続・集客は点ではなく面で考える

以前「集客は点ではなく面で考える」という記事の中で、まずエリアに人を呼ぶ意識が重要だと書きました。

そのためのツールとしてお散歩マップを作り、近隣のカフェやショップに置いておくというのは、"面の集客"の第一歩だと思います。

そして最近自分がでかけてみて思うのは、次のステップとして店舗間のつながりが重要だということです。

突然ですが私はとにかく甘いものが好きで、暇を見つけてはあれこれ調べて糖分を摂取しています。

そんなとき思うのは、どんなにおいしいケーキ屋さんでも持ち帰りに30分以上かかるところには行かないということです。

そもそもケーキなんて繊細なものを電車に乗って押しつぶされたらたまらないので、基本的にイートインがあるところか家・会社の近辺にしか行きません。

しかしおいしいと有名でイートインがあるところは常に激戦で、30分ほど待たされることもざら。

おいしいケーキが待っているとわかっていても、そんなに待ってまで…と思ってしまいます。

なぜこんな話をしはじめたかというと、このケーキ屋さんの近くにある個人経営の喫茶店ってもっと有効活用できるのでは?と思ったからです。

マスターがひとりでやっているような、いわゆる昔ながらの喫茶店というのはコーヒーにこそこだわっていてもケーキはすべて業務用だったりします。

もし私が食べログトップに入るような人気ケーキ店の近くで喫茶店をやるとしたら、そのお店のケーキに限定して持ち込みOKにすると思います。

もちろんお互い同意の上、万が一食中毒や事故が起きた場合の責任の取り方など事前に契約を交わしておく必要がありますが、その方が絶対にお互いにとってWin-Winだからです。

ケーキ屋さんにとっては、近くにイートインできる場所が増えることで遠方からのお客様を取り込みやすくなる。

喫茶店にとっては、仕入れの手間が省ける上に集客効果が見込める。

そして訪れるお客様にとっては、おいしいケーキとコーヒーを、せわしないショップの一角ではなくゆったりした喫茶店で楽しむことができる。

ケーキを食べ終わった頃、「この後どうしようか」と悩むタイミングで喫茶店にちょうどよくそのエリアのお散歩マップがあれば、近くのショップに立ち寄る確率もあがります。

"面で考える"ということは、そのエリアオリジナルのクーポンやポイントカードを作ることではありません。

お互いがゆるくつながり、ある店に欠けている機能は別のお店が補う。

エリア全体を大きな百貨店ととらえ、それぞれの価値をまちに提供していくことなのだと思います。

この流れを考えたとき、以前書いた「小売店も、ゆるいつながりの時代へ」という記事をふと思い出しました。

記事でも紹介しているhanareはまさにまち全体をホテルに見立てた取り組み。

既存の店舗や商店街が急にhanareのように綺麗なつながりを構築することは難しいですが、自分のお店という"点"に人を集めようとするのではなく、どうすればそもそもこのエリアに来てもらえるのかと視座を少し高くするだけで見えてくるものが変わるような気がします。

それぞれが独立した店舗でありながらも、ゆるく繋がっている。

大手資本の商業施設と違って全員の足並みを揃えるのは難しいけれど、だからこそここにしかない面白さが生まれるのだと思います。

きっとこれからはそういうゆるいつながりを構築できるまちが強くなる。

そんなことを考えながら、最近まちを歩いています。

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最所あさみ

これからの、小売の話をしよう。

ショップは、ただモノを"売る"だけの場所ではなくて。そしてお客様は"買ってくれる"だけの相手でもなくて。明日がくるのが楽しみになるような、そんなショップがそこら中にある世界について考えたことを書いていきます。 (photo by tomoko morishige)
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