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【11/27】今週のリテールトピック #新小売概論

「新・小売概論」では、毎週海外ニュースを4〜5本ピックアップし、海外トレンドをベースにアパレルや小売を取り巻く環境について考察していきます。

国内ニュースのピックアップは毎朝NewsPicksでも行なっていますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

NewsPicksアカウント:https://newspicks.com/user/159187

今週の主要ニュースはこちら!
1.ユニクロはインド市場に入り込むことができるか?
(Op-Ed |Can Uniqlo Crack India?)
2.LVMHグループがコスメ市場の巨大プレーヤーになれそうなワケ
(Why LVMH May Become a Bigger Beauty Player)
3.日本が提供する素晴らしい観光ショッピング体験
(Japan offers great tourist shopping experience)
4.ラグジュアリーブランドに対するジェネレーションギャップ
(Luxury’s Generation Gap)
5.【完全版】カスタマイズ・ファッションガイド
(YOUR COMPLETE GUIDE TO FASHION CUSTOMIZATION)

1.ユニクロはインド市場に入り込むことができるか?

記事URL:https://www.businessoffashion.com/articles/opinion/op-ed-can-uniqlo-crack-india

問題は、ファーストリテイリングがいまだにアメリカを含む海外市場での継続的な成長施策を理解していないことで、特に消費者が望むサイズ展開を誤ったまま店舗数を増やしたことは、のちに店舗閉鎖による損失へとつながりました。
The problem is that Fast Retailing still hasn't figured out how to grow sustainably in other offshore markets, including the US, where it missed the mark with consumers on sizing and expanded so quickly it later had to wear losses from store closures.

ユニクロのインド市場への本格展開をもとに、海外市場から見たユニクロの評価がよくわかる記事。

特に、日本とアメリカでの好みのズレは要チェックなポイントです。

・日本よりもサイズバリエーションが必要とされる
・日本的な平面をベースにしたデザインではなく、外国人の丸みのある体にフィットするデザインが重要
・モノトーンが好まれる日本に比べ、海外はビビッドカラーの方が人気が高い

これらは日本と欧米の好みの違いとしてよく言われることではありますが、裏を返せばそのよく言われている点をまず克服できていないということでもあるので、現地に適応させるための生産工程の調整が急務なのかなという印象です。

また、下記の「 "ユニクロ"という名前はインドで「安い」というニュアンスの単語に似ているので、 "GU"ブランドでカラーバリエーションを増やすのがいいのでは」という提案もなかなか面白かったです。

As my colleague Andy Mukherjee notes, the fact that Uniqlo's name contains an approximation of the word "low" means it automatically sounds like a discount chain to Indians. Fast Retailing might be better off starting out there with its newer brand, GU, which offers lower prices and more colours and variety.

ちなみにユニクロの比較対象としてよく比較されがちなZARA(Inditex)は、

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