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冬眠マ師さんへのメッセージ

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この記事は鍼灸マッサージ師の国家資格を持ちながらも、結婚や育児介護など様々な理由で現場を離れ、以降復帰せずに冬眠している方(特に女性)に向けて書いています。

そもそもこの記事を読み始めようと思ったあなたはそれに該当していて、しかも心のどこかに復帰の気持ちがある人かと思います。これを読み終わる頃には、現場復帰に向けて更に一歩も二歩も前に踏み出せていることをお約束します。

一家に一人、訪問マッサージ師を

はじめまして。リーチと言います。簡単に自己紹介します。
鍼灸マッサージ師として寝たきりや歩行困難の方のご自宅や施設に伺って訪問施術をしています。ご本人だけでなくご家族やケアマネさん、看護師さん、お医者さんなど在宅療養を支えている方への施術もしています。

また、現場で施術を重ねる傍ら、訪問マッサージの立ち上げに関する相談を受けたり、冬眠施術者さんの復帰サポートも行っています。
訪問も9年目になり、ますますニーズが高まっているのを肌で感じています。なぜなら営業らしい売り込みをここ数年全くしていないにも関わらず、新規の依頼が毎月のように絶えないからです。

もっと我々を必要としている家庭は多いのではないだろうか。訪問マッサージを広めたい、在宅療養をしている全ての家庭に訪問マッサージを届けたいという気持ちが強くなってきました。
しかし、一人では限界があります。

現場復帰しませんか?

訪問の現場こそ鍼灸マッサージ師が一番輝ける場所です。
想像してみてください。寂しく布団で天井を見つめるおばあちゃん。がんを患って自宅で療養しています。抗がん剤の副作用で倦怠感が強く、筋力も衰えて身体が思うように動かなくなっています。長年連れ添ってきたご主人も腰痛がひどくなり、介護もままならなくなってきました。
子供たちは毎日のように電話してくれるものの、それぞれ家庭を持っていて離れて暮らしています。

そこに定期的に来てくれる、信頼できる施術者。倦怠感が和らぎ、固まっていた関節がどんどんほぐれ体が軽くなるのがわかります。施術中は会話も弾みます。体の調子のこと、子供や孫たちのこと、育児に悪戦苦闘しながら輝いていた時のこと。施術が終わる頃には顔に赤みが刺し、元気になった様子。
あなたと会えて良かった」「また来てね」と言ってくれるおばあちゃん。この仕事をやっていて最高に嬉しい瞬間です。

自分の磨いてきた技術が、人の役に立つ。何より、その方の『人生の最期の濃密で大切な時間を、一緒に過ごすことが許される』ということは、とても尊く、何事にも代えることが出来ない貴重なことです。それが許されるのはほんの一握りの限られた人間だけです。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。子育てや介護がひと段落した冬眠施術者の皆さん、

現場復帰しませんか?


特に女性に、訪問現場への復帰を強くお勧めします。

なぜ女性なのか

そしてなぜ訪問マッサージなのか。理由は簡単。需要があり、向いているからです。

高齢者のみで暮らして老老介護をしている方は年々増加しています。平均寿命から考えても大抵残るのは女性です。足腰も効かなくなって老人だけで暮している家に、知らない男性がズカズカと入り込んでくるのは不安なのでしょう。良くわかります。私も両親と離れて暮らしていますが、母親が独居を望んだら女性施術者にお願いします。同じように、そういうお宅はほとんどが女性施術者を希望されます

ところが現場では女性施術者はかなり希少です。複数の施術者を抱えて営業している事業所は、利益を上げるためにどうしても件数を回らなくてはなりません。移動が多く、体力勝負な面が否めません。なかなか過酷な勤務実態があり、どうしても女性は少なくなっています。どこの事業所も女性施術者を確保しようと必死です。
数をこなすうちに一人一人に対する熱量も必ず減っていきます。雇われている限り、収入とやりがいの両立はできません

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開業しちゃいましょう

せっかく思い切って現場復帰するのだから、開業してしまいましょう。今さら接骨院や鍼灸院に勤めるのもちょっと…というなら尚更です。
冬眠していたのだから、平日には別の仕事をしていたり、パートナーさんが生活費を稼いでいる方ですよね。収入源のメインとしてではなく、あくまで副業という形態で現場復帰しましょう。週一回でも月に5〜10万程度なら十分稼ぐことができます。時給のパートで稼ぐ1日の収入は1〜2件の訪問で稼ぐことができます。

