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こだわりの習慣

死の水際で自分は何が出来た人だと言えるんだろう。
ずっと考えていた。

仕事で名前を残すと言っても、
私のような凡人が考えたアイデアなんて、もっと早いタイミングで誰かが考えていて
既に実現に向かって行動していると思うし、
結婚したからと言っても、
子供もいないし、これと言って何ら独身の頃と変わったということもない。

こんな凡人でも、何かひとつくらいは
私はこれをやったどーーーー!と言って死にたい。

でも、40を越えて、一体何をするというのか。

これまでも、挑戦したことはいくつもある。
全部挫折して、途中で辞めてしまった。

なぜか。
上達しないからだ。結果が出ないからだ。

上達しない、結果が出ない理由はひとつ。
継続出来ないからだ。
出来なくても出来なくても、コツコツとやり続けないからだ。

『継続は力なり』と言うではないか。
何か一つでもいいからやり続ければ、結果に結びつくのではないか。

そして、それはいつやり始めても遅くないのではないか。

そう思ってまずやったことが、
3日坊主を防止するためのアプリをインストールすること。

私は、『みんチャレ』というアプリを使うことにした。

いろんなテーマで、いろんな人がいろんなことに挑戦出来る。
そのテーマに合意した人が、5人集まって、
毎日、それを成し遂げたことを画像と共に報告する。

このアプリの素晴らしいところは以下。

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・同じ目標・目的で集まってきている人たちなので、
基本的には荒れない。

・個人的に1対1で連絡を取ることが出来ないので
ゆるくてオープンなSNS環境が保持される。

・達成したことを報告すると、
他のメンバーが褒めてくれるので、明日も頑張ろうと思う。
もちろん自分も他のメンバーの達成を褒める。

・日数が重なってくると途中で辞めるのがもったいなくなって
明日も頑張ろうと思う。
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私は10個以上のテーマのグループに入っているが、
一番長く続いている、『毎日歩いた歩数を報告する』グループは
222日目を迎えた。

222日間、毎日歩いた歩数を報告してきた。

そうすると、歩くことに対する意識が自然と変わってきた。
私は、個人的には1日8000歩歩くことを目標にしているのだが、
普通に生活をしていると
それは意外と難しいことに気づいた。

家から会社までドアドアだと、だいたい5400歩くらいが平均。
8000歩には、約3000歩足りない。

3000歩歩こうと思ったら、
10分=1000歩と考えて、あと30分は余計に歩かないと
目標達成が出来ない。

そうすると、あと30分をどう歩くかを考え、工夫し始める。

早起き出来た朝は、公園をウォーキングしてもいい。
得意先に往訪があるのであれば、その分歩くことが出来る。
階段を使えば、数百歩は稼げるかな。

そういった具合に、私の歩くことに対しての意識が変わったのは大きかった。

他のテーマも同様に、毎日継続していると意識が変わったり、
見方が変わったり、メンバーがやっていることを真似してみたり、と
自分の興味があるテーマに対して、いいことばかりが起こった。

『継続は力なり』とは、こういうことだったのかと気付いた。
決して、何かを成し遂げることだけが大事なのではなく、
過程での意識変革にも深い意味があるのだ。

それに気づけただけでも、私は少しは何者かに近づいたのかもしれない。

そう思いながら、今日もアプリを立ち上げ、
会ったことがない戦友たちに、報告をするのである。


#明日のライターゼミ

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