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透ける光と風を感じて…

八月は日本流の月名だと「葉月=はづき」と呼びます。

葉月という呼称は諸説あるようですが、「葉が散り始める」ことに由来するという一説についてフォーカスしてみました。
八月といえばまだまだ暑く…、いや、むしろ暑さの本番はこれから!?といった今どきですが、暦の上では秋真っ盛り。(旧暦なので今の日付けで言うと九月頃。1ヶ月づれてもまだ暑いケド…)

緑生い茂る八月で「葉月」だとばかり思っていましたが、、、
旧暦から見ても、漢字の成り立ちから見ても、緑生い茂るではしっくりこないことがわかりました。


旧暦では秋です。
そして、漢字の成り立ちは、というと___
「葉」という字は「艹」と「枼」からできています。
「艹」は「艸」からできた字で「枼」は木の枝の先に3枚の葉っぱが揺れているさまを描いた象形文字。


葉っぱが揺れているさま!?


一枚一枚の葉をクローズアップしてみると、薄くて「ハラハラと」とか「ヒラヒラと」という表現が似合う。
「枼」がついた他の字を見てみても、ヒラヒラして薄い形容から発展したものに使われているのがわかります。「蝶」、「鰈」、「牒」などです。
透き間や木漏れ日があって「葉」を感じるんだなと改めて思いました。
葉の群集は緑という字に集約され、生い茂った木々は「葉」では表現できないような気がする!と実感。


…ということからも、「ハラハラと舞う葉」の「月」で「葉月」。
ふむふむ、納得。
「もう秋なのだなぁ   」と、月名からも季節を感じ取れるんですね。
風情と味わいを感じる和風月名に今夏魅了されました♪

「葉」
どっしりした木の幹と、枝分かれした先にはヒラヒラとした「は」が揺れるように。。。
透けた光と風を感じてこそ「葉」です。


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