「肩書き」が欲しくなるとき #スイスイ林の全力解決

スイスイさんと林さんが同じお悩みに答えるシリーズ第二弾!

前回同様、私も拙いながら回答を書いてみたいと思います。

前回の記事はこちら

スイスイさんと林さんの回答はこちら。

質問文は下記の通り。長文でしっかり状況が説明してある!

「オレと付き合うと可哀想だから」という男
はじめまして。わたしの悩みを聞いてください。
解決策が欲しいというより、おふたりの意見を聞いてみたくメッセージしました。
わたしは、マッチングアプリで知り合った男性がいます。
マッチングアプリで出会ってもうすぐ1年くらいになりますが、実際に会ったのは、半年前です。
会う前にはLINEを毎日1通ずつやりとりする程度、二週間に一度電話をする仲でした。 実際に会ってからは頻繁に会ってます。(週に一回程度)
初めて会ったときは、ご飯を一緒に食べに行きました。
会う前から電話やLINEをしていたので、もとから気が合う人だなと思っていました。
正直、わたしは既に彼のことを好きになっていました。
2件目のお店でお酒を飲み、とてもいい雰囲気になりました。
そして、そのまま彼の家で飲みましょうという流れになり、手をつないで彼の家に行きました。
しかし、わたしが生理だったので、キスまでしかしませんでしたが。
その後も、LINEや電話などで連絡を取り合い、会うことを繰り返して現在に至ります。
2回目会った時には、セックスをしました。
相性は悪くないと思います。
会ってご飯して、話をして、セックスはあったりなかったりなのでヤリ目の男では無いんだろうなと思いました。(実際のとこをどうかわかりませんが…)
なので、わたしは彼のことをどんどん好きになりました。恋人同士になれないかなと思っていました。
彼とは、セックスだけでなく、話も合うし、一緒にいて居心地がいいです。
おそらく彼も同じ気持ちなのではないかなと思う瞬間が何度かありました。
いつか告白してもらえると思って待っているのですが、全然その素振りはなかったです。
そして、先月「付き合いたい」とわたしから彼に打ち明けました。
すると彼は「付き合っても今と変わらないから付き合いたくない」と言われてしまいました。
青天の霹靂というか、驚きすぎて「えっ!?」て声を上げてしまったほどです。
わたしのこと好きじゃないのかと聞くと、「好きだよ」と言ってくれます。
「オレと付き合うと可哀想だから」と言われました。今のわたしの状態の方が可哀想じゃない??と混乱しました。
付き合わなくていいからまた会えるかと確認したところ、頷いてもらえました。
それからも週に一回程度会って、ご飯をして話をしてセックスすることもあればしないこともあります。
彼のことを嫌いになれません。むしろ好きだなと思います。
今でも彼もわたしのことを好きなんだろうなと実感する時があります。
でも、わたしたちは付き合っていないのです。(何度か付き合ってるのでは?と錯覚しました)(付き合ってないと念を押されます)
一体この男の人は、わたしをどうしたいのでしょうか?
わたしが彼と付き合える可能性はあると思いますか?
誰に相談しても、そんな男から離れた方がいいと言われます。
でもわたしは彼がいいのです。
こっぴどくフラれるまで、一緒にいたいと思っています。
きっとわたしがこう思ってる以上、この悩みが解決することはないと思います。
なので、お二人の意見をお聞きしたいと思いメッセージしました。
※もし、離れた方がいいという結論しか出ない場合は採用していただかなくて結構です。お時間をとらせて申し訳ないです。よろしくお願いします。
(ハナ・32歳・女・パート)

この相談に対する回答は『どうやったら付き合えるか』という視点で書かれることが多いと思うのですが、私は純粋に『え、相手が自分を好きだと実感してるならそれでよくない…?』と思ってしまったので、『そもそもなんで付き合おうという言葉が欲しくなるのか』という切り口から考えてみたいと思います。

『肩書き』で問題は解決しない

正直に言うと、私は相談者さんの彼側の人間なので、『付き合おうと言わない』タイプの人の気持ちはよくわかります。

個人的にはそう思うに至る経路はだいたい3パターンくらいに集約されると思うのですが、そこは本題じゃないのでここでは一旦割愛します。

前述の通り私はわざわざ付き合おうという言質をとらないタイプの人間なので、よく女友達から『翻訳』を求められ、その度に解説しているときに話すのが『付き合おうって言われれば、それで本当に全部解決するの?』ということです。

当たり前の話ではありますが、付き合おうと言って付き合ったカップルだろうと、しっかりプロポーズして結婚した夫婦だろうと、その肩書きをゲットすれば終わりなわけではないですよね。

付き合おうとは言われたものの、相手が忙しくて全然会えず連絡もこず、『こんなの付き合ってるって言わない!』という例もたくさんあると思います。

一方で、別れた後の方が友人としてかけがえのない存在になることもあるし、恋愛感情はないけどお互いに信頼と愛情を感じる特別な相手、というのもいるはずです。

ではなぜ肩書きが欲しくなるかというと、相手の愛情を信じきれないところからくる不安によって、言質をとりたくなるということだと思うのですね。

ただ、それって言われた瞬間は安心できても、後から『私たち、本当に付き合ってるんだよね?』ってなることが多いような気がしています。

で、その先にあるのは『いつ結婚してくれるんだろう』という悩みだし、結婚したらしたで『もう夫は私のことを女性としてはみていないのかもしれない』ってなるし、彼女・妻・母といった立場や肩書きを得ることだけを追い求めると、ずっと何かの肩書きを得たいという悩みを持ち続けることになるんじゃないかと思っています。

