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初級野球女子が打撃でも投球でもなく守備に注目すべき5つの理由

十数年来の野球好きではありながらまだまだ野球への知識については初心者+α程度の私。

長年野球を見てきてルールは一通りわかったけれど、未だに肉眼では球種の見分けもつかないし、打席に立ったことがないから配球の意味も体感として理解できていません。

選手についてもルールについてもある程度詳しくなったのに、未経験だからプレーについての知識がつけられない、楽しめない…という状態が私自身も長い期間ありました。

これは私だけではなく、女性のほとんどは野球未経験だと思うので、多くの野球女子が同じ気持ちを抱いているのでは?と勝手に思っています。

でもある時守備を重点的に見だしてから、より野球の奥深い楽しみ方を発見することができました。

そこで今回はなぜ初級野球女子が守備に注目すべきなのか?についてお伝えしたいと思います。

1.野手は投手に比べて試合の出場頻度が高い

もうまず圧倒的にこれ。

だいたいの人が野球の花形であるピッチャーのファンから入ると思うのですが、ピッチャーって先発ローテ入りしてても登板回数が週1くらいなんですよね。

ローテとはなにかがある程度わかって先発予想できるようになってきてすらも、ピッチャー目当てで試合のチケットをとるのは至難の技(というか無理)なのに、野球を覚えたてでお目当てのピッチャーの登板日にあわせて行こうとかほんと無理です。

ちなみに先発はまだ予告先発があるのでギリギリ前日にチケットをとることもできますが、中継ぎ抑えの場合は試合展開に左右されまくるのでもっと無理。

例えば今をときめくベイスターズのヤマヤスとか狙って見に行こう!と思っても、そればっかりは神のみぞ知る、という感じです。

とはいえ、知ってる選手皆無の試合のつまらなさときたら!!!
自殺行為に近いです。

対して野手(=ピッチャー以外)はほぼ毎日出場するメンバーが固まっています。

たまに若手起用とか故障・休養で変わることもありますが、1週間スタメンで出続けてる野手の中で3人くらいお気に入りを作っておけば、誰か1人は確実に出場してるはず。

やっぱり女子目線で言うと現地観戦での一番の楽しみはお気に入り選手の姿を生で見ることだと思うので、最低一人は野手の中でお気に入りを見つけておくことをお勧めします。

2.好きな選手を見ていられる時間が長い

そして本当にこれ。

打席って想像以上にあっという間で、しかも三者凡退が続いたりすると表裏3回分(=1時間弱)は順番が回ってこないんです。

もちろん攻撃中は好きな選手であろうとなかろうと自分が応援しているチームの応援に熱が入るものですが、3時間強も時間を費やしてトータルで好きな選手を見れた時間が数分ってあまりに辛い…辛すぎる…。

そもそも大前提として、打者として出場している=守備もやる(※)ので、せっかくなら守備の時間も楽しみながら見れた方が絶対にお得!です!

※パ・リーグにはDHという制度があって、DHで出場の場合は守備につきません

3.好きな選手の活躍頻度が高い

2.と近い話ではありますが、どんなに優秀なバッターでも打率は3割、つまり3回に2回は凡退します。

3時間強ある試合時間の中で、自分の好きな選手が打って喜べるのは1回か2回で、ほんの一瞬のできごとでしかありません。(もちろんそこにロマンがあるのだけど!)

対して守備は絶対にアウト3つ×9回=27個のアウトをとらなければ試合が進みません。

もちろんピッチャーがバンバン三振をとってアウトカウントを重ねてくれることもありますが、大体は内野ゴロや外野フライでアウトにしていきます。

失敗しないかハラハラしたり、美技にため息をついたり、守備の時間は好きな選手のプレーを長く楽しめる絶好の時間なんです。

ちなみにある程度守備の知識がついてくると、守備位置の取り方とかもいちいち楽しめるようになります。

4.「今のプレーすごい」がぱっと見でわかりやすい

こればっかりはもう実際に見てほしいとしか言いようがないので、個人的に日本プロ野球界の至宝だと思っている菊池(広島カープ)と平沢(千葉ロッテ)の動画をぜひ…!

【広島・菊池 ファインプレー集】

【ロッテ・平沢 プロ初スタメンまとめ】

私自身もう何年も野球を見てきましたが、ピッチャーなら三振を取った、バターならヒットやホームランを打ったという結果部分のすごさはわかっても、ストレートがエグいとかスイングスピードがすごいとか言われてもいまいちピンとこず。

守備はアウトがとれた!という結果部分はもちろん、動きがダイナミックなのもあって、そのすごさが打球反応なのか、送球の正確さなのか、肩の強さなのか、他選手との呼吸の合わせ方なのか…など細かい要素がわかりやすい気がしています。

ピッチャーが投げた球種もバッターがフォームを変えてもぱっと見はすごさがよくわからないけれど、守備のファインプレーはなんとなくルールさえわかっていれば「おお!」って思える、ちょっとだけ玄人ぶれる分野だと思います。

