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音の庭/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第112弾は

音の庭

2021年11月24日発売の両A面シングル
君を見つけてしまったから/音の庭に収録の曲。

NHKのみんなのうたの
2021年の10月、11月の曲として
起用されています。

暗めで不穏な雰囲気をまといながら、
サビでは盛大に盛り上がる
歌詞にもあるように
ワルツを取り入れた曲。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューなどを
下記に紹介させていただきます。

例えば「ラジャ・マハラジャー」ではインドの音階を使ってエキゾチックな雰囲気でありながらも、それをすごくポップに聴かせていたように、この曲だと短調だけど踊りたくなるような拍子感で、暗いだけ、明るいだけじゃない“異物感”のようなものが「みんなのうた」なんじゃないかなと思っているので、まずはそこを楽しんでもらいたいです。詞の内容としては、今は心閉ざしてしまいがちなご時世ですが、なかなか外に出られないながらも気持ちだけでも開いていけるような、そんなメッセージを込めました。自分たちが聴いてきた「みんなのうた」って本当に超一流のミュージシャンが参加していて、そのパワーっていうのは「こんな曲でいいんでしょ?」みたいな感じでは絶対に伝わっていなかったと思うんです。だからこそ、僕らも「本気で」って言ったら堅苦しいですけど、でもマジでいい曲作ろうっていう気持ちがないと誰にも伝わらない気がしていたので、「相手は子どもだからこのくらい分かりやすく」というようなことは考えませんでした。(山内総一郎)

NHKテキスト みんなのうた 2021.10>>11月号より


普段はバンドサウンドでやっているのでそういうやり方もあったのですが、今までフジファブリックとしてやってきた中で、自分たちには自分たちなりの“「みんなのうた」といえば”というアレンジができるんじゃないか、となり、僕ら思う“「みんなのうた」らしさ”に挑戦してみました。「みんなのうた」には、テレビをつけた瞬間いつもと違う世界に連れて行ってくれるような楽曲がたくさんあるので、この曲の持っている、ワルツだけどどこか無国籍な雰囲気をいろんな楽器で出せたらいいなと思いました。(山内総一郎)

NHKテキスト みんなのうた 2021.10>>11月号より

ーーこれは「みんなのうた」で流れることを前提に作ったんでしょうか。【インタビュア】

サウンドは特にそうですね。(山内総一郎)

ーーそこでダイちゃんが高い集中力を発揮したんですね。【インタビュア】

山内くんから今年のお正月にデモが送られてきたんで、 それを〈こんな感じ〉〈あんな感じ〉みたいにアレンジして。でも出だしのギターのマイナーなストロークがすべてだなと思って。(金澤ダイスケ)

ーーちょっと不穏な感じのね。【インタビュア】

そうそう。あれを聴いた段階でわりとイメージが湧いたんですよ、僕の中で。(金澤ダイスケ)

そこには僕ら3人にとっての〈みんなのうた像〉みたい なものがあって。例えば〈メトロポリタン美術館〉とか〈こだぬきポンポ〉とか〈赤鬼と青鬼のタンゴ〉とか、どれもちょっと暗めの歌謡曲っぽいというか、マイナー調の3拍子だったりワルツっぽい曲だったり。そういう僕らの世代における「みんなのうた」のイメージがあったんで。(山内総一郎)

僕らが聴いてた頃の「みんなのうた」って、ちょっとトラウマが残ったり少し怖い感じがあったんですよ。ブラックファンタジーじゃないけど、そういう要素がこの曲にもあると思っていて。(金澤ダイスケ)

ーー正直に言うと、こんなアレンジも自分たちでできるんだ!っていう擬きが一番大きかったです。【インタビュア】

けっこう僕らって、実はアレンジも得意なんですよ(笑)。(山内総一郎)

そうですね!(笑)(金澤ダイスケ)

あと、この曲自体けっこう早くにできてたこともあって、 アレンジに時間をかけさせてもらったっていうのもあると思います。(山内総一郎)

