東方神起から学んだ、理想の愛の育て方。

あまり公言していませんが、大学時代めちゃくちゃK-POPにハマっていた私。

日によっては日本語よりも韓国語に触れる機会が多かったくらいドハマりしていたのですが、その時に身につけた "オタク道"があります。

それは「愛は直接返すものではない」ということ。

きっかけは、東方神起のチャンミンがライブで語った言葉でした。

僕たちを人生の全てにしないでほしい。
応援してくださるファンがいてこその僕らだとは思っているけど、アーティストはファンの人生においては現実的な支えやパートナーにはなれないし、ステージや作品で期待にこたえることはできたとしても、それぞれの生活や未来の責任をもってあげられないから。」

東方神起といえば韓国のSMAPと言われたくらい国民的人気を誇り、日本でもK-POPブームを起こすきっかけになったアイドルグループです。

特に韓国はもともとアイドルへの熱狂がすさまじい国で、長年の歴史を経てファン独自の統制力を育成してきた日本のジャニーズとは異なり、違法スレスレの行動や危険をおかすファンも少なくなくありません。

そんな韓国アイドル界のトップに君臨してきた東方神起は、人一倍ファンの熱狂も目にしてきたはず。

「僕たちを人生の全てにしないでほしい」という言葉は、チャンミンだけではなく彼らの切実な気持ちだったのだと思います。

私自身、K-POPや野球を含め趣味の世界から広がった人脈もありますし、辛いことや悲しいことがあったときの拠り所して何度も救われてきました。だから、逃げ場がなくなったり、何かをしたいという気持ちが湧いてこなくなってしまったとき、一時的に逃げる場所としてそうしたエンタメの世界に浸るのはひとつの選択肢だと思っています。

実際、生きづらさを抱えてきたであろう人が、エンタメコンテンツとSNSを通した居場所の形成によって生きる希望を取り戻す事例をたくさん目にしてきました。ファンコミュニティの本質はここにある。そう考えるようになった原体験でもあります。

しかし一方で、救ってくれた対象に依存し続けるのは、次の新たな問題を作り出しているだけに他なりません。

「それぞれの生活や未来の責任をもってあげられない」とチャンミンも言っていたように、どんなにアイドルやエンタメコンテンツにお金と時間をかけたところで、いざ自分に何か起きたときに彼らが直接助けてくれることはありません。

彼らにもらった元気や勇気をもとに、自分の人生は自分で作っていくしかないのです。

これはアイドルだけに限らず、恋人や家族に対しても同じこと。
何かに一生もたれかかり続けることはできません。
あくまで自分の足で立つ意思があってこそ、周りの人たちも応援してくれるものだと思います。

昔は自分の好きなものとの1対1の関係しか意識できていなくて、彼らにもらったものはお金や時間で返すべきだと考えていました。それぞれの生活や未来の責任をもってあげられない

でも、「僕たちを人生の全てにしないでほしい」というチャンミンの言葉に出会って、自分が回り回って彼らに何を返せるかを考えるようになりました。

もちろんライブに行ったりCDやグッズ、雑誌を買うことは彼らの活動を支える上で大切なことですが、一方で自分自身のスキルを生かして彼らにもらった幸せを恩返ししていく方がみんなの幸せにつながるなと気づいたのです。

もし私が彼らの立場だったら、熱心に応援してくれることも嬉しいけれど、「あなたたちに元気をもらったから、ここまで来れました」と言ってもらえたら、より強く自分の仕事の意義を感じるような気がします。

最近はK-POPからは少し離れて野球に傾倒しがちな私ですが、このメンタリティは今も変わりません。

彼らにもらった感動、彼らから学んだプロ意識、彼らを通して広がった人脈やチャンスを自分の中で咀嚼して、私だからできることを世の中にどう出していくかを常に考えていきたいと思っています。

いつか自分の好きな人たちが、私の作ったもので幸せになってくれること。

そうやって人の「ありがとう」がぐるぐる回っていく世界を、私は作っていきたいと思っています。

(Photo by artnart
※今日の表紙写真はSnapmartで購入しました!

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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