SNSは『拡声器』から『コミュニティへの入り口』になっていく

昨日たまたまTwitterを開いたらけんすうさんのこんなツイートを見かけました。

ちょうどタイミングよくこのあとの連続ツイートも読み(現在は削除されている)、私も最近あらゆるSNSで成熟という名の飽和が進み、単にフォロワーを増やすことの意味が薄れていることを感じていたこともあり、私なりの解釈をツイートしてみました。

個人的に、上記のけんすうさんの指摘で重要だと思っているのは、『SNSがオワコンである』という話ではない、ということです。

むしろTwitterに限らず、Instagramやnoteなど、発信したりつながったりするツールが成熟してきたからこそ、SNSの役割がこれまでのような『拡声器』から『コミュニティの入り口』になりつつあるのではないかと私は思っています。

以前、noteのおまけで『ブランディングもO2Oの時代』という話を書いたのですが、SNSはオワコンどころかもはや持っていて当たり前のものになってきたからこそ過当競争が起き、あとからの参入で古参に勝つのはなかなか難しい状態です。

最近はInstagramのフォロワーの伸びも鈍化してきたと聞きますし、選択肢が広がったからこそ誰もがチェックしている『メジャー』な存在が生まれづらくなっているのだと思います。

noteに関しても、発見可能性が高いプラットフォームであるとはいえ、やはり急に1万人単位で増えたりはしないでしょう。

個人的には、どんなSNSであれ『フォロワー数の増やし方を教えます!』という触れ込みはだいぶ怪しいと思っていて、本気でSNSを使っている人はフォロワー数自体に価値があるわけではないと理解しているので、エンゲージメントや自分の偏愛を育てることといった本質からまず話しはじめるはずです。(ゆうこすさんとかまさにそういうタイプ)

あと、そもそもなのですがものごとには需給バランスというものがあって、インフルエンサーが成立するためにはそれなりの"ファン"が必要である以上、誰もがファンを抱えるインフルエンサーになれるわけではない、というのは自明のことです。

ましてや、ちょっとしたテクニックで本当に自分の言ったことを理解し、支持してくれる "ファン"ができるなんてことはまずありません。

一方で、ここまで書いてきたことと矛盾するようではありますが、個人がSNSを戦略的に使うことは今後自分の仕事の幅を広げるためにとても意味のあることだとも思っています。

ただ、その目的はあくまで『人間関係の構築』であって、決して『チャネルの増大』ではない、という前提です。

私も曲がりなりにフォロワー数が2万を超えてきたので投稿のお願いなどされる機会もあるのですが、SNSは『便利な告知ツール』であるという認識で止まっている人が多いことによく驚かされます。

もちろんフォローしてくれている人が多ければその分インプレッションはでますが、SNSの世界がどんどんリアルに近づいている今、自分のコンテキストと異なるものを告知するということは『昔からの友人が勧誘の電話をかけてきた』と同じくらい不快感を与える行為である、という認識はもっと広まるべきだと思っています。

自分のメリットになるような告知やお知らせしか投稿していない人は結果的にフォロワーも増えないし、仕事相手としての信頼も蓄積されない、という状態に陥りがちなのです。

では『フォロワーを増やす』以外に何を目的にして、どうSNSを運用していくべきなのか。

私が大切だと思っているのは、『丁寧に人間関係を構築する』ということです。

今や人間関係においてもSNSとリアルの境目はどんどんなくなっていき、SNSで知り合った人と唯一無二の親友になったり、仕事のきっかけはSNSの投稿だった、なんていうこともザラにある時代です。

そんな中でSNSがすごいのは関係性が可視化されているということで、たとえ自分のフォロワー数が100くらいしかいなくても、誰か1人でも友人がSNSのあるクラスタにいる人だったら、その友人の信用を担保にして新しいつながりができていったりします。

実際、私も誰かをフォローしたりお会いしたりする際にはその人自身のフォロワー数よりも、誰とつながっていて普段どんなやりとりをしているのか(ソーシャルリスクの高い人ではないか)という点を一番見ています。

つまり今後SNSの運用で大切なのは告知チャネルとしてフォロワー数をがんばってがんばって増やすことではなく、リアルな人間関係の拡張として自分のアバターとしてのアカウントをどうインターネット上で育てるかという点なのではないか、と思うのです。

もちろん、そうやってアカウントを育てた結果としてフォロワーが増える、という流れはあると思うのですが、そこが目的になってしまうと本末転倒だよな、ということをよく思います。

いい会社に入っていい結婚をすれば幸せになれるわけではないように、フォロワー数というわかりやすく目に見えるものが手に入れば幸せになれるわけではない。

最近はそんなことを考えています。

👇こちらの記事もあわせてどうぞ


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

いただいたサポートは、今後のnoteに生かすための経験や他のクリエイターさんたちへのサポートに回していきます!note内で優しい循環を回していきたい。

ありがとうございます。おかげさまで明日もnote更新がんばれます!
642

最所あさみ

現場からは以上です。2nd

「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、考えたことを書き連ねていきます。 (photo by tomoko morishige)
21つのマガジンに含まれています

コメント4件

Daiさんのツイートから、見に来ました!すごい整理されました!ありがとうございます😇
その「コミュニティ」が「ファンダム」に成長するわけですが、「ファンダム」の世界的な主戦場になっているSNSがTumblrなわけです。

https://fandom.tumblr.com/
うん、この認識は、小学校や中学校のネットリテラシーの授業でもやるべきだと思う。
単純に【拡声器】の事なので【選挙戦での一方通行の名前を連呼するイメージ】が拡声器に有るが?!コミュニケーション・リテラシーの話しだったんだね?!政治屋の名前連呼を考えたらイイネ獲得に熱を上げる愚かな行為もマシに思えるのだ!
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。