なので、まずは『そもそも自分は何を不安に思っているんだろう』というところにじっくり向き合った方がいいのではないか、と思います。

「好きだよ」と言ってくれて、付き合っていると感じられる瞬間もあって、それでも『付き合っている』という確証がほしくなるほど不安にさせるものは何なのか。

例えば、人によっては彼氏として友人に紹介して一緒に時間を過ごしたいという動機もあるだろうし、その場合は『そういうことがしたい』というすり合わせをした方がいいと思います。

あと、すでに付き合ってるのに近い状態でそれを彼も認めているのに付き合うという型にはめたくないということは、彼の中での『付き合う』のハードルがすごく高い可能性もあるんじゃないかなと。

その肩書きが変わった瞬間に求められるものが増えて、自分の重荷になりそうだから、だったら約束はせずに『実質付き合ってる』という関係でいいんじゃないか──。

それが彼の本音な気がします。

求めているものを返す自信がないから『俺と付き合ったらかわいそう』と言うのだろうし、でも自分も好きだから『好きだよ』とは言うし、付き合っているかのように振る舞う。

単に遊び人なわけではなくて、こういう葛藤の末に『付き合うという約束をあえてしない』というパターンもある、ということです。

それを理解した上でそれでも一緒にいようと思うのであれば、自分の不安に思うポイントやこれが理想という状態を整理した上で、彼と喧嘩になるであろうポイントを理解しておいた方がよいと思います。

例えば『私はやっぱり付き合おうっていう言葉がほしいから、これからも折に触れて迫ると思うし、泣いたり怒ったりすると思うけど、これからもこうやって会い続けるならそれはちゃんと受け止めて』って言うしかない。

そして『これをされたら私はもう彼とはいられない』という絶対譲れないポイントを決めておいて、できればそれも共有してしまった方がいいと思います。

どちらか一方だけが我慢する関係はどちらにせよ絶対に続かないので、はじめに価値観が合わないポイントを理解して、譲り合ったりスルーしたりするしかない。

もし彼がそういう話し合いができない人だったとしたら、単に自分の欲望しか考えていない人なので、どちらにせよどこかのタイミングであなたの我慢が爆発して離れるしかない状態になるんじゃないかなと。

そういう意味では、もしかしたら相談者さんが彼に感じているのは『自分だけが我慢しないといけない』という不均衡からくる不安なのかもしれません。

ちなみにこれは肩書きを求めることがいいとか悪いとかではなくて、その肩書きがあろうとなかろうと幸せな状態を得るためには、自分だけが我慢するだけではなく、かといって自分の不満だけをぶつけるのでもなく、『正直に話して一緒に話し合うこと』なのだと私は思います。

なので、問題の根本は「どうやって『付き合ってる』と認めてもらうか」ではなくて、「相手との関係において自分は何を不安に思っているのか」ということ、そしてその不安や不満をどう伝えて一緒に解決していくかなんじゃないかな、と。

そういう誠実な関係が築いていけたら、肩書きがなんであれ相手との関係に自信が持てるんじゃないかと思うのです。

「ある愛の詩」という映画の中に「Love means never having to say you’re sorry」というセリフがあります。

この言葉の解釈はいろいろあるのだけど、相手の愛を信じるということは、何があっても『自分を傷つけようという動機でやったことではない』と信じることなんじゃないかと私は思っています。

そしてその確信は、彼を含めた他者から何を言われても意味がなくて、自分の中に持つしかないものなんですよね。

『それってもう付き合ってるよ、大丈夫だよ』って友達100人に言ってもらっても癒されないし、彼が『俺たちは付き合ってる』って言ってくれても、別のタイミングで疑念が頭をもたげてくる。

結局、自分が何を信じているか、の問題なのだと思います。

ただそれは盲信することとも違って、不誠実なことをされたらちゃんと怒るべきだし、一度失った信頼は取り戻せない緊張感をお互い持っているという前提のもとに成り立つものでもあります。

しっかり目を開いて相手を見て、自分自身も誠実に向き合いながら、相手の愛情を信じること。

そこに到達できると、どんな状況でも一緒に幸せに暮らしていけるんじゃないかな、と思っています。

相談者さんの人生の時間が、不安や焦りや悲しみよりも、幸せや喜びや信頼に溢れたものになりますように。心から祈っています。

あ、そうそう、『愛するという修練』について学びたくなったら、この本がおすすめです。

ということで相談への私なりの回答はこれで終了なのですが、実はこれ一度書いたものを一晩寝かせてみて『なんか違う』と思ってまるっと書き換えたver.2だったりします。

もともとの内容では、自分がけっこう彼の心理に近いタイプの人間なのでその心理を読み解くところにフォーカスしていたのですが、よく考えたら相手より自分の問題な気がしてきたぞ…?と思い直し、前述のような内容になった次第です。

ただ、「付き合おうという約束への執着が薄い人」の心理を説明するのはそれはそれで誰かに需要があるかもしれない、と思ったので有料で公開します…!何かの参考になれば幸いです。笑

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