ちなみに個人的に内野手ラブなのでセカンド・ショートの守備を紹介しましたが、イチローのレーザービームとかロッテ岡田のどこに打球を飛ばしても捕球されてしまう「残念そこは岡田」とか外野守備にも見所はたくさんあります。

5.二遊間をコンビで覚えるとその関係性に萌える

女性は「関係性」にハマりやすいとよく聞きます。

実際、ジャニーズや韓国系のアイドルもそうだし、アニメ界隈でも男性より女性の方がそれぞれの関係性にハマりやすい気がします。

野球でコンビといえばピッチャーとキャッチャーのバッテリーが鉄板ですが、個人的にはセカンドとショートの二遊間も超おすすめ!

内野守備は0.1秒の差がセーフとアウトを分けてしまうほど繊細な世界なので、少しの呼吸の乱れも許されない緊張感があります。

いざボールが飛んできてしまえばバッテリーのようにサインが出せるわけでもなく、お互いに相手がこう動くだろうという信頼をもとにプレーしなければいけない場面も。

特に今でも野球ファンの中で語り継がれる名コンビ・中日の荒木と井端の二遊間は「美しい」の一言です。

この2人のプレーからは、相手がどこにいるか見えていなくても「きっとそこにいてくれる」という信頼を感じることができます。

【アライバ ファインプレー集】

この2人は練習中もプライベートでも仲良しで、息のぴったりあったプレーは「守備でお金がとれる」と言われていたほどでした。

残念ながら井端さんが巨人へ移籍後に昨年引退してしまったのでこのコンビを生で見られる機会はなくなってしまいましたが、今後この2人を超える二遊間コンビが現れてほしいなと個人的に祈っています。

おまけ:私のおすすめ選手たち

これだけ守備の素晴らしさを熱弁したからにはおすすめ選手も提案せねばなるまい!ということで個人的におすすめの選手たちを紹介します。

超・おすすめ

菊池涼介(広島カープ・二塁手・26歳)

ダントツでおすすめなのが広島の菊池。
ファインプレー集もご紹介しましたが、とにかく身体能力が高くて守備範囲も広く、「なぜそこにいる!?」「なぜその体勢から送球できる!?」という人体の不思議を感じさせるレベルのプレーが多いです。
あと個人的には送球する塁の見極めもレベルが高いと思っていて、思わぬところで三塁送球してしっかりアウトにするようなプレーも多いです。
菊池の守備を見るためだけにお金を払っても損はしない、そんな選手です。

・平沢大河(千葉ロッテ・遊撃手・19歳)

ルーキーとは思えない圧倒的身体能力と守備のカンを持っているロッテ平沢はこれからが楽しみな選手!
まだ一軍出場は数えるほどで、打撃面で課題は多いですがすでに守備は一級品。
彼がスーパーショートとして名を馳せる日も近いのではないかと思っています。

わりとおすすめ

・坂本勇人(読売ジャイアンツ・遊撃手・28歳)

巨人の坂本といえば新人時代は練習嫌いの守備ボロのイメージでしたが、ここ数年で見違えるほどに守備が上達。
今年は打撃の覚醒もあって、巨人を支える中心的存在です。
オールスターで菊池とのファインプレーも魅せてくれて、内野守備はやっぱり組む相手が大事だなと(以下略

・中島卓也(日本ハム・遊撃手・25歳)

すごいファインプレーをするわけではないのですが、ミスが少なく確実にアウトカウントをとれるショートだと思います。
その辺は打撃のキャラも共通してるような…?笑
超主観ですが、身のこなしがすっきりしてて好き。

・今宮健太(福岡ソフトバンク・遊撃手・25歳)

我らが今宮さんはファインプレーのかたまり!という感じ。
ライナー性の打球にも果敢に攻めていってスーパーキャッチしてるシーンの印象が強い野球ファンも多いと思います。
昔150kmの速球を投げていたピッチャーだけあって肩が強いのも魅力。

・山田哲人(東京ヤクルト・二塁手・24歳)

打撃ばかりが注目されがちな哲人さんですが、今年はGG賞(守備のベストナインに贈られる賞)も目指しているだけあって守備もかなり上達しています。
6月に連続でエラーしてしまってちょっとイメージを悪くしましたが、守備指標は12球団のレギュラーセカンドの中でもトップクラス。
特にミスが少ないのが特徴です。
菊池という神がいなかったらもっと守備のうまさでも注目されていただろうに…!という存在です。

と、徒然なるままに書き出してみると好きなのは二遊間ばっかり!
これから一塁・三塁はもちろん外野手についても勉強していきたい所存です…。笑

これまであんまり守備に注目したことなかったな、という人の役に少しでも立てたらいいな!
守備好き女子の輪を広げましょう〜!

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