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“知ってもらう”、その先にあるもの

「Twitterのフォロワー数に対していいねの数が多い人はコミュニティを作ったときに成功しやすい」という話を聞いてから、リーチあたりのいいね数やシェア数を意識するようにしています。

よく考えてみたら、SNSの「いいね」って不思議な行為ですよね。

特に、拡散されるわけでもなく後から見返すこともないInstagramのいいねやnoteのスキは純粋な好意に近いんじゃないかと思います。

以前集客についてこんな記事を書きましたが、ただ集めるだけだったらある程度はお金で解決できます。

Impression(=表示回数)は広告としてお金で買えるので、たとえば1000人にリーチできれば10人くらいはイベントに参加してくれたり購入してくれることもあるでしょう。

お金をかけなくても、攻撃的な口調や内容で炎上したり、時事ネタやゴシップネタを絡めればたくさんの人に“知ってもらう”ことだって可能です。

でもそうやって集めたPV数や参加者数の先にはなにがあるのでしょうか。

本当に有益な情報というのは、人の行動を変えます。

それはどこかに行ってみることかもしれないし、何かを買うことかもしれないし、明日からの行動をちょっとだけ変えることかもしれない。

こうした“知ってもらった先にあるもの”を意識せずにばらまかれた情報は、無益であるだけでなく人の時間を搾取するという意味では害悪ですらあります。

人はどうしてもリーチ数や集まった数で一喜一憂してしまうもの。
でも、リーチ数はあとから投資すれば増やすことができる。

それに対して、「好き」と言ってもらえるものをつくることは一朝一夕にできるものではありません。

今は100人にしかリーチできなくても、そのうち30人が好きだと言ってくれるものが作れるのであれば、後から投資してリーチ数が1000人になったら単純計算でファンが300人になるということです。(ターゲットを間違えないことが前提ですが)

だからこそ「いいね」と言ってもらえるものを作る力を蓄えること。
それがまずはじめに必要なことなのではないかと思うんです。

人脈づくりにおいて「○○さん知ってます」だけでは意味がないのと同じように、商品やサービスも知ってもらうだけでは意味がない。

ファンをつくる、というのは“知ってもらう”その先にあるものなんじゃないかと、最近はそう考えています。

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