ある日の出社時、財布を家に忘れてきてしまったことに駅で気がついた。更に悪いことに、ICOCAの残金も82円しかなかった。（テレワークも多いので定期券は買っていない）改札を通る前に気づいたのが不幸中の幸いで、なんとか「会社最寄り駅まで行ったが降りることも帰ることもできずに詰む」という状態にはならずに済んだが、さてどうしたものか。

「とりあえず会社に行く」という選択肢がない以上、「財布を取りに帰る」か「体調不良を騙ってテレワークに切り替える」「いっそ休む」ぐらいしかできることはないのだけれど、どれをするしたって1回帰らなくてはならない。ダルすぎる。家までは徒歩で20分ぐらいかかる。

そしてハッと思いついた。この時間なら母親はまだ家を出ていない。出勤ついでに持ってきてもらおう。これなら遅刻も最小限で済む。1回帰宅するよりはよっぽど早い。まさか31歳にもなって「母親に忘れ物を持ってきてもらう」なんてちびまる子ちゃんみたいなことをするとは思ってなかった。

母親には普通に連絡がつき、財布を持ってきてもらうことになった。で、わたしはこの時おとなしく駅で待ってりゃよかったのに、待ってる間に余計なことをしてしまった。

ICOCAをモバイルICOCAに切り替えてしまったのだ。

モバイルICOCA自体がどうこうというより、何度試してもクレジットカードが登録できない（「カード会社に問い合わせてください」とのこと）。自宅最寄り駅にも、会社最寄り駅にも、モバイルICOCAにチャージできるタイプの券売機がない。店舗でのチャージという手もあるらしいが、どこの何の店舗でそんなことができるのかさっぱり分からない。そしてモバイルICOCAに切り替えたせいで、手元の物理カードは一切使えなくなった。

詰んだ。

物理カードが使えなくなったことによりデポジットの500円が返金され、残金は582円になった。582円になったからなんなんだ。会社までの1往復分しかない。これがわたしのICOCAの全てになってしまった。使い切ったらおしまいだ。

しかもモバイルICOCAを使わざるを得なくなったせいで、今までなあなあにしていたiPhoneのパスコードロックもかけなきゃいけなくなってしまった。めんどくさい。いつか慣れるのだろうか。

その日は母親から財布を受け取り、結局はこの582円を使って会社に行って、帰ってきた（数十秒程度の遅刻はしたが見逃された）。数日経った今でもICOCA及びアップルペイにクレジットカードが登録できず、毎回切符を買って会社に行っている。ダルすぎる。今日カード会社に問い合わせます。アー！！！！！！