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浮雲/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第67弾は

浮雲

2002年10月21日発売のアルバム
アラカルトに収録。
その後、
2004年2月18日発売のアルバム
アラモルトに収録された。

どちらも音源は違っていて、
アラモルトの方が
現メンバーに近い演奏になっている。

全体的に暗い印象の曲調だが、
歌詞の情景と絞り出すような歌声に
不思議と愛しさと儚さを感じる。
志村正彦なりの故郷を歌った曲。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーー4曲目“浮雲” を。【インタビュア】

これはフルート。(加藤雄一)

フルートですね。武本俊一さんという友達に吹いてもらいました。 昔からフルートをやってる人で、 Dジャ音楽製作も出来る多彩な方なんです。(田所幸子)

フルートが合うんじゃないかなって。 入れたら気持ちいいんじゃないかなって。(志村正彦)

元々はライブでフルート風なフレーズを弾いたり、キーボードでやってたんですけど、やっぱり本物が欲しいなと思って。 間奏で熱いギターソロとフルートの競演が意外でいいと思います。(田所幸子)

俺このギターソロ結構いいと思う。(志村正彦)

俺も凄いいいと思う。(萩原彰人)

いいというか、ヘタクソ過ぎるんですけど、でもそれを熱く弾いてる気がします。(志村正彦)

ーーこのソロは?【インタビュア】

志村です。 あんな熱い、 感情的な叙情的な。(萩原彰人)

恥ずかしいくらい熱いね(笑)。(志村正彦)

クイップマガジン Vol.30より


ーー音源の事に。 プレデビュー盤の 「アラモルト」 ですが、出す事になったのはどんなところから?【インタビュア】

このコンセプトというのは名刺代わり的な1 枚というのを現メンバーで作りたいなと思って。 インディーズの時の音源も好きなんですけどメンバーが違うので。限定なんですけど出そうって話になって。 フジファブリックは色んなジャンルをやってるつもりなんで、それを網羅出来る代表曲的な物を選曲して作ってみようって感じです。(志村正彦)

ーーレコーディングで面白かった事は?【インタビュア】

「浮雲」って曲の最後の方で、 ダンダンダン!って持ち上がって行く所なんですけど、そこに変な音が入ってるんですね。 ドラムのシンバル チッチチッチみたいな。 それが最後のミックスの時に変な音が入ってるって。 結果ミスの音なんですけど、気付かない範囲の。それがメンバーが祭のリズムに聴こえて、サッコサッコサッコ。それがマツリズムとして(笑)、 爆笑してました。(志村正彦)

2時間ひっぱったな(笑)。(山内総一郎)

仕事にならなかったですね。(志村正彦)

4時とか5時。 一番笑える時間帯だから。(金澤ダイスケ)

クイップマガジン Vol.36より


今回はアラカルト発売時のインタビュー、
アラモルト発売時のインタビューを
紹介させていただきました。

アラカルトのインタビューでは
間奏のギターソロは
志村さんが弾いていると
仰っていました✨

下手くそだといいながらも、
熱く弾いてると肯定して
絶賛している志村さんの
ニヤリ顔が浮かんでいそうな
インタビューですね✨

あと、インタビューを読むまでは
アラモルト浮雲の最後の方の
ドラム音にミステイクが入ってるとは
知りませんでした。
個人的にはよく聴かないと
分からないですが(笑)

些細なハプニングを楽しんでる様子が
インタビューに書かれていて
微笑ましくなりますね😆


歌詞について

この曲の歌詞については志村さんが
ライブMCで、とある場所を舞台にした曲と
語っていましたね。↓↓

次の曲はあの、もっと久しぶりのような気がするんすけど、あの…富士吉田市…富士吉田民は、あの、山の方に…忠霊塔って分かります?あ…ありますよね?寺…のあの五重塔…あるんですけど…その……そこに僕はよく昔行ってですね、高校生の頃とか、中学生の頃とかよく行ってて…ま、そこがその…曲の中の歌詞にも…ちょっと出てくるんですけど、あの“いつもの丘”という…えぇ……歌詞に出てくるんですけど、その…丘…まぁ、山ですけど…を…舞台にした曲…浮雲という曲を聴いてください。(志村正彦)

