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夏の大三角関係/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第51弾は

夏の大三角関係

2015年6月24日発売のミニアルバム
BOYSに収録されている曲。

シンセサイザーの音がメインに
転調が目立つ曲。
イントロのフラメンコ風の
ギターリフは爽やかな夏の印象。

歌詞のストーリー性も
ハチャメチャ感満載な
曲になっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

メンバーが思い切り音で遊んだ異色の楽曲。キーボード金澤ダイスケのシンセサイザーが曲全体を彩っており、山内の頭のイントロのガットギターも非常に印象的。歌詞は、山内が書いた歌詞を元に加藤が加筆して制作されており、フジファブリックらしい言葉遊びがふんだんに散りばめられた楽しい1曲になっている。

フジファブリック BOYS ライナーノーツより


ーー「夏の大三角関係」のイントロに 出てくるアコギのラテンっぽいカッティングにも耳を惹かれました。【インタビュア】

そこは、 ガットギターのフィンガー・ピッキングです。 「夏の大三角関係」は、 ジプシーキングスみたいな曲があったら面白そうだなと思って作ったんです。 ただ、これもそのままやるんじゃなくて、ちょっと変えないと面白くないというのがあって。 それで、最初は本格的なスパニッシュっぽく弾いていたのを、あえて簡単なパターンに変えました。 そこは、なんかビートも“お間抜けディスコ” みたいになっているから(笑)、 “上手いやろ?” みたいに聴こえるのは嫌だったんです。 速弾きとかもそうだけど、プレイ自体にパワーがあるものは入れ場所を考えないとダメなんですよね。そうしないと、寒いことになってしまう(笑)。(山内総一郎)

GiGS 2015年8月号より



ーー続く3曲目の「夏の大三角関係」というユニークなタイトルを見た時に、絶対に加藤さんが絡んでいるのでは?と思ってクレジットを見たら、作詞欄に加藤さんの名前がありました(笑)。【インタビュア】

はい(笑)。(加藤慎一)

まさにタイトルも加藤さんのアイデアで。星座の大三角形と絡めて考えたようなんですけど、 実はまったくロマンチックな歌ではないという(笑)。(山内総一郎)

ーーだよね(笑)。本当は彼女と花火大会に出かけるつもりが、ドタキャンを食らって落ち込みつつも、 気を取り直して友達を誘って出かけてみると、人ごみの中に他の男と一緒にいる彼女を見つけたという、まさに夏の大三角関係状態が勃発と(笑)。で、その歌詞は、加藤さんと総君の共作になっているんだけど。【インタビュア】

もともと僕が先に歌詞を書いて。でも何か物足りないなあと 思って。しかも曲の始まりがフュージョンっぽいコード進行で駆け上がるフレーズがあって、そこにいきなりガットギターが夏っぽい音色で入ってきて、その後にディスコビートになるという、ある意味、むちゃくちゃな展開で(笑)。 で、その曲のユニークさに比べて、歌詞が少し弱いなあと。もうちょっと振り切ってもいいかなと思って、 そこを加藤さんに考えてもらって。(山内総一郎)

三角関係の設定とか、ストーリーの流れは変わらず、“そこのけそこのけ一等賞”という言葉も もともとあって。そこから“驚き桃の木/きっと嘘”とかを作りつつ。(加藤慎一)

そこの表現が僕的にはかなり好きなんだよね。(山内総一郎)

あ、どうもありがとう(笑)。(加藤慎一)

ーーでも、この曲はホントに2番の歌詞に入った途端に、悲惨な歌になるよね(笑)。【インタビュア】

ハハハ(笑)。(全員)

場面がグッと動きますよね(笑)。(山内総一郎)

ーー“人ごみの中視線の先に/ 夜店に向かう君を見つけた/ヒヤリ冷たく/背筋が凍り/ありえないだろこの光景はなんだ?” と(笑)。【インタビュア】

せっかくドタキャンを忘れ楽しもうとしていたのに、可哀想な男です(笑)。(加藤慎一)

―――しかも、その見つけた“日に焼けたお兄さん”に近づいて肩に手をかけるという、勇気ある行動!【インタビュア】

そうなんです!(山内総一郎)

ーーそして“忘れぬ夜になりそうだ”という、これはすごい話だ!(笑)【インタビュア】

その“思わず肩に手をかける”という勇気は、普通はないですよ。(山内総一郎)

―――というか、今までのフジファ ブリックなら僕は君の幸せを見送った”みたいな歌詞で行きそうなところなのにね。【インタビュア】

そう。そこまでの行動に行かない人が多い中で、夏だし、そういう人が出てきてもいいのかなと(笑)。(加藤慎一)

