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【私のおでかけ帖】あの本の主人公になりきって。着物で谷根千散歩がしたい!(2017.4)

実際に行くかどうかはさておき、毎週末に私が行きたいなと思うおでかけプランを勝手に発表するシリーズです。

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好きな本や映画がきっかけで「あの街に行ってみたい」と思ったことはありませんか?

私にとってはまさに「喋々喃々」がそんな作品。

実際のお店がでてくる小説だからこそ、谷根千という街に興味をもって実際に足を運び、すっかり大ファンになりました。

実は一度紹介したことのある谷根千エリアですが、今回は喋々喃々の主人公・栞ちゃんと辿る谷根千の旅をご紹介します。

あのシーンにでてきたあれを食べる、谷根千ランチの旅。

すし乃池
前回
はディナーでご紹介したすし乃池。

作中では、春一郎さんがお土産として買ってきてくれて、ひめまつ屋で2人して食べるシーンがあります。

お昼も夜と変わらず、店内でもテイクアウトでも穴子寿司を楽しめます。

鷹匠
海外から帰ってきた春一郎さんと栞ちゃんが再会するシーンで、一緒に行くお蕎麦屋さんはおそらくここがモデル。

朝7時半から空いていて、谷根千エリアでも人気のお蕎麦屋さんです。

店じまいは18時と朝ごはんかお昼ごはんでしか食べられないお店です。

あそこも、ここも。主人公になったつもりで、情緒あふれる街を歩く。

谷中霊園
寺町と呼ばれるほどお寺の多い谷根千エリアで、各お寺の墓地が入り組んでできた霊園は、毎年桜の時期には多くの人が足を運ぶ名所です。

作中でも、春一郎さんとお花見しにいく幸せな夢を見る舞台として紹介されています。

湯島天神
有名な湯島天神の木鷽は、喋々喃々の中でも度々登場します。

私たちが日頃ついてしまった嘘をまことに変えて、正しい幸運を運んでくれる力があるのだそうです。

湯島天神には男坂、女坂、夫婦坂の3つがあり、作中で「夫婦坂」を通ったことに気づいて照れるシーンは、まさにこの湯島天神でのできごとです。

・日暮里駅の跨線橋

本来は観光名所でもないのですが、物語の序盤にでてくる跨線橋はおそらくここのこと。

高所恐怖症の春一郎さんの手を引いて歩く栞ちゃんが、今にも現れそうな雰囲気です。

日暮里駅から谷中霊園に向かうときはここを通るのが近道。

着物も映える、谷根千ならではの空気を纏うカフェ。

(Photo by TIES HP

TIES
居酒屋に行く前に、二人が待ち合わせした喫茶店。

春一郎さんおすすめのミルクティはぜひいただいてみたいところ。

すべてお店で手作りされているケーキも、店の佇まいと同じくシンプルで品よくショーケースに収まっています。

ブーザンゴ
栞ちゃんがほっと一息ついていたカフェ・ブーザンゴは古本も扱うブックカフェ。

まるで時間がとまったような、のんびりした時間が流れる谷根千らしいお店です。

物語のスパイスとして登場する、かわいいスイーツたち。

(Photo by 桃林堂 HP

桃林堂
まどかさんが差し入れしてくれる桃林堂の五智果は、野菜や果物をそのまま砂糖漬けにしたユニークなお菓子。

ごぼうやレンコンなどの野菜も、素材本来のうまみと砂糖の甘さが相まった癖になる味を楽しめます。

芋甚
春一郎さんの帰国日を勘違いしていた栞ちゃんが、とぼとぼ帰る道すがらに食べるのが芋甚のアイス最中。

100年以上続く老舗の甘味処で、アイス最中120円というリーズナブルさも魅力。

店内で食べる場合は、まめかんやあんみつなどスタンダードなメニューも楽しめます。

オザワ洋菓子店
バレンタインの章で、まどかさんが毎年息子さんにあげていると紹介されていたのがここのいちごシャンデ。

いちごシャンデとはオザワ洋菓子店のオリジナル商品だそうで、クッキー生地の上にいちごをまるごと乗せ、ホイップクリームをかけた上からチョコレートでコーティングしたお菓子です。