フジファブリック Live at富士五湖文化センター 曲前MCより

フジファブリックのファンの中で、
浮雲といえば、
山梨県富士吉田市にある
新倉山浅間公園にある忠霊塔を
思い浮かべる方が多いはず。

志村さんは中学時代、高校時代と
いつもの丘を訪れ、
その時のことを思い出して
そこから見える富士山や、
富士吉田の町並みを思い浮かべながら
曲を書いたのでしょう。

ここから個人的な歌詞解釈になります。
温かい目で見ていただけると幸いです。

登ろう いつもの丘に 満ちる欠ける月
僕は浮き雲の様 揺れる草の香り

何処ぞを目指そう 犬が遠くで鳴いていた

雨で濡れたその顔に涙など要らないだろう

浮雲 1番歌詞より

月が満ち欠けする夜。
何処かに行きたくなる衝動に
いつもの丘が浮かぶ。

あの場所に登ると、
自分が浮いてる雲になった気持ちになる。
揺れる草の香りも心地よい。

遠くで犬が鳴いてるのを少し気にしながら
何処を目指すこともなく登り続ける。
すごく今悲しい気持ちだけど、
雨で顔が濡れて不思議と涙が出なかった。

歌いながら歩こう 人の気配は無い
止めてくれる人などいるはずも無いだろう

いずれ着くだろう 犬は何処かに消えていた

雨で濡れたその顔に涙など要らないだろう

消えてしまう儚さに愛しくもあるとしても

独りで行くと決めたのだろう
独りで行くと決めたのだろう

浮雲 2番歌詞より

人気ひとけもないので、歌いながら歩く。
こんな時間帯に誰もいないから、
“早く家に帰れよ”なんて止める人もいない。

いずれ頂上に着くだろうと
心の中で言い聞かせながら登っていたら、
犬の鳴き声も聞こえなくなっていた。

すごく今悲しい気持ちだけど、
雨で顔が濡れて不思議と涙が出なかった。
いずれ消えてしまうこの景色の儚さが
愛しく感じてしまっても、
不思議と涙が出なかった。

もうすぐこの地を出る。
独りでこの道に行くと決めたから。
この景色を目に焼き付けておこう。

・・・

……みたいな感じでしょうか。
音楽の道を志すと決めて、
富士吉田の景色を一望できる
いつもの丘で故郷の景色眺めて、
覚悟を決めたような。

いずれ消えてしまう儚さは
なんとなく富士山が見える景色のことを
指してるのかなとも解釈しました。

僕は富士山の麓、山梨県富士吉田市の生まれです。富士山は山梨県人が唯一胸を張ることの出来る誇らしいものですが、富士山の噴火はそれと同じくらい恐ろしいものでもあります。高さ日本一の山ですから被害も相当なものになると思いますし、僕の育った街の景色もどうなるか分かりません。(志村正彦)

東京、音楽、ロックンロール
2004.09.26「気になること」より

メジャーデビューをしてからも、
故郷のこと、富士山のことを気にしていた
志村さん。

浮雲はインディーズ時からある曲ですが、
常にこの日記の内容みたいなことを
気にしていたから、
曲にしていたのかなと思いました。


個人的な話

2014.7.12撮影の景色
なんとなくこのときの雰囲気が
浮雲の曲に合う気がした。


“歌詞について”でも触れましたが
やはり浮雲といえば、
山梨県富士吉田市にある
新倉山浅間公園の展望台からの景色。

フジファブリックのファンになり
浮雲の曲を知らなければ、
あの景色は見れなかったんじゃないかなと…
そんな記事を載せておきます。↓

現在の忠霊塔付近は
志村さんがいた時の雰囲気とは
少し違うものに
変わりつつあるかもしれませんが、
やはりこの場所は残されるべき場所。

そして個人的には
志村さんがここの景色を見て、
浮雲が生まれたのも事実だから、
特別思いを馳せる場所です。

是非、富士吉田市に来た際は、
新倉山浅間公園の忠霊塔と富士山の
望める展望台へ行って、
浮雲を聴いてみてはどうでしょうか✨


いかがだったでしょうか✨
浮雲を紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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