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さて、そろそろ今年のGG賞予想が楽しい季節がやってまいりましたよ

いよいよペナントレースも終盤戦!
広島は本拠地・マツダスタジアムで胴上げか!?と大盛り上がりですね。
(ソフトバンクのことはそっとしておいてくださいっ!)

144試合中すでに120試合以上経過したということで、守備ラブ勢としてはそろそろGG賞が楽しい時期です!

ちなみにGG賞とはなにかというと…

正式名称は三井ゴールデン・グラブ賞。守備力に卓越した選手を、ベストナインと同じ選出方式によって表彰する賞で、プロ野球記者による投票を行い、得票数のいちばん多かった者が受賞となる。有資格者は、規定投球回数以上投球している、または所属チームが行った年間試合数の3分の1以上登板している投手と、チーム試合数の2分の1以上同じポジションで出場している捕手・野手。(Wikipediaより)

つまり!端的にいうと!
"今年最も守備の評価が高かった選手"
に贈られる賞なのです!

ただこのGG賞は、投手の勝利数や防御率、打撃の首位打者やHR王とは異なり、「プロ野球記者による投票を行い、得票数のいちばん多かった者が受賞となる。」というのがミソ。

データだけではなく、主観に大いに左右されるタイトルなんです。

だからこそ、終盤になってくるとおおよそ予想がつく他のタイトルよりも長く予想で楽しめるのが個人的にお気に入りのポイント。

あと新人王も同じように記者の投票で決まるので、ギリギリまで楽しめます。

さてそんなGG賞ですが、去年の顔ぶれはこちら。

【セ・リーグ (2015年)】

【パ・リーグ(2015年)】

投票なので、やはり優勝チームは多めに選ばれがち。

去年はセ・リーグがヤクルト、パリーグがソフトバンクの優勝だったのでそれぞれ3人ずつ選ばれています。

ちなみにセ・リーグは菊池・鳥谷・丸の3人が3年連続受賞中。
今年は優勝補正もあるので菊池・丸の4連覇もあるかも!?期待大!

パリーグは松田・今宮が3年連続受賞中。
今年は今宮さんのGG賞は危うい気がするぞ…!

こんな感じで、連覇できるかどうかを見るのもGG賞の楽しみのひとつ。

個人的には2004年から2009年までアライバが二遊間でGG賞取り続けたのが印象深い…。

意外と同一球団内の二遊間が同時受賞って少ないんですよね。アライバはやっぱり別格!

安定の坂本?優勝補正の田中広?ギリギリまでわからない緊張感漂うセ・リーグ。

さてさて今年のGG賞は!?ということで、とりあえずGG賞の華ともいえるショートについて考察します。(体力的にショート分しかやりきれなかった…!)

GG賞はチーム試合数の2分の1以上同じポジションで出場している野手が対象なので、今のところ対象者はこちらの6名。

投票で決まるので指標は関係無いとはいえ、やはり優秀な選手は指標にも現れるのでUZR、併殺奪取、守備率の3つで見ていきます。(本当は守備範囲とか肩の強さとかもっとたくさんあるんだけど…)

出典:1.02 Essence of NPB公式(いずれも9/3時点)

ちなみにUZRは簡単にいうと「リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか」の指標。
うちのショートは他球団のショートに比べてどのくらい守備うまいのかなーということがわかる指標です。

ちなみに単純なUZRだと試合数が多いほど有利な指標になってしまうので、今回は1000イニングあたりUZRを使ってみました。

併殺奪取はいわゆる"ゲッツー"をいくつとったか。
これはセカンドやファーストの選手との連携もかなりかかわってくる指標ですが、ゲッツーは内野守備の中でも花形プレーなので記者の心証に大きく影響すると思われます。

最後の守備率は「選手が守備に関わった回数のうち失策をしなかった率」。
この数字が大きければ大きいほど、ミスの少ない堅実な守備をする選手だということがわかります。

早速この3つの指標を見てみると、
「順当にいけば今年のセ・リーグGGのショートは坂本で決まりかな」
という印象です。

守備率は6人の中で一番悪いですが、ファーストのあの人がアレなのとセカンドをころころ変えられちゃうので今年は大変そうだった坂本氏。。。

坂本といえばつい最近のこのプレーがサイクーでしたね。メジャーの試合かとおもた。

ちなみに二塁手革命・菊池と組ませるとこんな美しいことになります。
いかに内野守備が組む相手次第で大きく変わる繊細なものかがわかる動画…!

