「やりたい」と「やる」は似て非なるもの

世界が注目した米大統領選は、予想を覆してドナルド・トランプの勝利となりました。

これからアメリカ、ひいては世界全体がどうなっていくのかあちこちで議論されていますが、大半は「結局何も変えられないだろう」という意見のように思います。

私も同じように考えていて、なぜならば「やりたい」と「やる」は全く違うものだからです。

彼の主張する「やりたい」ことは例えば下記のようなものがあります。

・メキシコとの国境に壁を作って移民の入国を阻止する
・イスラム教徒とシリア難民のアメリカ入国を認めない
・TPPからは離脱し、輸入品には関税をかける
・Apple製品はアメリカで製造させ、アメリカ人の雇用を守る

確かにアメリカ人にとってこれができたら最高だ!ぜひやってくれ!と感じるものだと思いますし、これをできる人を支持したくなる気持ちもわかります。

しかし同時に「どうやって?」の視点が抜けているようにも思います。

ただやりたいと言うだけなら小学生でもできます。

誰もがやりたいと思っていても、それをとりまくしがらみや利害関係から実現できていないことが大半のはず。

もしかしたらトランプのブレーンの人たちの中にはもっと具体的な政策があるのかもしれませんが、私がアメリカ人だったらただやりたいというだけで「やりきる」意志のない人をリーダーにはしたくないなと思います。

本当にやりきる人は例え仮説だとしても自分の中に"How"を持っていて、その主張を裏付けるだけの経験を語れる人。

選挙に限らず、相手の言っていることがただ「やりたい」だけの夢物語なのか、「やりきる」ことができる人なのかを見極める力をつける必要があるような気がします。

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これは米大統領選だけではなく日本の選挙もそうですが、「やりたい」と考えている政策だけを主張して、具体的にその財源はどうするのか?それによって影響を受けるであろう国・地域との調整見通しはついているのか?廃止するのであればそれに代わる仕組みを作れるのか?といった「どうやって?」の視点があまり報道されないような気がします。

有権者の大半は忙しいので、候補者の経歴や具体的な政策まで調べた上で投票するという人は少ないのではないでしょうか。

一人一人の意識をあげることも必要ですが、メディアも各候補者の「やりたい」というわかりやすい主張だけではなく、もっと"How"を掘り下げて本気度を測るようなコンテンツを増やしてくれるといいなと改めて感じた米大統領選でした。

画像出典:MAG2 NEWS

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最所あさみ

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「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、考えたこと。組織や働き方、伝え方、モチベーションといったワードに関心があります。 (photo by tomoko morishige)
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