現在、世田谷区で実施中！「ミドルシニアの働く」と「地域の事業者」をつなぐ就業マッチング支援事業「R60-SETAGAYA-」。
R60-SETAGAYA-に登録いただいている事業者についての情報は、実際のお仕事募集画面でもご覧いただけますが、掲載している情報はほんの一部。もっともっと、登録事業者の想いをお伝えしたい！そして利用者であるシニア以外の幅広い方々にも、どんな事業者が世田谷区にあって、どんな想いで仕事をしているかを知っていただきたい！ということで、noteに場を移し、事業者のみなさんについて、更に深掘りした内容をお届けします。

「子どもの成長は、遊びや学びを通してこそ育まれる」という考えのもと、日々の中で可能性を最大限に引き出すための仕掛けや、工夫をこらした保育を行っている、まつばらけやき保育園（https://shakaifukushi-meisei.com/matsubara/）。 今回は園長の柴美咲さんにお話を伺いました。

私たちの事業と目指す姿

まつばらけやき保育園では、子どもたちの「これがやりたい！」を大切にするために、日常生活の中に「コーナー保育」や「体験的な遊び」を取り入れた保育を行っています。

おままごとやお絵描きなど、子どもはその日の気分によって遊びたいものが変わります。皆が毎日、一斉に同じ遊びをするのではなく、子どもたちがそれぞれ興味のある遊びを自分で選択し、没頭できるように工夫したのが「コーナー保育」です。部屋にいくつかのコーナーを設け、コーナーごとに違った遊び道具を配置。こうすることで、大人が遊びを与えるのではなく、子どもたちが自ら遊びを選択し、深められるようにしています。
また、「体験的な遊び」の機会をできるだけ多く作ることにも、先生方の工夫が活かされています。水生物園で魚を見学した後には、子どもたちが商店街に出向き、魚を購入し、園で解体作業を行いました。「泳いでいた魚がどのように切り身になり、自分たちの身体に入るのか。どれだけ多くの人の手がかかっているのか。そして命の大切さなど、魚一匹を通して楽しく体験しながら多くのことを学んでほしいと思っています」と柴先生。「座学で教えるよりも、体験したほうが心に残りやすい」と話します。

世田谷との今までとこれから

――世田谷区とのつながりについてお聞かせください。

「体験的な遊び」を実施する中で、地域の方のお力を借りることが多々あります。たとえば魚を買いに行くときも、子どもたちと一緒に商店街の魚屋さんに出向いて、お話を聞きながら魚を選びます。また、当園では遠足に出かけるときも電車などの公共交通機関を使って移動をするので、地域の方々がかけてくださるあたたかい声にいつも助けられています。

今後とR60-SETAGAYA-への想い

――今後の展望と、R60-SETAGAYA-へ望むことをお聞かせください。

実は当園では、片付けはまずは「大人が率先して始める仕事」にしています。片付けは子どもたちが面倒だと思うものですが、強制されてやるのでは結局続きません。子どもたちの「やってみたい」という気持ちを育てるために、職員の声のかけ方などを工夫して、片付けに気持ちが向くような取り組みをしています。
もちろん、この取り組みには「子どもがやってくれたときには見逃さず、その姿を認めること」が何よりも大切になります。日々の仕事に追われていると、ついできていないことの方に目が行き、認めることを忘れてしまいがちですが、研修などで学びながら職員も努力を重ねています。

現在、在籍している60代以上の職員は8名いますが、まだまだ若い職員が多い職場です。毎日のあたたかい挨拶や、積極的なコミュニケーションなど、これまでR60-SETAGAYA-を通してご縁をいただいたシニア世代の方々のおかげで、職員の考えの幅は広がっているように感じます。

子どもたちの「二人目のお母さん」であり続けるために、日々子どもたちとともに成長を続ける私たちといっしょに働いていただけると嬉しいです。

――まつばらけやき保育園さん、ご協力ありがとうございました！

今後も、R60-SETAGAYA-登録事業者のみなさんをご紹介していきます。
ここでしか聞けない、事業への想いをどうぞお楽しみに！