大200円、小170円というお手頃価格なので、お散歩しながら食べ歩きするのも◎

ル・クシネ
2015年にオープンしたお店なので、2011年に発行された喋々喃々にはでてきませんが、もし実際に栞ちゃんやまどかさんがいたらきっと通っていたであろうかわいいケーキ屋さん。

金土日の3日間だけオープンし、焼きたて石窯シューとプリンは人気のため行列ができるほど。

お店の外からシューを焼いているオーブンの中が見える作りになっており、小さい子が窓から嬉しそうに覗いている姿にもほっこりします。

大人の呑み処も揃う街・谷根千。

(Photo by こなから HP

こなから
谷根千というよりももはや御茶ノ水が最寄駅ですが、湯島からのんびり歩いて行くのもおすすめの風情あるおでん屋さん。

春一郎さんと栞ちゃんがはじめて2人で行ったお店です。

ひょうたん型が印象的なお鍋の中には、あんこ玉などの変わり種も。

鳥榮
喋々喃々にでてくる外食の中でも、丹念に食事シーンが描かれているのが鳥榮で鶏鍋を食べる場面。

鶏肉のぷりぷり感やつくねのとろとろ感など、思わずお腹が鳴りそうな描写が続きます。

春一郎さんも言っていましたが、冷房設備がないそうなので、夏場は避けていきましょう。

鍵屋
作中で紹介されていた店舗の中で、一番行きたくなったのがここ。

昔でいう吉原のすぐ近くにあり、今でも女性だけでは入れないお店です。

うなぎのくりから焼きや煮奴など、レトロなメニューを楽しめます。

おまけ:谷根千には、こんな素敵な旅館もあるんです!

鳳明館
作中で谷根千の街中にある旅館に泊まるシーンがあるのですが、つい最近まで完全な創作だと思っていたら、おそらくモデルになったであろうレトロな旅館を発見!

登録有形文化財に指定され、まるでタイムスリップしたかのような古き良き日本の旅館を、都心にいながら楽しむことができます。

この街で、着たい服。

喋々喃々の主人公・栞ちゃんは、アンティーク着物店を営む設定のため、いつも着物で過ごしています。

夏は木綿の着物をじゃぶじゃぶ洗ったり、梅を見に行く時にはあえて季節を先取りして桜の着物をあわせたり、着物にまつわる話もたくさんでてきます。

そんな栞ちゃんになりきって谷根千をお散歩するなら、やっぱり着物姿が一番!

谷根千は着物が似合う街ですが、オーソドックスなスタイルよりもこうした遊びのある着物の方が街フィットしそう。

普段着としてカジュアルに着物を楽しむのがよく似合う街です。

昔ながらの渋い色味が似合うのも谷根千ならでは。

若いうちは明るい色を着なさいとおばあちゃんは言うけれど、渋い色をあわせて大人ぶりたいときもあります。

遊び心のある大きめのチェック柄も、パキッとした白ではなく生成りに近い白だからこそ優しい風合いがでて、街に似合うスタイルになります。

帯留めの猫も、街のモチーフにぴったり。

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小説にせよ映画にせよ、気に入った作品の舞台には足を運んでみたいもの。

作中にでてきたお店が実在するとなれば、主人公と同じ景色を見てその場の空気を感じたいと思わずにはいられません。

街を歩きながら、ふと振り返ると登場人物たちがそこに生きているような気がする。

そんな感覚を楽しむのも、街をお散歩する醍醐味のように思います。

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最所あさみ

Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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実際行くかどうかはさておき、毎週末私が行きたいエリアのお散歩プランを勝手に発表するシリーズです。たぶん水曜日更新。
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