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「社交」の重要性が高まる時代

ここ最近、ずっと「社交」の重要性を説いて回っている私。

これまで「社交界」といえばお金持ち同士で集まって、きらびやかな衣装に豪華な食事、はじけるシャンパンの泡…。そんなイメージが強かったように思います。

しかし、SNSで人がつながり、さらにサロンをはじめとした「コミュニティ」がオンラインで形成され始めたからこそ、これからは「社交」の時代ではないかと思うのです。

その理由は、先日のこんなツイートにまとめました。

現代は、誰にでもインターネットが行き渡って入る時代です。

誰でも発信者になることができ、裏付けのない情報や広告が氾濫する時代。

専門家の、広告が絡まない良質な情報がどんどん有料化していく過渡期が、まさに今なのだと思っています。

実際に、少しずつnoteでも有料マガジンが増え、オンラインサロンも増えてきました。

ではここからどんな変化が起きるかというと、「お金で買えない場所」の価値が上がっていくのではないかと思います。

何百万も積んでも入れない、一定の信用を積んだ人、同質だと認められた人しか入れない場所。
そうした本来の意味での「サロン」のようなコミュニティが、今後意識的にせよ無意識的にせよ増えていくような気がしています。

こうした社交の話をするとき、よく引き合いに出すのがTEDです。

TEDはこれまでにも数々の名スピーチが生まれてきた大規模なカンファレンスイベントです。

スピーチ動画を聞くだけでも価値の高いTEDですが、このイベントの醍醐味はスピーチの合間にある交流タイム。
会場でスピーチを聞く聴衆もそのまま舞台に出てトークしてもらいたいほどの著名人が多く、これらはすべてTEDが独自に選定したオーディエンス。

どういった基準で選ばられて入るのかは不明ですが、お金さえ払えば参加できるわけではなく、その人の実績や専門性というお金で買えない信用によって選ばれた人だけが集う場だからこそ、休憩時間にも有益な交流が起きるという考えが根底にあるようです。

SNSによって私たちは、世界中の人とつながることができる世界に生きています。

しかし、見ている世界や根底の思想、置かれた立場があまりに違いすぎると、建設的な議論の前にお互いの言語をすり合わせる段階で疲弊してしまいます。

だからこそ、自分の言葉が通じる場所として「お金」というフィルターをかけるのがこれまでの有料化の流れでした。

とはいえ、お金も万能ではありません。

自分と届ける相手という縦のつながりであれば課金でフィルタリングできても、横のつながりを考えたときに同質性を担保できるかはまた別の問題なのです。

そこで前述のツイートでいう③の流れが加速していき、これからコミュニティをマネージする人に求められるのは、どんなメンバーを集めるかという采配能力が大きくなるのではないかと思っています。

情報はお金を払えば手に入れることができても、人とのつながりはその人自身の実績や信頼、ポテンシャルといった "人柄"こそがフィルターになっていくのです。

そして、以前「これから必要とされるのは『横展開できるオタク』」という記事でも書いた通り、今後はあらゆるコミュニティを横断できる人材が重宝される時代。

どんな場所にも出入りできるように信用力をつけ、そこにいるだけで場が明るくなるような人柄を身につけることが、これからを生き抜くために重要なことなのではないかと思います。

また、こうした変化はファッション分野にも大きな影響があるはずです。

前に読んだ「ラウンジウェア=男達の社交場というイメージでした」という記事の中で、「社交場」についてこんな記述がありました。

「どんなに女好きな男性でも、自分たちのために絶対女性が入れない場所を作って、でも、そこへはすごいお洒落して行くっていうところですね。それでいて寛げる場所。」

同じブランドに価値を感じ、その哲学を共有する人同士が集まるということは、非常に同質性の高い空間になる可能性が高い。
世間一般には受け入れられづらい尖ったファッションであればあるほど、その傾向は顕著です。

また、そこまで尖っていなかったとしても、私たちは日常生活において無意識に「周りに合わせなければ」というプレッシャーを背負っています。

思いっきり着飾ってキラキラした自分を演出するのは、結婚式などの限られた場所や、ハロウィンなどのイベントだけ。
でも、本当はもっと安心して自分の好きな格好をできる場所が増えていいはずだと思うのです。

好きなだけおしゃれして、バッチリメイクをして、普段の自分とは違う自分に出会う場所。

私はそんな「社交の場」として、晩餐会をはじめ人がおしゃれをして出かけたくなる場所を作りたいと思っています。

安心して自分を出せる場所、それもちょっと背伸びした「憧れの自分」になれる場所が、明日を生きる活力になると思うから。

今はまだ力が足りなくて夢の途中ではあるけれど、5年かかろうと、10年かかろうと、もし自分主導ではなく他の人のアシストをする立場になったとしても、絶対に叶えたいこと。

改めて、自分自身の決意とともに。

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(Photo by Kazuna.H

ラブグラフの応援も込めて、表紙写真にラブグラファーさんの写真を使用させていただくことになりました!写真使ってもいいよーという方はご連絡ください:)

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