訪問の形態から考えても、個人事業主として独立開業し、自分のペースで週末や空いた時間に訪問施術をしていくのが理想的です。一人一人に対する時間に余裕が持てますし、患者様がお亡くなりになった時の自分の心の整理や、ご家族への心のケアなどに時間を割くことも可能になります。

自宅を拠点にして出張専業として届けを出せば、簡単に開業できます。保険請求業務も月に数枚でしたら手書きでもさほど負担になりませんし、個人で契約できるレセコン(レセプトコンピューター)業者さんは多数あります。人間関係が煩わしい鍼灸師会に入る必要もありません。

訪問の良いところの一つは、決まった時間に決まったところで患者様が待っていてくれることです。週末やお子さんが学校に行っている日中などの隙間時間に、無理なく予定を組むことが出来ます。平日に訪問看護や訪問リハが入っている患者様でも、週末は予定なしということも多く、予定が組みやすい。お子さんの発熱などこちら都合の急な予約変更も、すんなり受け入れてくれる方がほとんどです。

あなたを待ってくれている人が大勢います

がんや難病の患者さんにそんな高度なことできない、触るのも怖い…と心配になりますか?その気持ちは本当によくわかります。なぜなら私もそうだったからです。

初めてがん末期の方の施術に入った時には、痩せ細った脚が折れてしまうのではないか不安になり、どう触って良いのかもわからない状態でした。正直、手が震えました。サポートしてくれる人はおらず、手探りの状態で施術を重ねていましたが、それでも患者さんは「気持ちいい」と涙を流して喜んでくれました。

数週間後にお亡くなりになりましたが、週に三回、いろいろなお話をして、貴重で濃密な時間を一緒に過ごさせていただきました。後日焼香に伺った際には、ご家族や看護師さんから心からの感謝の言葉をいただけました。

そこから、ALS、筋ジストロフィー、パーキンソン病などの難病。肺がん、乳がん、前立腺がんなど各種がんの末期。脳血管疾患の後遺症など、20歳代から100歳代まで数多くのご縁があり、お別れをしてきました。全てが貴重な経験です。

誰でも最初はゼロからのスタートです。大事なのはそこから学び、成長するための行動をやめないことです。

怖いから、不安だからとその場で尻込みしていてはいつまで経ってもあなたの生活は今のままです。今すぐ行動しない限り、1年後も10年後も全く同じ人生が待っているでしょう。

せっかく人の役に立てる、自分を成長させることができる国家資格という武器を持っているのに行動しないのは止まっているどころか、人生後退しているのと同じことです。

厳しいことを言いましたが、あなたが学んできたことにほんの少しの知識と技術をプラスするだけで、人生の最期を迎えようとしている方のお役に立つことができます。あなたを待ってくれている人は大勢います。

まとめ

女性冬眠施術者さん、いまこそ現場復帰しましょう。何度でも繰り返しますが、あなたの事を待ってくれている方は大勢いらっしゃいます
大丈夫。私が初めてやり出した時のように一人きりではありません。私があなたの復帰をサポートします。一緒に前に進んでいきましょう
少しでも不安を解消していただくためにブログを始めました。今後動画や音声でも発信し、サポートプログラムを組んでいく予定です。

最後に一つだけ、この仕事で悲しい事を挙げるとすれば、高齢者相手なのでお別れが待っています。避けようがない事実です。しかしそれもまた、あなたを成長させてくれるはずです。 

長い人生の最期にあなたに会えて良かった」と面と向かって言っていただける仕事は、そう多くありません。あなたの技術と優しい気持ちを、本当に必要としている方のところに届けましょう

訪問マッサージの現場は患者さんの役に立てるだけでなく、あなた自身が成長し、人生の質を高めていくのに最高のステージとなります。

さあ、今すぐ行動を始めましょう。私のブログを読み漁ってください。インスタのフィードやストーリーズにも現場で使える知識を詰め込んでいます。フォローして追ってみて下さい。

【保存版】訪問マ開業マニュアル(手続き編)には、するべき手続きを一覧にしてあります。ご活用ください。
あなたからのメッセージをお待ちしています。

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