だからおそらくこの歌の主人公は、フジファブリック史上いちばん強い男なんじゃないかと。(山内総一郎)

ーーまあ、日に焼けた男のほうが 見た目も体格的にも強そうなイメージだけどね(笑)。【インタビュア】

そうそう(笑)。その男の肩に手をかけるわけですから(笑)。 でも、一度そこが議題に上がってたんですよ。ここは手をかけないほうがいいんじゃないかと。だけど加藤さんが「ここはオレらの願望を入れてもっと前に進んでみよう」と。そんな、ライザップ的な人に手をかけるなんて(笑)、普通はできないと思うから、逆にやってみようと。(山内総一郎)

ーーなるほど(笑)。そして“くだらん日常が/消し飛んでしまった” というほどの勢いで手をかけたわけだ!【インタビュア】

そう!そして手をかけちゃったもんだから“忘れぬ夜になりそうだ”という(笑)。(加藤慎一)

ーーなるほどね(笑)。だけど“夏の大三角関係”と言ってるけど、 三角関係だと思っているのは、この肩に手をかけた主人公だけなんだよね。【インタビュア】

そうそう(笑)。(加藤慎一)

そこがいいんですよ!三角関係だと思っているのはキミだけだと(笑)。(山内総一郎)

ーーそう! もう完全にライザップ男に持って行かれている状況だもんね(笑)。【インタビュア】

そうなんです(笑)。そこが “BOYS感”なんじゃないかと。(加藤慎一)

Talking Rock! 2015年7月号より


実はそのストーリーとは別に、アレンジの面でもひとつのストーリーがあって。それもまた“BOYS感”というか。“Perfumeを聴いて音楽に目覚めた二十歳くらいの4人組のバンドが作った曲”という設定がある んですよ。

ーーえ?マジで?(笑)【インタビュア】

Perfumeのような音楽をやりたくて、とりあえずバンドを組んでみて。 初めて曲作りに挑戦して、真剣にやった結果、こうなっちゃったみたいな(笑)。だからこのバンドの4人も最終的にすごく悩むことになるんです。なんでこんなに音が違うんだ!と(笑)。 なぜPerfumeのようにならないんだ!と(笑)。(山内総一郎)

ーーなんというストーリー!(笑)【インタビュア】

だから、スタジオのエンジニアの方にもそこから説明して(笑)。 もちろんPerfumeのサウンドなんて、普通にやっても簡単には作れないし、中田ヤスタカさんのサウンドはむちゃくちゃカッコいいので、かなりのハイレベルなんですけど。でも、一応そこを目指しつつも、まったくサマになってない感じに仕上げたいと(笑)。(山内総一郎)

―――ハハハ(笑)。でも、そういう アレンジワークの中で、いちばん笑ったのが、最後のエンディングで開けて爽やかに終わるじゃない(笑)。【インタビュア】

そう!そこはダイちゃんにイメージを伝えたら、すぐにそのフレーズを弾いてくれて、バッチリみたいな(笑)。だからディテールには細かく拘って“打ち上げ花火”のところのキーボードのピューンというフレーズとかもダイちゃんのアイデアで。(山内総一郎)

そう。その辺はかなり拘って作りましたね。(金澤ダイスケ)

Talking Rock! 2015年7月号より

1冊の雑誌のインタビューだけで、
かなり曲のことを語っていますね✨

この曲を聴いたときに
コンセプトがしっかりしてる曲だな
という印象ですが、
インタビューを見るとそれが際立っています。

あと歌詞だけではなく、
曲のアレンジのコンセプトもあり、
“Perfumeみたいな曲を作りたい
20歳ぐらいの4人組バンド”
個人的に聴いた時になんとなく
曲がPerfumeっぽく感じましたが、
意図的に作っていたとは思いませんでした(笑)


歌詞について

この曲の歌詞は深く解釈せずとも、
すぐに情景が分かるので
なんだか個人的にツボです(笑)

誰かこの歌詞で実写映画か、
アニメ作って欲しいくらい!

