寄せられるものなのだと思います。

書籍の中でも紹介されていた「人事を尽くして天命を待つ」という有名な言葉。

中学生の頃、この言葉を袴に刺繍していた学校がある年から「天命を信じて人事を尽くす」に変えたことに気付き、子供心に深く納得したことを覚えています。

どちらにせよ、人事を尽くしてこそ天命が降りてくるもの。

「運」は、努力し考え抜いた人だけが掴み取れるものなのだと思います。

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(Photo by tomoko morishige)

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