ああこの二遊間、本当に美しい…(ため息)

そんなしゃかもとさんの2016年ファインプレー集はこちら!

去年は坂本だろうなと思ってたらまさかの鳥谷で「!?」ってなったので今年こそ!坂本にGGを!

対抗馬としては中日・堂上も相変わらず堅実な守備。
この子は気づけばそこにいる感がすごい。

あと優勝補正で田中広輔の可能性もあるなー。
セカンドの神・菊池のおかげもあって併殺奪取数がすごいことになってるので、記者の心証もよさそう。

総合の印象としては坂本かなと思いますが、
坂本のポカによるマイナス<田中広の併殺奪取によるプラス
の印象が大きくなった瞬間に田中広に持ってかれそうな雰囲気。。。

しゃかもとさんがんばってー!

今宮が王座陥落!?安達と中島卓の一騎打ちになりそうなパ・リーグ。

対してパ・リーグはというと、3年連続受賞の今宮の成績があまり振るわず?

出典:1.02 Essence ofNPB公式(いずれも9/3時点)
※西武は規定に達している選手なし

1000イニングあたりのUZRは安達が上ですが、単純なUZRは中島卓の方が上なので、印象という意味では併殺奪取数も圧倒的に多い中島卓が有利かも?

守備率は僅差ながら今宮がトップとはいえ、その差はたった0.01。

今年はとうとう卓ちゃんにGG賞が…!?というワクワク感がとまりません。

ちなみにパ・リーグTVがまとめている「おしゃれプレー」なる謎のまとめにも卓ちゃん頻出です。

けっこう派手なファインプレーも多いので、記者の印象に残っていそう。
打撃面でも巧打&カットマンという堅実なイメージがあるので、そういう意味でも優勢な気がします。

ファインプレーまとめ系のキャプションに使われてることも多いので、今年は卓ちゃん推しの年なのかな?

でも個人的には安達もすごくタイプ。

安達のファインプレーまとめのはじめの2つの送球の速さたまらない…。

あとこの動画の2つ目のプレーも最高です。

捕球から送球までの時間が短い子がタイプなので安達はかなり好みに近い。

パ・リーグに関してはやや卓ちゃん優勢ながら、安達も十分GG圏内、っていう感じでしょうか。

ショートだけでめっちゃ疲れた。

指標3つとファインプレー集眺めてただけなのにものすごく疲れた…!

ということで、二塁手までがんばろうと思ったけどショートだけで勘弁してください。

二塁手の指標はちゃんと比較してないけど、セ・リーグは菊池一強なのでもはや考察は必要ないとして、パ・リーグは誰かなあ…。
藤田も悪くないけど印象的には田中賢介な気もする。誰か代わりに考察してください。
(ちなみに哲人さんがGGとるには菊池をメジャーorパ・リーグにいかせるか、自分がパ・リーグいくorポジションかえるしかない気がする。菊池と真正面から戦える二塁手なんて向こう5年はでてこないだろう)

そんなこんなで勝手に今年のGG賞を予想してみましたが、絶対的な数字に裏付けられた賞ではないだけに、結果に対してもあれこれ言えるのがまたひとつの楽しみ。

「私は◯◯だと思ったんだけどなあ」
「あのプレー見たら▲▲に投票するでしょう!」
と野球ファン同士でやいのやいの言い合うのが楽しい。

ということで、シーズンもあっというまに終盤戦!
残りの20試合弱も、美しい守備を求めて神々たちのプレーを熱く見つめていきたいと思います。

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