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小説同人誌の表紙デザイン依頼の話とデザインして頂いた表紙まとめ

昨年冬に発行した小説同人誌からコトノミン様に表紙デザインを依頼して約1年になり、計6件デザインして頂きました。

表紙をデザインして頂くようになってから表紙を褒めて頂ける他、どんな感じでやってるの?とよく聞かれるようになりましたので、ここにまとめておきます。

表紙デザインを依頼するようになったきっかけ

コトノミン様に表紙デザインを依頼するようになったのは昨年参加させて頂いたアンソロジーの表紙デザインを担当されていたのがきっかけでした。

小説同人誌を書くにあたって、本文以上に頭を悩ませるのが表紙です。
中身の小説本文が一番重要なのは勿論ですが、表紙についても折角本にするのならより良くしたい想いは多くの人にあると思います。

自分で表紙イラスト描けるのが一番だけれど、わたしにそんな画力はなく(わたしの身近は字書きでも絵が描ける人が結構いるので驚きです)、誰かに依頼するにしても人見知りで依頼できそうな友達がいない、小説本文が表紙負けしそう……という困った人です。

なので、BOOTHから小説同人誌用の表紙デザインをダウンロードしたり、素材から組み合わせて作っていましたが、手軽さ故に他の人と被るリスクがある(わたしは同じジャンルの人や身近な人と被ったことはありませんが)、文字入れセンスが問われる等あり、気に入ったデザインの素材を選んでも、表紙に自信が持てないでいました。

そんな中、他の人は同人誌の表紙をどうしているんだろうと色々調べていると、同人誌の表紙をデザインしている方もいると知りました。
一度くらいわたしも個人誌の表紙デザインを依頼してみたいなーと思っていたその時、参加していたアンソロジーからコトノミン様を知りました。
表紙のデザインが素敵だったのは勿論、アンソロのページ数が増えたことについても「推しの本が厚くなるのはいいこと」だと言われていたそうで、同人活動への理解が深く、熱意を持っている方だと伝わって、この方に依頼してみようと決めました。

ちょうどその時次に出そうと思っていた本の表紙にしたいカラーやモチーフにしたいものの素材が少なく、素材探しに苦労していた背景もありました。
ただでさえいつも徹夜早朝入稿なので、表紙には極力時間をかけたくない……でも、いいものにはしたいというワガママを叶えるには、もうこれしかないなと思い、コトノミン様のXアカウントからホームページへ行きました。

表紙デザイン依頼の流れ

実際、表紙デザインはどんな感じで依頼しているのかというと、おおよそわたしもイメージしていた通りですが、以下のような感じです。

依頼フォームに必要事項を記入
(表紙サイズ、タイトルやキャラ名、カップリング名、サークル名等表紙、裏表紙に入れたい内容。
デザインに反映させたい作品のイメージ、明るい、ポップ、キレイめ、クール……等
漫画やイラスト本のように表紙に入れたい画像があれば添付する
成人向けも可能。その場合項目にチェックを入れる)

コトノミン様からメールにて連絡が来て、依頼内容の確認

確認でき次第、正式依頼へ

納期の一週間前くらいにラフ案が3案届く

ラフ案から一案選ぶ
ラフ案からさらに修正して頂くことも可能

デザイン決定、入金案内がメールにて届く

入金(クレジットカード、コンビニ支払い使用可能)

正式納品物(PSDファイル、ギガファイル便利用)が届く

こんな感じでメールにてやり取りしています。
メールでの対応がとても丁寧な他、返信もほとんど1日以内と早く大変助かっております。

いつ頃依頼しているのかと言うと、わたしは、Xでコトノミン様の空き状況を確認しながら入稿日の1週間前に正式納品物を頂けるようにしています。
最近だと依頼が早く埋まりやすいので、入稿日の2ヶ月近く前から依頼しているかも……。
表紙はもう自分で作る気ないので、早めに依頼を確保しておきたいので。

表紙デザインを依頼する上で難しいのは、やはりこんな表紙にしたいというイメージを言葉にしてお伝えすることですね。
毎回、ざっくりした感じでいいのかと思いつつ依頼していますが、よりイメージを膨らませるために本のあらすじや細かい要素等をやり取りしていく中で、コトノミン様の方からご提案があったり、わたしの中でもイメージが新たに固まって、それを取り入れて頂くこともあります。
こちらから一方的にデザインをお願いするのではなく、一緒に考えながら表紙をデザインして頂けて、原稿執筆においてもヒントになっています。
また、小説書きは誰かに手伝ってもらうことができず、サークルも個人サークルで基本孤独なので、誰かと一緒に原稿を作り上げる経験がこれまで無かったので、その点もモチベーションになりました。

表紙を作成する上で背幅が重要になりますが、小説本の場合最終ページ数が何ページになるのか入稿するまで分からないですよね……依頼時に暫定のページ数をお伝えしていますが、正式納品物を頂いた後でも背幅を変更して頂くことも可能です。
(その対応もいつも早くて本当に助かっております)