ここからは個人的な妄想解釈が始まりますw
温かい目で見ていただけたら幸いです(笑)

本当は二人で見てるはずだった
夜空弾ける 打ち上げ花火
悲しい声で急なキャンセル
気にしてないと 話合わせた

少しモヤモヤしているけど
いつもの仲間よ紛らわせてくれ
ちょっとしたユーモアで
ちょっとしたユーモアで

そこのけそこのけ一等賞
引きずる思い振り切って
くだらんくだらん日常が
消し飛んでしまえば

構わんこちとら劣等生
後先なんてどうにでも
何も気にせぬオレたちの
全力で向かう心

夏の大三角関係1番の歌詞より

好きな子(仮名A子)を花火大会に
せっかく誘えたのに急なキャンセル。
でも嫌われるのが嫌だから、
話を合わせて終わる。
仕方がないから、
いつもの友達と花火大会へ行く。
という流れの1番の歌詞。

ドタキャンされた主人公は
山内総一郎さん(少年Y)で、
“いつもの仲間”は
金澤ダイスケさん(少年D)と
加藤慎一さん(少年K)っていう
勝手なイメージ(笑)

人ごみの中 視線の先に
夜店に向かう君を見つけた
ヒヤリ冷たく 背筋が凍り
ありえないだろ この光景はなんだ?

軽いその足取りの横に
ただならぬムードの
日に焼けたお兄さん
ちょっと待て誰なの
ちょっと待てないかも

驚き桃の木 きっと嘘
たまらん後ろ追いかける
わからんわからん状況が
焦りを押し上げる

渦巻く気持ちが急上昇
縮まる距離に息荒く
何を気にするオレたちの
全力で向かう心

夏の大三角関係2番の歌詞より

花火大会の会場に到着。
人混みに揉まれながら歩いて、
ふと前を見ると、
なんとA子を見つけた!
だけどそれと同時に
背筋が凍る光景を目の当たりにする。
なんとA子の隣にライザップ風の
ムキムキで日に焼けた男がいた。
「もう誰やねん!」といわんばかりに、
少年Yは、少年Dと少年Kを
引き連れて二人を追いかけるのであった(笑)

そこのけそこのけ一等賞
思わず肩に手をかける
くだらんくだらん日常が
消し飛んでしまった
夜空に輝く一等星
忘れぬ夜になりそうだ
何を気にする夏の日の
全力で向かう心

夏の大三角関係ラストサビ歌詞より

必死に追いかけた勢いと
A子を取られて悔しい気持ちが
渦巻きながら、
少年Yは思わず男の肩に手をかける。
それを後ろから見守る少年Dと少年K…

その後どうなったか不明だが、
修羅場になったことには間違いない。
くだらない日常も消し飛ぶくらい、
忘れない夏の夜になったみたいだ。

そして少年Yは三角関係だと勝手に
空回りした上に、撃沈して終わると(笑)

歌詞のストーリーが
ドロドロになりすぎないように
言葉遊びがクッションに
なっているのがこの曲の歌詞の
良い部分でもありますね✨


個人的な話

BOYSの初回限定盤を
フラゲーしたときの写真。


この曲を初めて聴いたときから、
山内さんのと金澤さんと加藤さんが
歌詞の物語の情景にパッと出てきて、
自分の中で妄想が繰り広げられてました(笑)

それが楽しくて当時、
めちゃくちゃリピートして
聴いていました。

ライナーノーツにも書いてた
キーボードが曲全体に広がっているのも
個人的にツボで…😍
BOYSの収録曲の中で1番スキな曲です😆


BOYSとGIRLSのミニアルバム発売後

BOYSとGIRLSの曲を引っさげた
ライブツアーの思い出のカラーチケット。


この2枚を引っさげてのツアーを行い、
曲を披露されたわけですが、
なんとツアーでBOYSから夏の大三角関係
GIRLSから裸足のバレリーナ
披露されませんでした😭

個人的にツアー行けたのに
夏の大三角関係を聴けなかったのが悲しい…😭

これからライブで
聴けないのかと思いきや…
BOYS発売から2年経った2017年。
フジファブリック主催の2マンライブ
フジフレンドパークで
Perfumeとライブした時に
夏の大三角関係が披露されました!

残念ながら私は育児中で行けず…😭
でも、Perfumeとのライブで
やってくれるのでは?と予想してました(笑)

「Perfumeが大好きな男子のバンドが、自分たちもPerfumeみたいな曲を作りたいと思ってバンドを始めた」という設定で作ったという「夏の大三角関係」を初めてライブで演奏した。

ナタリーの上記リンクより抜粋

そう、この曲はPerfumeみたいな曲に
したいという意味も込めて作られたから。
この時を待ってたんじゃないかと
言わんばかりに披露されたのだ😍

でも、個人的にやっぱりワンマンライブでも
聴きたいのが本音です(笑)
是非夏フェスにでもお願いします!!🙏(切実)



いかがだったでしょうか✨
夏の大三角関係を
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨


また次も気まぐれで一曲ずつ
紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨



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