ーーあとこの歌詞。山内総一郎、大人になったなって思いました。【インタビュア】

そうですかね?(山内総一郎)

ーーどうですか、加藤さん。【インタビュア】

どうでしょう……。 ま、子供にもちゃんと向けられてる歌ではありますよね。(加藤慎一)

確かにそうですね。だって〈つやつやお花 小鳥さん〉ですから。(山内総一郎)

あ、確かに。たぶん10年前にこういう言葉は選ばなかったかもしれない。だからって曲自体は子供向けってわけでは全然なくて。(加藤慎一)

ーーそうそう。だから大人じゃないと書けない。【インタビュア】

なるほど。(加藤慎一)

そういえばそうかもね。(山内総一郎)

音楽と人 2022年1月号より


ーー「音の庭」の話から伺いたいです。 詞曲のクレジットは山内さんですが、どのような想いを背景に作られましたか?【インタビュア】

この曲はアコギの弾き語りから作ったんですけど、Aメロのマイナー調でワルツっぽい部分はもともとあったんですよね。 ちょうど 『みんなのうた』 の話をいただいたときに最初に思ったのが、 僕らが子供の頃に聴いていた 『みんなのうた』 の音楽って、明るいだけじゃなかったよなっていうことだったんです。 トイレに行けへんくなるくらい怖い曲とかもあったなって。(山内総一郎)

あったよね、 ちょっとトラウマになりそうな曲というか。(金澤ダイスケ)

そうそう。 僕らの世代ならではの記憶なのかも しれないけど、せっかくなら、そういう感じの曲にしたいなっていうのがありましたね。 飲み込むときに喉越しが良すぎる感じにはしたくなかった。 むしろ、 大人になったときに「子供の頃に見たアレはなんだったんだろう?」と思ってもらえるくらい、 長いスパンで記憶に残るような曲にしたいなって。 なので、ストリングスも入れていますけど壮大になりすぎず、ちょっともの悲しさや寂しさがある感じがいいなと思ってダイちゃん (金澤) に書いてもらったり。 あと間奏部分にも僕らが 「トム・ヨークパート」 と呼んでいる (笑) 長い間温めていたアイデアを入れたりして。(山内総一郎)

シンセでもいろんな音を入れているし、音が詰まったおもちゃ箱みたいになればいいなと思って作りましたね。(金澤ダイスケ)

ーーベースはどうですか?【インタビュア】

温かいベースがいいなと思ったので、 セミアコースティックベースという穴が空いたベースを使っているんです。シリアルなAメロと華やかなサビの差が出ればすごくいいなと思っていましたね。(加藤慎一)

場面の切り替わりがはっきりした曲になったよ ね。 あと、 この曲のドラムはマバちゃん (mabanua) で、サンプリングしたドラムの音もマバちゃんが作っ てくれたんですけど、 マバちゃんと加藤さんのコンビも良かったですね。(山内総一郎)

ーー歌詞は、"今日は雨降り パラ パッパラ/ケバ ケバ毛布 飛び出して/ハミガキしたら トゥル トゥ トゥル”と、 歌い出しから擬音が効果的に使われていますね。 聴いていると、 自然や生活の中に溢れている音の豊かさに気づかされるような曲だと思いました。【インタビュア】

口が喜ぶような歌詞が書きたかったのかな。 こういうオノマトペ的な表現っていうのは、意味を伝えるよりも先に何かを想像してもらえるような余白を作れる表現だなと思いますね。(山内総一郎)


ーーちょっと子供っぽい感じがしつつ、 そこに深みを感じさせる表現ですよね。【インタビュア】

奥行きがありますよね。 あと、 「音の庭」に関して、これは歌詞の内容とは直接は関係ないんですけど、コロナで家から出ることができない状況があっ たり、 自分の知り合いに入院していてなかなか退院できない人がいたりして。 そういう状況や人に対し て、“また一緒に遊ぼう” “また一緒に踊ろう”と言いたい気持ちが自分の中にはあったような気がします。 そもそも僕は小さい頃、 そんなにアウトドアな性格ではなかったんですよね。 「山内くん、あーそーぼー」 なんて誘われることもなかった。 なので、 ちょっと憧れがあったんです、 友達が友達を呼ぶ声に。 昔の自分みたいな子でも、ちょっと外に出たくなるような曲になったらいいなっていう気持ちもあったのかもしれない です、「音の庭」は。(山内総一郎)