メールでのやり取りや入金処理は当然発生しますが、自分で表紙をデザインするより全然少ない時間でできるので、表紙デザインを依頼するようになってから、小説本文に割ける時間が増えました。
何より表紙のラフ案を頂けるのがいつも本当に楽しみで……!それも原稿執筆の大きなモチベーションになっています。

そして、気になる金額も1件5000円ととてもリーズナブルです!
オプション次第で前後しますが、このお値段で本当にいいのかと毎回思っている程。

しかし、同人誌を作成するにあたって、印刷代以外に出費はかけたくない……という考えの方もいると思います。
わたしも同人誌を作るにあたって、あまり経費をかけるのはなぁ……と思っていましたが、推しの本を作るにあたって、やはりより良いものにしたいとソシャゲの課金のようにかけています笑。
一応社会人だし、これくらいで生活が困るわけではないので、10年以上も続けている趣味にお金かけてもいいのかなと。

表紙デザイン依頼のメリットをざっくりまとめると、

  • 自分ではデザインできないクオリティの高い表紙をデザインして頂ける

  • 他の人と被る心配がない

  • 表紙作成にかける時間を減らせるので、原稿執筆に時間をかけられる

  • デザインして頂けた表紙や依頼でのやり取りから作品のイメージがさらに膨らむ

  • モチベーションの向上

圧倒的にメリットの方が多いですので、表紙デザインの依頼を迷われている方には是非お勧めしたいです。
わたしも今後の同人誌も全てお願いしたいなと考えています。

コトノミン様にデザインして頂いた表紙デザイン

では、実際にわたしがコトノミン様にデザインして頂いた表紙デザインをまとめてみます。
わたしはキレイめ、可愛らしさ重視のデザインが多めだと思います。

表紙デザイン01

表紙デザイン01

一番最初にデザインして頂いたものがこちらです。
キャラのカラーであるオレンジ、ブルーとモチーフとしてかざぐるま、ハートを入れて頂きたいとリクエストさせて頂きました。
キレイめ重視で、短編集の詰め合わせの贈り物がコンセプトだそうでキャラに合っていて素敵だとこのデザインに決めました。
そして、このデザインからこれから自分が出す本は全部このクオリティの表紙がいいと今後の表紙も全てお任せすることを決めました。

表紙デザイン02

表紙デザイン02

タイトル通り、星空、御伽噺をイメージして頂きました。
成人向けなので、もう少し大人っぽいデザインもありましたが、タイトル通り御伽噺っぽさを重視しました。
恋のハートのオレンジがアクセントになっているのも可愛いです。
星空モチーフということで、コトノミン様にデザインして頂いた表紙デザインの中で個人的に一番気に入っている他、タイトルも褒めて頂いたのも嬉しかったです。

表紙デザイン03

表紙デザイン03

タイトル通り全体的にオレンジで、かざぐるまを入れて頂きました。
タイトルにオレンジとあるので、オレンジ系の表紙になるだろうと何となく思っていたら、当初青空の方でデザインを頂いて変更して頂きました。
これは最初から夕焼け空を依頼すれば良かったなぁと反省……ですが、お陰で温かい雰囲気になり、周囲からもらしくていいと好評でした。

表紙デザイン04

表紙デザイン04

本文を自分史上一番えっちに書いたので、表紙もひたすらピンク、ハートをモチーフにして頂きました。
頂いたデザインの中でもこれが一番ハート、ピンク尽くしでしたので、他のデザインも可愛いと思いつつも即決でした。
そして、ピンクピンクな雰囲気でも表紙にキャラのモチーフであるオレンジのかざぐるまを入れて頂くのがお約束になっているのも嬉しいです。

表紙デザイン05

表紙デザイン05

WEB再録集第三弾ですので、最初にデザインして頂いたWEB再録集第二弾と同様の贈り物コンセプトのデザインにして頂きました。
依頼時に、この本の発行日がキャラの誕生日で是非贈り物コンセプトにして頂きたいですと話したところ、裏表紙に発行日(キャラの誕生日)も入れましょうかとご提案頂いて入れてもらいました!
お陰でメモリアル度が増したと思います。

表紙デザイン06

表紙デザイン06

一番直近にデザインして頂いた表紙です。
もうかざぐるま、オレンジ系統は何度もお願いしているにもかかわらず、毎回違ったデザインを用意して下さっているのが本当にすごい……。
初々しい初恋をイメージして下さったそうで、可愛らしくデザインして頂きました。
イベントまでに原稿が間に合わず、急遽準備号になったのですが、準備号への変更も背幅変更同様すぐに対応して下さり、感謝しかありません。
完成版も出せるように頑張ります!

こうしてデザインして頂いた表紙をまとめると、どれも本当に素敵で、こんな素敵なデザインを表紙にして頂けたことを本当に幸せに思います。
素晴らしい御方にお会いできて良かったです。

改めまして、素敵なデザインをありがとうございます!
わたしの同人誌作成において欠かせない存在になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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