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「伝える」の前にある「好きになる」という工程

メディアやイベントを通して「伝える」という仕事をメインにしている私ですが、伝えるためのテクニックを身につける前に、まず「好きになる」という工程を大切にしています。

自分自身のオリジナルな感想というのは、どこを好きになったかによって生まれるものだと思うからです。

以前「その一言が、自分の色をつくる」という記事の中で、SNSのシェアをする際にも自分自身の感想を添えることの重要性を書きましたが、それも自分自身がいいと思った部分を探し、言語化することにつながります。

SNSでのシェアなんて、何も考えずにボタンひとつでできるものです。

しかし、情報が溢れる現代において、適当なシェアは瞬時に見抜かれ、人の目にとまることはありません。

手間をかけずに、大きなリターンを得ることはできないのです。

とはいえ、誰もが好きなことだけを発信できるわけではありません。

社会人として働いていれば、上司から「これシェアしといてよ」と言われたり、クライアントの情報をシェアしなければならない機会も少なからずあると思います。

そんなときに嫌々ながらシェアするのと、何かしら自分の言葉で語れる部分を見つけてシェアするのとでは、その情報単体の広がりはもちろん、自分自身のブランディングという意味でも大きな差がついてきます。

「やらされている」ことが丸わかりの発信を読みたいと思う人などいないからです。

また、ここで注意すべきは本当に心から納得できる、よいと思える部分を探して自分の言葉で書くことです。

人から借りてきたような言葉は、読み手に必ず見抜かれます。

無理に全体を好きになる必要はなく、部分的でもいいから共感できる部分や参考にできそうな部分を見つけてシェアすることで、自然により「届く」言葉になるのです。

こうした好きになる努力なしに、小手先のテクニックだけで届けようとしても、届いた先の人の行動を変えることはできません。

まずは自分から好きになる努力をして、自分の言葉でそのよさを伝えること。

シンプルで当たり前のことですが、人になにかを伝える上で忘れてはいけないことだと思っています。

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(Photo by tomoko morishige)

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