女性がスタートアップで働くということ

SHOPCOUNTERにJOINして、今日で丸1年が経ちました!
ということで、長いようで短いようで長かったこの1年を振り返りつつ、女性がスタートアップで働くということについて今の私が考えることを記しておきたいと思います。

圧倒的男性社会、それがスタートアップ。

1年前に入社してすぐに、Tech Crunchに出るという大仕事がありました。

その時受けた衝撃は未だに忘れません。

何がそんなに衝撃だったかというと、
スッカラカンの女性用トイレに対して、男性用トイレの列、列、列…!!!!!

未だかつてそんな光景に出くわしたことがなかったので、あれには入社早々面食らいました。

この出来事が象徴するように、スタートアップというのは圧倒的男性社会です。

そういえばスタートアップ系の飲み会で、同じくらいの年ごろの女性に出会ったことがほとんどない…。

最近ではキッズラインの経沢さんやスナップマートのえとみほさんのように女性起業家の方も増えてきましたが、創業者ではない社員としてアーリーステージのスタートアップに入ったというと「なんでなんで!?」とよく聞かれるのが現実です。

自分のやりたいこと、成し遂げたい夢を追うことに男性も女性もないだろうと思うのですが、やっぱり世の中の視線はよくも悪くも「女性なのに」の枕詞がつくんだなあと感じる瞬間でもあります。

大企業で昇進する人も同じだと思いますが、こういう「ちょっと変わった選択」をするだけで人より悔しい思いをすることも増えます。

私が前職を辞めて今の会社に入ると伝えた時に「その会社に好きな人でもできたの!?」と聞かれたときのショックはいまだに忘れられないし、力のある人に厚遇していただくと必ず男女の関係があるように言う人はいるし、そういう"私という個人を認めてもらえない辛さ"はいつもつきまとうものです。

この気持ちはたぶん経験した人にしかわからないので、冗談めかして言う人を責めるつもりもないし自分もきっと違う場面で誰かを傷つけているのだけど、これを読んでくださったみなさんは職場でがんばっている女性に冗談でも上記のような言葉をぶつけないようにしてほしいなと思います。

でも逆に圧倒的男社会だからこそ下駄を履かせてもらえるときもあって、「女性なのに」というフィルターに助けられていることもたくさんあります。

これは新卒3年目まで履かせてもらえる下駄と一緒で、結果をだしていなくても期待値だけでどうにかなる期間が女性の場合は男性よりも少し長い気がしています。

とはいえ人は結果にしかついてこないものだと身にしみて感じているので、期待してもらっているうちに結果を出していくしかありません。

"女性"として括られているうちはまだまだで、いち個人として評価してもらえるように目の前の小さな約束を成し遂げていきたいと思っています。

完璧を目指さない勇気をもつ

スタートアップに身を置く上で、すぐに捨てた方がいいもののひとつが"完璧主義"

私自身意外と完璧主義なので初期はかなりそれで苦しんだし、未だにドツボにはまります。

「100%でも嫌だ、全部全部120%でやり遂げたい!」

この思考、絶対死にます。

大企業のように組織化され、最適化された環境ならいざしらず、何にも型がないぐちゃぐちゃのカオスの中に規則性を持ち込もうなんて無理難題。

ただでさえ人数が少ないスタートアップは一人で何役もこなさなければいけなくて、その中には自分の苦手なこともたくさんあります。

完璧主義なのにうっかりさんな私は書類の査読が苦手なので、しょっちゅう適当に流して後からうぎゃー!となっていました。

半年ほど前にこれからの女性に必要なのは「完璧を目指さない勇気」という記事にも書いたのですが、幼少期の教育もあって女性の方が完璧主義に陥りがちなのだそうです。

初期のWebサービスは人力でどうにかしないといけないことや気合いで乗り切らなければならない局面があまりに多すぎて、すべてに対応していたら体が持ちません。

重要度が低いものに対しては過剰に心配しすぎず「まあどうにかなるやろ」の姿勢を身につけることをおすすめします。

逆に初期のサービスに女性がいるとこまごましたことをせっついてくれる存在ができるので、組織全体で見ると女性がいるメリットも大きいのでは、とも手前味噌ながら思います。

そして完璧主義をやめるべき理由の大きなポイントは、女性の方が体力の限界が早いからです。

こればっかりは生まれついての体の違いなので、気合いでどうにかなるものではありません。

もちろん男性と同じくらい強い人もいると思いますが、女性ならではの体調の変化もあるわけで、同じペースで仕事をして飲みに行っているとかなり早い段階でガタがきます。

長時間の労働を提供することが自分の価値ではない、と割り切って、アウトプットを最大化するためにもプライベートの時間も充実させるべきです。

1年前に前職を辞めるタイミングで「向こう3年は結婚も出産もしない覚悟で辞めます」と言い放った私ですが、この考え方は完全に間違いだったなと今となっては思います。

全部を手に入れようとしても両手に持ちきれなくて破綻するけれど、何かに偏り過ぎてもバランスがとれなくて破綻する。
人生というのは難しくできているものです。

ルールと文化は自分でつくる

スタートアップの利点は、制度がきっちり固まっていないので意見を言いやすいということ。

特に女性の場合は結婚・出産で大きくライフスタイルが変わるので、先進的な企業や海外の事例をもとに自分がいいと思う制度を提案して実現していくことができるのは大きなメリットです。

すでにある制度を変えるより、0→1でルールや文化を作る方が圧倒的にコストが低い。

創業間もないアーリーステージはちょっと辛いものがありますが、比較的安定してくるレイターステージのスタートアップであれば、旧態依然とした大企業よりもママたちにとって働きやすい環境なのではないかと思うほどです。

立ち上がれ、女子。

つらつらと自分の思いを書いてきましたが、結論としては「それでも、スタートアップは面白い」ということ。

ここは働いている時間のうち99%は泥臭いことばかりだけど、1%のキラキラがそのすべてを帳消しにしてくれる世界です。

目の前のお客様に「ありがとう」と言われる嬉しさもあるけれど、それとは別に自分たちのサービスが「あって当たり前」のものになっていく驚きと喜び。

私たちの前に道はなくて、私たちの後ろに道はできる。

きっともっとこの業界には女性の力が必要だから、茨の道を共に歩む女性がさらに増えていくといいなと思います。

そして茨の道を選択した女性のみなさん、これからも一緒にがんばりましょうね!笑

(Photo by tomoko morishige)

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最所あさみ

現場からは以上です。

「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、考えたこと。組織や働き方、伝え方、モチベーションといったワードに関心があります。 (photo by tomoko morishige)
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