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居場所づくりは、自分を表現することからはじまる #noteでよかったこと

いつのまにかnoteが自分の生活の大きなウェイトを占めるようになってきて2年近くが過ぎた。

そういえばまだ2年くらいなんだ、と振り返ってみてびっくりした。
そして、たったひとつのサービスが1000日も経たずにここまで人生を変えることがあるのか、と他人事のように思う。

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はじめて記事を書いたのは2016年のこと。今感じたことを何かに書き留めておきたくて、何かの機会に登録していたアカウントを開いてはじめての記事を書いた。

今思い返してみても、このときnoteを選んだ自分は本当に運が良かったのだと思う。

ただ自分が思ったことを書きたくて、何の野心もなくふわっとはじめたnote。2年半後には3万もの人にフォローされるアカウントになるなんて、まったく想像もしていなかった。

その後少しずつフォロワーが増えて読んでくれる人が増えるにつれて、自分を取り巻く世界がどんどん変わっていった。

ただnoteをコツコツ書いていただけの私に会いたいと言ってくれる人が出てきたり、相談したいとか仕事がしたいとか、信じられないことがたくさん起きた。

「noteでよかったこと」なら、100個以上挙げられるし何時間でも話せる。「noteで人生が変わった人ランキング」があったとしたら、少なくともトップ3には入る自信もある。

独立できたことも、今NewsPicksにいることも、マガジンを買ってくれるほどの人たちと出会えたことも、社内外のいろんなつながりが生まれたことも、全部全部noteのおかげだ。

ちょっと前にnoteフェスに登壇した時に感じたのだけど、あそこに登壇した人の中で私が一番『何者でもないやつ』だと思う。
言い換えれば、『note書いてるだけのやつ』だ。

別にそれは自分を卑下しているわけじゃなくて、むしろ『何者でもないやつ』でもnoteユーザーの代表選手のような顔をして登壇したりできるってすごい夢のある話だな、と思ったのだ。

だからこそ何者でもないやつとして、他の人たちの励みになれたらいいなと思うし、私が持っているノウハウはできるだけ共有していきたいと思っている。

私がたくさんnoteで恩恵を受けたように、「noteでよかったこと」をもっとたくさんの人に感じてほしいな、と思うのだ。

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「noteでよかったこと」は無限にあるけど、あえてひとつだけ「noteでよかったこと」を挙げるなら、『自分の居場所ができたこと』だなと私は思う。

今家族のように付き合っている人たちはみんなnoteがきっかけになって仲良くなった人たちだ。

ちょうどこないだ自己肯定感の話をしていたら『あさみは自己肯定感を得たっていうより、忘れていた自己肯定感を思い出したって感じだよね』と言われて、『思い出した』という表現はたしかにぴったりだなと思った。

そして私が幸運だったのは、自分のnoteが読まれるようになったことと素敵な人たちに出会って仲良くなった時期が同じだったということ。

もし居場所がないままにフォロワー数だけが伸びていたら、きっとどこかでバランスを崩していたと思う。

まわりからの期待値が上がれば上がるほど、『何かができる私』じゃなくていい場所が大切になるんじゃないかと私は思っている。

私はたまたまタイミングもよくて今こうしてたくさんの人が読んでくれて、noteを通して職業人としてもいろんな道が開けたけれど、それ以上に自分だけの居場所ができることこそが、発信することの醍醐味なんじゃないだろうか。

仕事が増えたとかマガジンで収入の口が増えたというのも素晴らしいことだけど、自分の書いたことに共感してくれて、自分も相手の書いたことに共感できて、みなまで説明せずとも『うんうん、わかる』と言い合える人たちを得たことの方が、私にとってははるかに大切な「noteでよかったこと」だ。

だから、フォロワー数やスキの数に一喜一憂せず、お互いの創ったものを心から『すごくいいね!』と言い合える人に出会えるかを大事にした方が、心身の消耗が少ないんじゃないかなと私は思っている。

毎日書かなくたっていいし、たまにはゆるいものを書いたっていい。

そういう懐の広さがnoteのよさだと思う。

私はよくいろんなところで『noteはやさしいインターネット』という話をするのだけど、これまでののし上がっていくスタイルの幸福とはまた違う、自分だけのオリジナルな幸福に出会えるプラットフォームとして、これからもnoteが発展していくことを心から願っています。

これを読んでくださったみなさんにも、noteを通じて自分だけの居場所ができますように。

noteへの無限の感謝と期待と愛を込めて。

2018.11.3 最所あさみ

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