THE F1RST TIMESインタビューより

2021年の1月ぐらいからデモが出来上がり、
長いスパンで肉付けされた曲。
メンバーそれぞれの『みんなのうた像』を
思い出しながら作ったアレンジの
こだわりが伺える
インタビューになっていますね✨

コロナ禍のこともあり、
気持ちだけでも外に向けるようにと
願いが込められている
歌詞になっていると仰っています✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


音の庭 1番の歌詞解釈


今日は雨が降っている。
だけど、なんとなく
あの子に会える予感がする。
だから、包まっていた毛布から飛び出して
歯を磨いて支度した。

赤いサンダルを取り出して外に出る。
雨で濡れた花は艷やかに
小鳥は口を揃えて鳴きながら
あの子を待って歌っているようだった。

長い間会っていない人との
偶然の再会は
雨の粒のように確率が低い。
それほど奇跡が溢れている。

勢いで君の家に
会いに来てしまったけれど、
どうか扉を開けて顔を見せてほしい。
また昔みたいに手を繋いだなら、
水たまりを駆けて遊びに行こうよ。


音の庭 2番の歌詞解釈


今日は雨が降っている。
だけど白い傘をさして迎えに行くと、
あの子が笑ってくれる予感がする。

星の降る夜には2人きりで
ワルツを踊って過ごそう。
誰よりずっとそばにいて欲しい。
涙がこぼれそうになっても、
温めてあげるよ。
そして一緒に宝物を見つけよう。

・・・

…みたいな感じでしょうか。
主人公が子供の時によく遊んでいた
幼馴染のあの子に
会いに行くという設定で
解釈しました。

少し大人になりあの子と
連絡が取れなかったが、
急に会いたくなり、
昔遊ぼうと誘ったみたいに家に行き、
インターホンを鳴らす。
そして扉が開き、再会を果たす。

さらに大人になり、
今度は子供の時とは違う。
あの子への独占欲。

大人になったから、もう門限はないし、
夜まで一緒に遊べる。
歌詞ではメルヘンチックに
ワルツを踊るけど、
現実で言えば、ライブに行ったり、
ご飯食べに行ったりして、
一緒に楽しんだりできるから、
あの子には誰よりも自分の
そばにいて欲しいと願う主人公。

あの子の悲しみを
すべて受け入れるという覚悟も
含めて思いを伝えたのかは
分かりませんが、
そんな歌詞なのかなと想像しました。


個人的な話


音の庭
がみんなのうたに起用された時には
ついにフジファブリックも
親子で聴けるバンドになったんだなと
個人的に感動した思い出✨

わざわざみんなのうたを録画して、
音の庭を子供と一緒に見たりと
子供にもフジファブリックを
知ってもらうきっかけになりました✨

音の庭はシングル発売時のライブでも
披露され、配信もされました。
その時の動画が公式YouTubeにも
上げられていました。
音の庭は6:23ぐらいから流れます。↓↓

更にはフジファブリック山内総一郎さんの
40歳の誕生日ライブでも
音の庭が披露されていて、
映像化されています。
こちらのライブ映像は
フジファブリックではなく、
山内総一郎さんのソロアルバムの
初回限定盤にのみ収録されています。↓↓

更に2023年に発売されたシングル
プラネタリアの初回盤のBlu-rayに
2023年4月14日に開催された
中野サンプラザでのライブが収録されており、
音の庭も披露されています。

是非とも手に入れて、
ライブバージョンの
音の庭を堪能してみては
どうでしょうか✨


いかがだったでしょうか✨
音の庭
紹介させていただきました!!

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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