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ホタテの矢印 Go to fisterra #8ボルドー

2019年 10月16日 お二人の家で目が覚めて、旅立つ準備をする。奥さんは、朝早くからお店の仕込みに出かけたそうで、荷物をまとめて旦那さんとお店に向かう。

途中に旦那さんが、クロワッサンとコーヒーを奢ってくれた。濃いエスプレッソをチッコイ紙コップで、ショットみたいに飲み干し

頂いたクロワッサンはとても美味しかった。

噛めばサクッとした音と共に、バターの香りが鼻腔をくすぐり、程よい甘さの主張と、裏に潜む控えめの塩味。良く焼けた層から順に崩れやすく、口の中に香りをばら撒き、中心部の生地はとても柔らかくていつの間にか食べ終わっている。そんなクロワッサンだった。

ボルドーへ

恩人二人とお別れをして、僕は駅に向かう。本当に短い時間だったが、出会ったばっかの僕にここまで良くしてくれたお二人には、とても感謝していて、お二人に出会えた僕は本当に恵まれているなと感じた。

あらかじめ調べた感じだと、なかなか良い宿が見つからなかった。「巡礼者」用の宿があるとか無いとか耳に挟んでたので、着いてから探せば良いやと思い、予約をしていかなかった。

ボルドー到着後にまず、教会に行けば手がかりがあると思い世界遺産のサンミッシェル大聖堂に向かった。

教会の外で見つけた、地面の銅版にホタテのマークが彫られていたので「道」がボルドーからある可能性が高く感じて僕は興奮していた。

教会は広かったが、ガランとしていて人が見当たらなかった。

しばらくいたらおばあちゃんシスターが出てきたので、僕は「クレデンシャル」を買えないかと聞いてみた、上手く伝わらずとても苦労したが、何とか伝わり別の教会?なのかその近くなのか…教えてもらうことができた。

方向も指差しで曖昧だったが、まあなんとかなるだろと教会を目指しつつ街をふらふらしたが。教会に入って聞こうと思っていたが、すでに閉まっていたので困った、非常に困った。

どうしようもないので宿を探すことにしたが、数時間さまよってもなかなか良い宿が見つからなかった。少し冷たい風を浴びながらベンチで少し休憩して、僕は野宿することを決めた。

夜ご飯の準備を始めようと、スーパーで買出しをすまして店を出た時。

ドアを出て右に向かう予定の足取りが、なぜか無意識に左側を見た

僕の視界の先に、巡礼者の模型が置かれたお店 いや「ALBERGUE」

巡礼者用の宿が、そこにはあった…

ALBERGUE

巡礼者用の宿(albergue)のスタッフは、おじいちゃんとおばあちゃん二人でやってて、英語が全くしゃべれない二人だったが、そこで売っていた

「クレデンシャル」と「ホタテの貝殻」が欲しいことは伝わって、宿泊費込みで22€(2600円程)あとから思えばちょっと高いと思ったが、ここを見つけることができたことへのテンションの上がり度合いで、気にならなかった。

最初お二人は大興奮した日本人の若者がやってきて、少し困惑してたのかもしれない… だんだん僕の状況を把握し始めて、落ち着いて易しく説明してくれた。

ボルドーから歩くことができるか聞いたら、道について色々教えてくれた。何度も多くの人はバスか電車で、スタートの町まで行けるよと教えてくれたが、僕は歩くの一点張りで気に入ってもらえた。

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BORDEAUXがボルドーです。

オフシーズンだからか、若いからか、とても優しくして頂いた。

夜ご飯を無料で振舞ってくれて、ボルドーワインを飲ましてくれた。お二人にすごく優しくしてくださり、今日もまた人の優しさが身にしみた。

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